『今こそ知っておきたい「災害の日本史」』/岳真也 著

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少々久しぶりになってしまいましたが、お仕事のご報告です。
一部編集のお手伝いをさせていただきました、『今こそ知っておきたい「災害の日本史」』をご紹介させていただきます。

なんと、640ページですよ!驚愕のボリューム!
企画者のN編集長は、途中からちょっと涙目になっておられましたが、さもありなん、というボリュームです。普通の文庫の二倍はありますから。
もちろん著者・岳先生のご苦労は推してしるべしです^^;。「よく考えたら普通の本の3倍だもんねえ」と冗談交じりに苦笑されておられたのが思い出されます。

内容をちょっとご紹介しますと、7世紀の白鳳地震から現代までの日本の災害を網羅してまして、本当に大変な労作です。
ただ、こういう災害があった、というデータ本ではありません。
「災害によって政治が変わり、歴史が動いた」ということを、改めて皆さんにお伝えできたら、ということが本企画のキモなのです。また、日本が「災害大国」であるということ、そのことを「知る」ということの重要さを皆さんにお伝えできたら、と…。

「この辺りでは地震はないよ」
「津波は来ない」
そんな思い込みから被害が増大した例も多く紹介されています。

「災害は忘れたころにやってくる」とよく言いますが、本当にそうですよね。だからこそ平時の時に、自分が住んでいるエリアで、かつて何があったのかを一度調べてみるといいんじゃないか、と思います。
その「かつて」は、1000年単位で考えてもいいんじゃないかと思うんです。人間にとっては長い年月かもしれませんけど、地球にとっては一瞬の時間ですから。

東日本大震災発生から二年を経過しましたが、その後も余震は続いてますし、原発の問題もありますし、まったくもって「終息した」とは言えない状況だと思います。

本書は、もう一度この状況を考えるきっかけにもなるんじゃないか、と思います。ボリュームはすごいですけど、ご興味のあるエリアだけとか時代だけを抜粋読みしていただくのでもよろしいかと^^。ぜひお手に取ってみてください!(むとう)

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