「遺伝子からみた古代のイヌ」展@市川歴史博物館

すぐそばに堀之内貝塚と考古博物館もありますよ~!

2/12から、千葉県市川市の市川歴史博物館にて、「遺伝子からみた古代のイヌ」展が開催されるそうです!

1984年に、市内の須和田遺跡から、犬の骨が11個体出土していますが、その犬たちの遺伝子解析を行ったんだそうですよ!

「遺伝子から見た縄文時代以降のイヌの変化、奈良時代の下総国府で飼育されていたイヌの実態に迫ります」(HPより)

とありますが、これは犬好き(&生物系図鑑・書籍の担当者さん)、必見ですね!私もどうにかして、見に行きたいと思います。開催は3/26までだそうです。


歴史博物館には、隣接して堀之内貝塚公園と考古博物館があります。そちらも素晴らしいので、ぜひ皆さんも足を運んでみてくださいね~!

市川市立市川歴史・考古博物館

「鳳凰の声を聴け」

仕事柄、ただひとり、ひたすらに机に向かうことが多いのですが、
何日間も閉じこもって仕事をしていると、世界がどんどん狭まってくるように思い、だんだん悲しい気持ちになってきます。

今日みたいないいお天気の休日にこもっていると特に…^^;

そんな時には、A老師の揮毫を拝見すると、気持ちが落ち着いてきます。
ちょっとカジュアルで恐縮ですが、一番目に入る机の正面にぺたりと貼らせていただいてるんですね。

以前大変お世話になっている先生にお供して、A老師をおたずねした際に、ご案内くださったNさんが、師の揮毫を印刷されたとのことで、わけてくださったものなんです。

A老師の柔らかで優しい物腰は、私のような門外漢でも一瞬にしてその大きさを感じ取れてしまうような方でした。全く詳しくないですが、禅僧の理想のお姿を見たような気がしたものです。

「聴鳳」

恥ずかしながら、正しい意味を分かっているわけではありません。
でも、この何とも言えない美しい文字を見ていると、世界が広がっていくような心地がするのです。

「鳳」とは、鳳凰の「鳳」ですが、「聴」とあるからには、「聴く」ということでしょう。「聴く」としたら〈鳳凰の声〉か、あるいは鳳凰の鳴き声から律を定めて造られたという竹の笛《鳳笛》のことでしょうか。

姿が見えなくても、声〔音〕は聴こえます。
たとえ、孤独でもその声は聴こえてくるはず。聴こえないのは、自分が聞きたくないからなのではないか、と。

「鳳凰の声を聴きなさい」
――見えているもの、自分でわかることだけがすべてではない。
もっともっと大きなものが世界にはある。
その豊かさを、大きさを感じなさい。

……と。

私にとっては、そんな意味に思えてくるんですね。

そうすると、なんだかちょっと安心するんです。

そんなわけでして、本日ももう少し仕事がんばります。
そして夕方は剣道のお稽古に行くぞ~!おーー!!!

 

”深海生物”。その奇妙で、あまりに魅力的な世界!/特別展『深海2017』@国立科学博物館(7/11-10/1開催)

これまでの編集者人生を振り返ってみて、後悔することは数限りなくありますが、その中でももっともヌヌヌヌ…という気持ちになるのは、ある本の出版権を一歩の差でとることができなかったことなんです。

その本は…

『The Deep』クレール・ヌヴィアン著

この本です!!

く~っ。今思い返しても悔しい。

実は、この本の存在を教えてくださったのは、カイメン学者のIさん。
たまたまこんな本が出たんですよ、と見せてくださって、私は一瞬にして釘づけになりました。
英語はよくわからないので、Iさんに、「わわ!?なにこれ、めちゃくちゃきれい!これはなんていう生物?」と一つ一つ教えていただきながら(贅沢!)、拝見したんです。

いやあ、ほんと。興奮したなあ。
だって、本当にきれいで面白いんですもの。

すっかり興奮した私は、翌日出社して上司にこの本のことを話しました。
まだ出版されて数カ月、版権をとってこの本を出版できないでしょうか?とモジモジ言う私。上司は、私の何倍も海洋生物を愛している人なので、「すぐ電話しろ、すぐすぐ!」と背中を押してくれました。

しかし。

タッチの差で、ほかの版元さんと契約交渉が始まってしまったことが分かりました。そして、その後契約もされたとうかがい、本当に、本当にがっかりしてしまいました。

はあああ。

今もこの写真集を眺めては、そのことを思い出し、ちょっと悲しい気持ちになるのです。

それから、早いもので10年が経ちました。
その後、日本中に深海生物ブームがやってきました。沼津に深海生物専門の水族館ができたりして、すっかり定着したような気がします。
というわけで、『深海』と思いうかべただけでここまで前置きが長くなってしまう私なのですが、ここからが本題です。

いよいよ来月11日から『深海2017』展が開催されます~!いえ~!

前回の『深海』展ではとにかくダイオウイカ推しだったような気がしますが、今回は「生物発光」「巨大生物」「超深海」にフォーカスして構成してるんだそうですよ。

ぜひとも観に行かねば!ですね!!

私は、夏休みはちょっとはずしたいので、9月になってからみに行こうと思っています。

特別展『深海2017』@国立科学博物館
会期:2017年7月11日~10月1日