累計48万部突破。大人気シリーズ第9弾登場!長屋の新入りが登場、新たなる波乱が?!『本所おけら長屋(九)』/畠山健二著


大変お待たせいたしました!
畠山先生渾身の書下ろしシリーズ、『本所おけら長屋』の第九巻が、いよいよ本日発売になりました~!!

巻を重ねるごとに、パワーアップし続ける本シリーズ。ぐんぐん発売部数もアップ!
ついに大台の50万部も目の前に見えてまいりました~!
本シリーズを支えてくださってるのは、ご購入下さり、愛してくださっている読者の皆さんです。改めて御礼申し上げます。ぜひ今後とも変わらぬご愛顧のほどを……。

さて、今回ですが。
皆様のご期待に、存分に応えられるお作となっていると思います!!

また傑作でちゃいましたよ~!
担当者自ら、あえて「傑作」と言ってしまいます。ええ、もう。

今回も全部で五話。

第一話「まいわし」
「赤鰯(あかいわし)」(腰抜け武士という意味)と呼ばれる黒岩藩藩士と、藩主・津軽高宗の「武士の一分」とはいかに…

第二話「おてだま」
おけら長屋に新入り登場。30代半ばの女・お浅は、どこかつかみどころがない。そんなおり、お染が聞きこんできた噂とは……

第三話「すがたみ」
聖庵堂の医師見習い・お満の兄、木田屋の跡取り息子が花魁に恋をした?!忠義ものの大番頭が万松に相談を持ち掛けて……

第四話「かんざし」
晴れて左官の親方・文七と夫婦になったお糸。幸せいっぱいのはずなのに、溜息をついたりして様子がおかしい。勘違いしたお染は……

第五話「うらかた」
悪質な未払いで苦しむ文七を救うため奔走するおけら長屋の面々。八方ふさがりな中、不思議なところでお浅と繋がって……

いや、もうほんと。
どのお話も、本当に面白いですよ!!

でもあえて、個人的に特に好きなお話を上げるとしたら、ううう。悩みますが、第五話の「うらかた」でしょうか。いや、第三話の「すがたみ」もたまらない!

「すがたみ」は、特に女性にとってはたまらないお話なんじゃないかと思います。超売れっ子の花魁は、いかにもプロフェッショナル。働く女の意地と強さを持っていますが、その根底には、ある人への思いがあるのです。

それが、ですねえっ……!

あ、いけない、あまり話し過ぎるのはネタバレになってしまいますのでこの辺で我慢します。

「うらかた」は、もう、畠山先生にじゃないと書けないお作、まさに傑作だと思います。「おけら長屋」の魅力が存分に詰まった作品です。人っていいなあ、人情っていいなあ、そんなことを重ねて言いたくなりますよ。

そんなわけで皆様。

ぜひとも読んでみてくださいまし~!

(むとう)

 

 

「誰かに認められなくても、あなたは素晴らしい」。五木先生渾身のメッセージ集・第三弾登場!『あなたの人生を、誰かと比べなくていい』/五木寛之著(PHP研究所)


「誰かに認めてほしい」という欲求
先生のご本をお手伝いさせていただいて、今回でなんと5冊目!!そして、本シリーズはついに第三弾となりました!!

いやあ、もう。本当に嬉しいです。
一年間で三冊。
まさか実現できるとは……。奇蹟のような発刊ペースだと思います。
改めまして五木先生、本当にありがとうございます!!!
発売日は7月21日。少々フライングですが、ご報告させていただきます!!

さて、今回のテーマを決める際に、以前の打ち合わせの際に五木先生がぽつりとおっしゃった言葉が、ずっと心に引っかかっていました。

「誰かに認めてほしいという欲求が、高まりすぎているね」

世の中の流れを絶えず感じ続け、その大きな流れの先端にいらっしゃりながらも、自分はマイノリティだ、とおっしゃる先生。いつでも外側から俯瞰しておられるような、そんな視座をお持ちだからか、とにかく世の中にある流れにものすごく敏感でらっしゃいます。その感度の絶妙さは、神がかり的と言っていいでしょう。
その先生が「認めてほしい」という言葉を使われたことが、気になって気になって……。

苦しみの根源にあるもの
そうしたところに、前作、前前作の読者の皆さんからのお便りが届きました。その中には、まるで先生の言葉が呼び寄せたかのように、「誰かに認められたい」、そんな思いで苦しんでおられる言葉が溢れていたのです。

その苦しみは、「自分の人生を肯定できない」と考えていることが原因のように感じました。そしてそれは、「ほかの人の人生と比べてみると、自分はだめだ」、そうおっしゃっておられるのがほとんどだったのです。

「比べる」

これをして、良いことになることは少ないのではないでしょうか。
「比べて」分析し、情報として前向きに生かせればいいですが、なかなかそうはいかないのではないか。それで、私たちは二重・三重に、苦しみ合っている……

「認められたい」「比べる」

N編集長と私は、これだ!と思いました。これこそ今回のご本のテーマなのではないか、と。そのことを先生にご相談すると、先生はにっこりと頷かれました。それがいいね、と。

そうして、タイトルもストレートに、『あなたの人生を、誰かと比べなくていい』となりました。

この世界は、生きるにあたいする
先生がこれまでに何度も、ブッダが生まれて間もなくにはなった言葉、「天上天下唯我独尊」をキーワードとし、語ってこられたことがあります。

それは、この言葉とは、「私という存在は、ただひとつしかない尊い存在である」という意味ではないか、ということです。つまり、「比べようがない」貴重な存在なのだということです。

「(前略)私たちはたったひとつの存在としてひとりで生まれ、ひとりで死んでいきます。つまりすべての人が、「ひとり生きる」存在だということです。私たちはそのことを、実感として気付く必要があると思います。

「ひとり生きる」ことは、とても険しい道のりです。似たような人がいても、同じではない。誰かの真似をしても、まったく同じにはならないでしょう。だから自分ひとりで悩み苦しみながら、精いっぱい生きるほかないのです。

しかしひとつの希望は、「すべての人が、ひとり生きている」ということです。その点において私たちは共感し、つながることができる。

不安のあまりひとり眠れぬ夜を過ごしていたら、そのことを思い出してみてください。苦しくて涙も出ない。そんな時にも、世界にはあなたと同じように苦しんでいる人がきっといる――そのことを思い出してほしいのです。」(「まえがき」より引用)

少々長くなりましたが、まえがきより引用させていただきました。

「ひとり生きる」とは、「孤独」ということです。
しかし、孤独であることを恐れないで、と先生はおっしゃいます。

なぜなら、この世に生きるすべての人が、「ひとり生きる」存在だから。孤独を抱える存在だからこそ、誰かとともにある時の――寄り添えた時の喜びは大きいのです。

先生はあとがきで、「やはりこの世界は生きるにあたいする」と呟かれています。

何度も鬱状態に陥ったり、自殺を考えたこともあるという先生ですが、今、そのような境地になられたということは、私たち読者にとっても、「希望」なのではないかと思います。

* * * * * * * * * *

また、おかげさまで、第一弾『ただ生きていく、それだけで素晴らしい』は5刷を数え、3月に刊行されました第二弾『無意味な人生など、ひとつもない』は、3刷を数えました。本当にありがたいことです!
お手に取ってくださった皆様、改めて御礼申し上げます。

そして、最後になりますが、第一弾から一緒に走り続けてくださっているN編集長様。また本シリーズの礎を築いてくださったN元編集長様、本当にありがとうございました!第四弾も、頑張りましょう~!

(むとう)

祝!第六回歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞!!!7世紀東アジア世界の大動乱を描き切る歴史小説『白村江』/荒山徹著


タイミングを逃してしまい、ご報告できていなかったのですが、編集のお手伝いをさせていただきまして、今年の1月に刊行されました荒山徹先生の歴史小説『白村江』が、このたび第六回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞されました!

そんなおめでたい機会ですので、こちらでもご報告させていただけたらと思います。

最近でも、朝鮮半島、中国、そして日本の間には、かなりの緊張状態が続いていますが、7世紀の東アジアでも、同じような、いえ、それ以上の緊張状態が続いていました。

本書、『白村江』のタイトルにもあるように、「白村江(はくそんこう、はくすきのえ)の戦(たたかい)」としてその緊張はひとつの頂点をなし、そこを分岐点として、怒涛の如く歴史が動いていくわけなんですが、本書は、その有様を、日本、新羅、百済、高句麗、それぞれの視点も入れこんで描き切った、まさに渾身の大作だと思います。

百済の王子・豊璋(ほうしょう)の生きざまを縦軸として、
倭国の葛城(かつらぎの)皇子(中大兄)、蘇我入鹿、中臣鎌子(足)、
新羅の王族・金春秋(きんしゅんじゅう)、
高句麗の宰相・泉蓋蘇文(せんがいそぶん)

が入り乱れて繰り広げられる思惑の応酬に次ぐ応酬。息をつく間もないような、正に怒涛の展開。
そして、それぞれの人物がこれまたとても魅力的なんです!
古代の人物ですから、時間的距離はあるはずですが、今の私たちからしても人間として共感してしまうような魅力的な人物造形です。
そして、随所に光る荒山先生ならではの歴史解釈は正に「荒山史観」とも言える斬新な読み解き方で、本当に面白い!「あああ、なるほど!そうだったのかもしれない…」と膝を叩いてしまいます。

どうしても登場人物の名前が長めの漢字だったり、場所の名前も少々読みづらかったりするかもしれません。出来るだけ読みやすいようにルビを多目に振ったり、巻頭には地図、巻末には各王家の系図も付させていただきました。
そんなものも活用していただきながら、この世界にダイブしてみていただけたらと思います。
もっとも、そんなことをすっ飛ばしても、とにかく読み始めてしまえば、その魅力的な世界観で一気に読み進んでしまうとおもいます~!
ぜひともお手に取ってみてくださいまし!

(むとう)

戦国の快男児・島左近。「いくさ人」の生きざまを見よ!『左近』/火坂雅志著(PHP文芸文庫)


4/29発売ですので、少々フライング気味ですが、お仕事のご報告をさせてください!

火坂雅志先生と言えば、『天地人』でご存じの方も多いかと思います。
『天地人』は、2009年のNHK大河ドラマの原作になった作品で、義と愛の人・直江兼続を「歴史ファンの人気者」から、「日本中の人気者」へと押し上げた名作です。

その火坂先生が、よもや58歳の若さでお亡くなりになってしまうとは…。
いち歴史小説ファンとして、思わず呆然となりました。

本書は、先生の最後の作品になります。
月間小説誌『文蔵』に2007年10月号から2014年12月号まで『鬼神の如く』というタイトルで連載され、『左近』と改題し、2015年10月に単行本として発売されました。


残念ながら未完ですが、いかにも火坂先生らしいさわやかな「漢」、島左近が鮮やかに生き抜く姿が見事に描き出された、まさに「名作」だと思います。

今回お手伝いさせていただいたのは、文庫化のところだけですが、ずっと担当をしてこられたO編集長、K副編集長とともに、心を込めて最後の作業をさせていただきました。

上下巻、約800ページの大作です。
しかし、先生のなめらかな筆致は読者に負担を与えません。どうなるどうなる!と呼んで行ったら、早くも下巻、そして、ラストへと……。

ご存じの方も多いと思いますが、島左近というひとは、あの戦国・下剋上の時代において、あくまでもあるじに仕えきりました。武将として天才的な能力を持ちながらも、自分が惚れた主人を決して裏切らなかった。最初は筒井順慶、最後は石田三成です。

損得では動かぬ、「いくさ人」。

まさに、それです。
そして、『天地人』の直江兼続もそうですね。私心ではなく、信義のために極限を苛烈に、そして老獪に生き抜きます。
そういう人間と言うのは、本当にかっこいいですよね!
自分がそんな「いくさ人」をかっこいいなあと思うのは、そんな生き方は普通できない、とわかっているからかもしれません。

未完であることは、本当に残念ですが、そんなことも、いくさ人を描いた隆慶一郎先生と重なります。
隆慶一郎先生の未完の作品も、私は何度も何度も読み返しています。未完でも、先生が造形したいくさ人たちに会いたくて、何度も何度も読み返すのですが、本書は、さっそくそんなリピート本の一冊になっています。

ぜひ、お手に取ってみてくださいまし!

最後になりますが、O編集長、K副編集長、今回もお世話になりましてありがとうございました!ぜひまたよろしくお願いいたします!

(むとう)

「あなたはこの世界で、かけがえのない存在」。五木先生渾身のメッセージ集第二弾登場!『無意味な人生など、ひとつもない』/五木寛之著(PHP研究所)


昨年11月に刊行されました『ただ生きていく、それだけで素晴らしい』に続き、第二弾『無意味な人生など、ひとつもない』が刊行されました!!!

もっと、あなた自身を認めてほしい
前作に続き、五木先生のメッセージ集第二弾ということではありますが、あえていうなら、今回は「生きて死ぬということ」、つまり「人生」を特に意識した内容になっていると思います。

少し長くなりますが、「まえがき」から先生の言葉を抜粋してみます。

『これまで、「生きる」ことについてずいぶん多くの本を書いてきましたが、私自身が絶えず迷いや苦しみの中にあり、何かをえらそうに言える立場にはないと思ってきました。しかし、悩める日々を重ね、多くの人の生を垣間見てきた今、これだけははっきりと言えます。それは、「無意味な人生など、一つもない」ということです。

誰かのためだけに生きてきた、孤独に生きてきた、ただ呆然と生きてきた。そのいずれの生き方も……どんな生き方をしようとも、それでいいのです。(中略)
そしてもし無名のまま人生を送ったとしても、この世の中に生まれてきて、そして五十年生きた、七十年生きた、いや、わずかに一年生きたとしても、その「生きた」というだけで、人間として大変大きな意味のある仕事をしているのではないか、と思います。』

先生は、前作でも何度もおっしゃっておられたんですが、読者の皆さんに『もっとあなた自身を認めてほしいとお伝えしたい』、そんな思いが強くおありです。

それは「無条件でいい」のです。

しかし、もしそう思えたとしても、また迷ってしまったり、悩み苦しんでしまうことが分かる。だからこそ、そう考えるのは一人ではない、私もそうなんです、そう伝えたい……。ご自分も「弱き者」「悩める者」の一人として、本書の言葉の何かが、皆さんに寄り添えたらいい、そんなことをおっしゃっておられました。

変化し続ける。それが生きるということ
五木先生は、今年で85歳になられます。そして、先月からなんと週刊誌で小説の新連載を『週間現代』さん誌上にてスタートされました。
エッセイなどでは多数連載を持たれてますが、小説を、しかも週刊誌でスタートされるなんて……!!!本当に心の底から衝撃が走りました。

それも、あの名作『青春の門』の続編です。

ただでさえお忙しいのに、週刊誌で新作小説の連載。
もう「超人」としか言いようがありません。

年が明けてからお目にかかったのですが、さすがの先生もお疲れではないかと思っておりましたら、さにあらず。むしろびっくりするほどお肌ピカピカ、桃色の頬にはじけるような微笑み。

思わず先生のお顔をじっと見つめて、「先生、お顔色がいつもに増してすばらしいですね!ピカピカ!」と叫んでしまいました。

そんな私の無礼を先生は照れくさそうにいなし、「いやいや、どうにか、ね」と言って微笑まれましたが、いや、もうなんていうんでしょう。気力の充実が全身から放射されておられるように思いました。

改めて、先生への憧れの思いを強く感じてしまいました。絶えず何かにチャレンジしていくそのお姿、かっこよすぎます!
レベルが違い過ぎておこがましいですが、私もそんな風に生きていきたい!そう思いました。

「変化しつづけなさい。それが生きるということだよ」

先生の言葉が、胸に刺さります。

何ごとも遅いということはない。その時、「今」こそが人生という舞台のさなか。
その主役は、私自身しかいないのです。そのことを胸に刻まなければ、…ですね。

また、おかげさまで、前作『ただ生きていく、それだけで素晴らしい』も、四刷を数えました。そして、嬉しいことに、3月よりセブンイレブンさんでも販売されることが決定!お近くのセブンイレブンさんで見かけたら、ぜひ、お手に取ってみてくださいね!

最後になりますが、シリーズの最初の土台を築いてくださったN元編集長様、一緒に走り続けてくださっているN副編集長様。今回も本当にありがとうございました!
第三弾も頑張りましょう~~!!
(むとう)

ついに累計36万部突破。大人気シリーズ第8弾登場!万造・お満の関係に、いよいよ変化あらわる…??『本所おけら長屋(八)』/畠山健二著


畠山先生渾身の書下ろしシリーズ、『本所おけら長屋』の第八巻が、いよいよ明日より発売になります~!!
#少々フライングしてしまいますが、ご報告させてください!

今回も畠山先生の筆はノリノリですよ~!

病身の父の敵討ちを助けるために、剣を教えてくれと鉄斎さんに頼む少女が登場する第一話「すけっと」。
万造と松吉行きつけの居酒屋の看板娘、お栄ちゃんにふいに起こる玉の輿に松吉は…?第二話「うらしま」。
恵まれた体格を持ちながらも、全く勝てない力士・大巌(おおいわお)が大関に勝つために、万松が一世一代の賭けにでる第四話「ふところ」。
鉄斎の旧主・津軽高宗の小姓をつとめる胃弱の真之介が巻き込まれる立てこもり事件。真之介は大人になれるのか??…第四話「さしこみ」。
頑固もので余命短い武士と愛犬の絆。そして一度は縁を切った娘との絆をどうにか繫ぎ合わせたいと奔走するお満と、それを助ける万造の絆を描いた「こしまき」。

どのお話もご期待通り、おけら長屋の面々がお節介たっぷり優しさたっぷりに大活躍。今回もまた何とも堪らない一冊になっておりますよ!!

さて、そんな中で、(私が個人的に;)「おお?!」と思ってしまうの、おけら長屋ファミリーの恋模様です。
万造とお満ちゃんの関係は、読者の皆様もなんとなく……ひょっとして?と思ってらっしゃる方も多いんじゃないかと思います。今回のことで、二人はかなり接近しておりますよ!(あ、言っちゃった!)
そして、意外なところから、また新しい恋模様?が出現してきました。こ、これは見逃せません。

そして余計なお話ですが、一読者として今回特にぐっときたのは、第四話の「さしこみ」です。あまり書きすぎますとネタばらしになってしまうと思いますのでちょっとだけ。
いやあ、ほんと。情けない男(いわゆるだめんず)としっかりものの女房、そして健気で将来が楽しみな6歳の女の子お花ちゃんがね、…ものすごくいいんです。何度読んでも泣いてしまいました。
情けない男・銀平は多分今後もダメなやつなんだろうと思います。でも、それを分かっているだろうに許してあげる女房と、行きがかりの6歳児の女の子…。
畠山先生が描かれる女性は、老いも若きも本当にみんな強くてかっこいいんですよね。「男は可愛げ、女は心意気」。そんな気がします。

さて、そんなこんなで、みなさま。
今回もご期待通り、泣いて笑っての素晴らしいお作になっていると思います。
ぜひお手に取ってみてくださいまし~!

それから間近ですが、2/23(18時半より)に、東京の八重洲ブックセンター本店さんにて、発売記念イベントが開催されます!
ぜひ、遊びに来てくださいね~!

2017年2月23日18時半より
「おけら祭り&サイン会」@八重洲ブックセンター本店

http://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/11241/

(むとう)

「あなたはあなたのままでいい」。存在を全肯定する珠玉の言葉集、ついに登場!『ただ生きていく、それだけで素晴らしい』/五木寛之著(PHP研究所)


ようやく、皆様のお手元にお届けできることができます!
お手伝いさせていただきました五木先生の新刊、『ただ生きていく、それだけで素晴らしい』、刊行されました!!
20161022

お手伝いさせていただくのは『私訳歎異抄』『自分という奇蹟』に続きまして今回で三冊目なのですが、実は、先生が本当にお忙しいので、企画が立ち上がってからこの刊行まで約3年ほどかかってしまいました。ですので、なんと言うかもう、感無量。
とはいえ、大好きな五木先生にお目にかかるという名目があり続ける、というのはこの上ない幸せで、この三年間、個人的には至福の時でした。

そうなんです。
大変私的な告白で恐縮ですが、私は五木寛之先生が大好きなのです。

子供のころからご著書を拝読して、その見識の深さに憧れ、特に仏教に関して、日本人の心性についての先生のご本には、たいへん影響を受けています。
ですので、はじめてお目にかかった時には緊張して、ただ上ずったようなお返事をするので精いっぱいでした。本当は、申し上げたい言葉が胸いっぱいに詰まっているというのに、何も言えず、編集長の影でひたすらメモをとり続けるしかない私。そんな挙動不審な私に、先生は優しく微笑みかけ、「ムトウさんは今までどんな仕事をしてきたの?」と聞いてくださいました。
私は、アワアワしながらこれまでの仕事をのことなどざっくり申し上げますと、また柔らかに微笑んで、「そう、…ちゃんとがんばってきたんだね」と言って下さったのです。

こんな風に書くと、あまりにも普通のやりとりに思われるかもしれません。
しかし、先生がこの優しい言葉を、絶妙な間でおっしゃるともう、ものすごく特別な丸みを帯びて、こころにスルッと染み入るような言葉になってしまうのです。

本当に、本当に、すごいんです、ほんとに!
正直言ってこの時、思わずこみ上げるものがありました。
ああ、頑張ってきて本当によかったなあ、なんてありがたいんだろう、そんな感動で鼻の奥がツウンとしてしまい…。先生に受け止めていただけたような、私という存在を肯定していただいたような、そんな思いで胸がいっぱいになってしまったのでした。

本書の中でも、「面授」という言葉が出てきます。元は仏教の言葉で、師が弟子に面と向かって仏の教えを伝えるといった意味なのですが、先生はその言葉から、人と会うことの貴重さを説いておられます。私は本書を通じて、まさに五木先生という偉大なる師の面授をいただいた、と僭越ながら感じました。

『蒼ざめた馬を見よ』、『風の王国』、『生きるヒント』、『大河の一滴』、『親鸞』などなど、先生が描かれてきた作品のテーマは多岐にわたりますが、実は、その中心には、ずっと変わらない大きなテーマが流れている、と思います。それは――こころ、いのち、人生、生と死、――ではないか、と思うのです。
先生がずっと対峙してこられたこれらのテーマは、すべての人にとっても大切なテーマではないでしょうか。本書は、そのテーマを改めて分かりやすくまとめてくださった、そんな一冊になっているように思います。

そして、先生が「ここのところ、特に皆さんに言いたいことだよ」、と言っていた言葉がそのままタイトルになっています。

『ただ生きていく、それだけで素晴らしい』

何かを成し遂げなくても、誰かに評価されなくても、「生きている」それだけでもう十分。いのちとはあり得ないような奇蹟的なバランスでこの世にある、そのことをもっと気付いてほしい。
先生は、このことを何度も何度も、繰り返しおっしゃられていました。

その言葉を伺っていて、担当編集のNさんも私も、そしてPHPさんの営業の皆さんも、タイトルはそれしかない、とそう思ったのです。そして先生も「僕もそう思うよ」と言って下さいました。

今必要なのは、悲しみや涙をも内包しつつ、それでも、だからこそいのちを肯定していくそんな言葉なのではないか、そんな風に強く感じています。

本書を通じて、皆さんも、私が先生の言葉に肯定していただいて泣きそうな気持ちになった、そんな言葉を見つけていただけたらいいな、と思います。

ぜひ、お手に取ってみてくださいまし!

そして最後になりますが、本書のお仕事を振ってくださったN編集長さま、そして担当してくださったN副編集長さま、本当にどうもありがとうございました!!

(むとう)

25万部突破シリーズ、第七弾登場!あの名医・聖庵先生の過去が明らかに!?『本所おけら長屋(7)』/畠山健二著


畠山先生渾身の書下ろしシリーズ、『本所おけら長屋(7)』第七弾いよいよ発売です!!
発売日は9/10。少々フライングですが、ご報告させていただきます。

今回もさすがは畠山先生、いつもながらの笑いも涙もモリモリ、そして新しい試みてんこ盛りです。

最も大きな新展開は、お江戸を飛び出す一篇「あまから」でしょうか。

これまではお江戸の中でのお話でしたが、第五話「あまから」は本所を飛び出して、江ノ島が舞台になっています。しかも、火盗改と鉄斎さんが出張って、大捕り物が繰り広げられちゃいますよ~!

20160908-1

そして、今回読者の一人として、個人的にはまってしまいましたのは、第二話「ひだまり」です。

長年、おけら長屋を支えてきた名医・聖庵先生。くちは悪いけど人情溢れるお人……。しかしその実像は謎でしたが、今回それが明らかになります。
やはり、というかなんというか、もう、ものすごい苦労人なお方だったのですよ、聖庵先生。だからこそ……

いや~、もうこれ以上お話ししますと、ネタバレになってしまいますので、ぐっとこらえます。

でもですね、なんと申しますか、とても切ないです。大人になればなるほど、切なさが増すような気がします。編集として、びしっと読まなくてはいけない、と思いながらも、何度読んでも目頭を熱くしてしまっておりました。

……改めて、おけら長屋は読む人によって、ぐっとくるお話が違うんだろうなあ、と感じます。今回私にととっては「ひだまり」でしたが、ひょっとしたら、その時の精神状態によっても変わるかもしれません。ぜひ、みなさんのぐっとくるお話を探してみてくださいまし!

そしてそして。

今回は発刊を記念いたしまして、9/15、八重洲ブックセンターにてトーク&サイン会が開催されます!!
ご存じの方も増えてきていると思いますが、実は畠山先生はトークの名手です。
さらに、立川談慶師匠も高座をしてくださいますよ~!めちゃくちゃ楽しい一夜になること間違いなしです。贅沢!

ぜひ「リアルおけら長屋な世界」を体感しに来てくださいね~!

畠山健二 先生トークショー&サイン会 with 立川談慶
(八重洲「本書く派」寄席 番外編)

http://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/10142/

(むとう)

若き日の半藤先生、日本の黎明期の心を詠う「万葉集」を読み解く!『万葉集と日本の夜明け』/半藤一利著


半藤先生のご本をお手伝いさせていただいて、今回でなんと四冊目。

これまでは、太平洋戦争や昭和史といった半藤先生ならではのテーマが多かったのですが、今回はちょっとこれまでのご本とは雰囲気が違います。

なんと、今回は「万葉集」です!
ど真ん中、正統文学のかほり!

昭和史の大家としてあまりにも高名で、歴史家として硬派な印象の強い半藤先生ですが、実は学生時代は東京大学文学部国文学科所属。卒業論文は、なんと『堤中納言日記』という生粋の文学青年だったことはあまり知られていないかもしれません。

知られていない、…というよりも、先生もこれまであまり声を大にして言ってこなかった事実、というべきでしょうか。大学を卒業して、編集者として活躍しながらも、短歌を愛し、歌人として活動もされていた、ということも多くの読者はご存じないのではないかと思います。

本書は、そんな若き歌人としての半藤先生が、愛する『万葉集』を前に、ワクワクしながらづつった文章を中心にまとめたものです。万葉集がもつ日本の黎明期・青春期そのものの力強さと、先生ご自身の若々しい躍動感があいまって、素晴らしい一冊となりました。

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ご存じのように、万葉集は日本最古の歌集です。特に日本史上、この歌集が際立っているのは、上流階級の歌だけでなく、庶民の歌も広く収録しているところででしょう。

先生も、やはりそのような歌の数々――東歌、防人の歌に特に愛情を向けられ、読み解いてくださいます。とはいえ、半藤先生ブシは、健在。
東歌や防人歌を通して、古代の日本、そして当時の東アジア情勢を見事に読み解いてくださいます。そこは、やはり「歴史探偵」の面目躍如です。

「『万葉集』は「日本人の心のふるさと」という。しかし『万葉集』は遠い風景をうっとり眺めるようにみるのはむしろ間違い。時代を越えてわたくしたちといまも一緒に生きられる、いや、現に生きているトナリの人々、それが万葉びとなのである。」(本文より引用)

歴史上の人だから、昔の人だからといって崇め奉るのではなく、同じように生を生きた人間として、万葉びとの言葉を味わう。その言葉から、心情を慮り、その時をどう生きようとしていたかを推理する。古代史を庶民の言葉を突破口に、読み解いていく手法は、歴史探偵ならでは。万葉集をお好きな方だけではなく、古代史好きな皆さんにも、ぜひともお勧めしたい内容になっています。

そして、後半部ではご自身が中国を旅した際の旅行記を採録しています。万葉の時代、中国は唐の時代です(正確に言いますと、則天武后の代なので、武周)。先生は、万葉の歌人として有名な山上憶良に仮託しつつ、唐の時代に思いをはせます。

唐の時代、万葉の時代。
ダイナミックで、国際色豊かな時代の風が、ふうっと香り立ちます。

この時代は、何とも言えず、良いですな~。
この頃の仏像も建造物も、精緻でありながら何とも言えず大らかですね。
時代の空気というのは、その時代すべてのものに自ずと現れると思いますが、万葉集や唐の詩人たちの詩にも共通する豊かな息遣いがありますね。
先生の旅行記を拝見すると、そんな息遣いを感じることができます。

半藤先生のファンの皆さんはもちろんですが、古代史好き、万葉集・短歌好きのみなさんにも、ぜひ、お手に取っていただけたらと思います!

(むとう)

特集「外国人トラベラーにも教えたい 新しい日本の秘境」@『BE-PAL9月号』(小学館)掲載


私は、フリーになる前、とあるアウトドア出版社に在籍しておりました。
その出版社は山やアウトドアの業界では老舗であり、また山や自然を愛する人たちがたくさん在籍されている素晴らしい出版社です。やめてしまった今でも、尊敬してやまない、そして、そこに少しでも在籍させていただいたということを誇りに思っているのですが…。

……しかしですね。

ここで、大きな問題が生じます。自己紹介なんかをするときに、「フリーになる前何やってたんですか~?」という質問が、必ずあるんですけど、その出版社にいましたなんてお話ししますと、私もアウトドアなことが上手な人だ!と思われてしまうということです。

す、すみません。
私、アウトドアなテクニックとか、まるで持ってないんです……。

――この、台詞、いったい何回言ったことでしょう。

あああ、情けない。
自然は大好きだし、旅も大好き。しかし、何の技術もないワタクシ…(涙)。

でも、そんなワタクシではございますが、なんと、小学館の老舗アウトドア雑誌『BE-PAL』さんで、書かせていただいちゃいましたよ~!
アウトドアな知識のない私で大丈夫でしょうか?という私でしたが、
「日本の秘境にかんする企画とか興味ない?」とお声かけていただいて、「あ!それなら私でもちょっとどうにか貢献できるかもしれない!」と思い、飛びつかせていただきました。

20160810-1今月の付録は、今年から施行されます「山の日」を記念したピンバッチですよ~。

そして私が担当させていただいた特集というのは…

20160810-2

↑ これどす!

「秘境」。

なんて魅力的な言葉でしょう。

とはいえ、これだけ交通網も、インターネットも発達しつくしている日本です。「もう日本には秘境はない」なんて言われて久しいわけですが、今回はあえてこの言葉を使わせていただきました。

本文には書きませんでしたが、今回ご紹介した「秘境」とは、
「多様な自然から生じてきた『日本の文化の本質』を今も秘めている場所」
そんな意味も込めておりますのです。

トップページは、「白山(はくさん)」。そしてその次には「檜枝岐(ひのえまた)」と続きます。

どちらもたいへん有名な場所ですので、皆さんご存じとは思いますが、「外国人トラベラーにも教えたい」というコピーにあるように、こちらはいずれも、日本文化の「深み」の一端を感じていただける場所として、ぜひともお勧めしたい場所です。

他にご紹介した場所の一部をご紹介しますと、西表島、赤目四十八滝、国東半島、出羽三山…などなど。
いずれも日本ならではのもの~山岳信仰、祭り、固有種生物、風景など~を体感できる場所!

どこもかしこも、素晴らしい場所ばかりです!
いやあ、ほんとに!!

私の拙い文章で、そのことを皆様にお伝えできているか、とても不安ですが、もしよかったらぜひお手に取ってみてください!

それにしても、このお仕事をやらせていただいたら、
またもっともっと旅に出たくなってしまいました。罪な企画です!w

最後になりますが、今回取材させていただきました皆様、お写真を貸してくださいました皆様、おっ力添えいただきまして、誠にありがとうございました!
そして担当してくださったN副編集長さま、カメラマンMさま、Oさま、そしてO編集長さま、編集部の皆さま、拙いお仕事でご心配をおかけしたと思いますが、本当にありがとうございました!

(むとう)