file.123 茶香房長竹の「抹茶大福」


いちにちいちあんこ

皆様、お盆はいかがお過ごしでしょうか。
夏休みを謳歌されている方も多いことと思います。

しかし、私のようなフリー稼業の場合、休日に作業を進めておいてね、と言われることが多いので、休みはかえって働いていることが多いのです。特に連休が続くと、お休みの前後が、ものすごくきゅうっとしたスケジュールになります。#夏休み、そういえば私は、夏の間にはとったことないな…。

そんなお盆前の差し迫ったスケジュール。

P社さんにお邪魔すると、打ち合わせスペースでアワアワ作業をしている私の前に、いつもにこやかYさん登場。

「あれ?武藤さん、今日は何時までいるんですか?」

あ、あと30分くらいで失礼します~と申し上げると、

「あ、じゃあ今のうちに、いいものがあるから!」

おおお!
Yさんがいいものとおっしゃるということは、そりゃ、間違いなく素敵なおやつ登場ですよ!?

そういうと冷蔵庫から素敵な包みをとりだされました。

20160813-1

お盆休みをいち早くとられて、京都に帰省されていたというYさん。

「京都に戻ると、必ず寄るお店でね…」

P社さんの甘味番長(勝手に命名)である、Yさんが必ず立ち寄る和菓子屋さん、とな!?!
そりゃ美味しいに決まってますよ!(ワクワク)

20160813-2中から現れたのは、こちら!
抹茶大福です!

20160813-3早速遠慮なく、パクリ!

うわあ、お餅フワフワ~!
あんこも、美味しい!抹茶の風味が濃い!!コクが深い!
こういうほくほくとした食感のこしあんは、やっぱり関西ならではだなあ、と思います。

ものすごくさっぱりとした後味なので、さらっとパクッと食べちゃいます。ほぼ三口で完食。
この後味の良さですと、一気に3個は食べられるなあ。美味し~!

帰宅してから調べてみますと、お店は先斗町にあるんだそうです。
甘味はもちろん、おばんざいなど、ごはんもいただけるみたい!
今度京都に行ったら、ぜひ行かねばですよ!

Yさん、美味しいおやつ、いつもありがとうございます!!

茶香房 長竹
http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26000022/

 

file.69 亀末廣の「京のよすが」


いちにちいちあんこ京都、そして石造センパイと言えば、すぐ連想してしまうのが、亀末廣さんの「京のよすが」です。

もう10年以上前になりますが、石造センパイがお土産でこの「京のよすが」をくださったのが出会いです。石造センパイも、わたしより京都に通う率は多いと思いますが、その都度必ず買うお菓子、と言っておられます。私も京都に来ると出来れば買って帰りたいお菓子ナンバーワンです。

そんなわけで、今回も合流してまず行ったのはこの店先でした。

亀末廣地下鉄 烏丸御池駅からだと歩いて5分くらい。四条河原町からでも歩いて10分くらいでしょうか。なかなかメジャーなロケーションにありますが、一つ入った道沿いにあり、教えてもらえないとなかなか知りえないお店かもしれません。

この外観を見ていただくと一目瞭然と思いますが、昔ながらのスタイルを、自然にやんわりはんなり続けてらっしゃるなあ、というそんなお店です。お店の人もとてもあったかい感じ。

こちらは、生菓子や最中なんかも有名とのことなんですが、私はとにかくこの「京のよすが」。小さいサイズのが1000円です。今回も自分用に買いました!

そして、夜ホテルについてから、ほくほくしながらあけてみますと…
京のよすがかわいい~!まずこのパッケージからして違う!

右側は包装あり。赤い蓋のある小箱は包装紙をとったもの。「亀屋」さんだけあって、六角形ですよ。

「わあ、こんなに赤いふた、初めてかも」

と石造センパイ。いつもはもっといろんな色の入った花柄だったり、もうちょっと抑えめな感じのようです。確かに、私も何度かいただいてますけど、もう少しおとなしい感じだったかも。

「むとうさんのもあけてみてよ」

あ、そうか。ひょっとして私のは箱の柄が違うのかも??
早速あけてみますと…

京のよすが

おおお!
違う!
色が赤いですけど、銀波でしょうか、さらに激しい?感じの柄に!
京のよすがみてください~~~!
きれいすぎる~~~~~!

蓋を開けてみると、小さくて美しい干し菓子と半生菓子がこんなにたくさん詰まってます。季節によってこのお菓子のデザインが変わるのですが、今回はすごくグリーンが多い印象。

ひょっとして、新緑の季節だからでしょうか?

あ、そしてこの紫は菖蒲の紫かも?

風流ですねええ。
京のよすが干し菓子メインではありますが、あんこの入ったお餅のような半生菓子も入ってますよ。上品なこし餡をうすい求肥でくるみ、緑色の砂糖菓子で化粧がされてます。ううう、美味しいなあ。

一つ一つはとても小さなお菓子なのですが、きちんと手づくりされているからでしょうか、本当にしっかりとボリュームも感じます。この小さなお餅なんて一口でなくなっちゃいそうですけど、周りの緑色の食感がカリカリとして強いので、一口でというよりは三口でしっかり咀嚼していただく、という感じになるんですね。
しっかりとした味、しっかりとした歯ごたえ、そして美しい見た目…と、五感をフルに使っていただくからか、とにかく満足感が半端ない!

「自分へのご褒美だよね」

と石造センパイがにっこり。

いや、ほんとうにおっしゃるとおりです!

亀末廣
http://tabelog.com/kyoto/A2602/A260202/26000641

 

file.68 神馬堂の「やきもち」


いちにちいちあんこ

5月27日から31日まで、関西のほうに取材にいっておりました。

取材、というのはまさにその名の通りで、すぐにネタになるかどうかというよりは、自分の「ライフワーク」として考えていることについてのインプット取材、と言ったかんじ。

もちろん一日3あんこほど毎日あんこいただいてました!関西は本当にもう、あんこ美味しくて天国のようですよね!!その中でも印象深いものから、「いちにちいちあんこ」でもご紹介していきたいと思います。

さて。大阪で『山の神仏』展を見てから、翌日は石造センパイと合流して、心の師匠・N先生のところにごあいさつ。

久しぶりにお目にかかって、かわらぬ楽しいおしゃべり。先生も奥さまも変わらずお元気そうでほっとします。

先生ご夫妻のお宅はすべてがお手本です。

たぐいまれな美意識から、さりげないようになされた室内のしつらえは、いつうかがってもはっとする驚きがあります。

今回も玄関のところには、新しく手にいれはったという可愛らしい獅子の置物(たぶん室町ぐらい)がさりげなく置かれており、居間の床の間には、これまたさりげなく虎の近江絵が飾られていました。

「近江絵もこんな風に飾られるんですねえ!なるほど~!これまた素晴らし~!」
「せやろ、かいらしいて、好きやねん」と、奥さまがにっこり。

ううう、かっこいいなあ。憧れちゃうなあ。

さて、そんな素晴らしいお宅では、これまた京都ならではの美味しいお菓子を出してくださいます。

やきもち今回は、少しあたたかいあんこの入ったお餅を出してくださいました。
奥さまのお話だと、賀茂のほうに昔からある餅菓子とのこと。少しあぶってだしてくださってます。うわあ、おいしそう!!!

あったかいうちにどうぞ、と言われて早速…。

やきもちおおお!これは!!!

白いもち米の透明感のある味と、上質なアズキのさらりとしたつぶあんが絶妙にマッチ!

シンプルだからこそごまかしのきかないお味ですよ!!

それにしても、こういうお菓子をいただくとつくづく京都というのはすごい土地だなあと思います。正直言って、白いお餅とあんこのお菓子です。同じ材料でほかの土地でも作られているでしょう。なのに、なんとも言えない洗練さがあるように感じずにはいられないのです。

ううむ。すごいなああ。

関東に帰ってきてからいただいたやきもちを思い出しながら検索してみると、おそらく神馬堂さんのやきもち、じゃないかな?と思われました。

これは、ぜひ次回京都に来たときには、買いに行かなくては!!

食べログの口コミを拝見すると、午前中には売り切れてしまうようなので、午前中に買いに行く、と…。脳髄に鋭く叩き込みましたよ!!

神馬堂
http://tabelog.com/kyoto/A2605/A260503/26000370/

file.58 鶴屋吉信の「風流しるこ 花吹雪」


いちにちいちあんこ

鶴屋吉信さんと言えば、「京観世」があまりにも有名ですが、以前ご紹介した「つばらつばら」のような、今っぽさを取り入れた新しい名物もきっちり作りあげてらっしゃるお店です。

全国に販売店があり、このいかにも京都らしいお味とデザインをどこでも味わうことができますね。よく考えたらすごいことですよね!虎屋さんが東の雄と言えば、鶴屋吉信さんは西の雄ってかんじでしょうか。

さて、今日のいちあんこは、またもや友人Sちゃんがおすそ分けでくれたもの!!

Sちゃんのおすそ分けで、私のあんこ生活はそうとう潤っておりますよw。本当にありがとね~!
風流しるこ

さて、こちらです!「風流しるこ 花吹雪」!

わあ、こういうのもあるんですねえ。初めて見ましたよ。
サイトを見てみますと、「木々の露」という「おしること葛湯のセット」みたいです。私が頂いたのはその中の「風流しるこ」。いちばんオーソドックスな感じかな。ほかの二種はお茶味の「挽茶あられ」、みつ豆の具が葛湯に入っているみたいな「みつ豆葛湯」。どれもきれいでおいしそうです!

風流しるこ

あけてみますととこんな感じです。あられとこしあんが見えますね。
こちらにお湯を入れて、御汁粉にするってことみたい。

風流しるこ

さてさて。

お湯は沸騰したものを180ML。

#あ、でも実は食べ終わって気づいたんですけど、たぶんお湯の量100MLくらいしか入れてない気がします。あやや・・

そしてゆるゆるとかき混ぜますと、少しトロリとしてきました。

風流しるこ

中には小さな求肥が二つ入っています。あられの香ばしさと、求肥がポイントになっていて、いいかんじです。あんこも、さすが鶴屋吉信さん。安定の美味しさですよ。上質なあんこは風味がしっかりしていますけど、さらりとあと味がすっきりしています。

それにしてもきれいだなあ。「風流しるこ 花吹雪」の名前そのままに、まるで花びらのようにのように、これは米粉か何かでしょうか、あられ以外にも細かな白いものが浮いています。こういうちょっとしたしつらえが「京都」だなあ、と思っちゃうんですよね。ちょっとひと工夫と言いましょうか。

風流しるこそして、小豆も数粒入っていますが、これがまたしっかり美味しい!
ほんと、さすがですね。

こちら、いうなれば「おしるこ」と「葛湯」の間の和菓子…ってかんじかな?!

おしるこほど重くなく、葛湯よりは和菓子をいただいたなあという実態感がある、みたいな。

これをいただいてますと、久しぶりに京都に行きたいなあ…と思ってしまいます。
春になったら今年は京都に行かなければ!

花吹雪の京都。…乙ですねえ。

鶴屋吉信
http://www.turuya.co.jp/index.html

 

file.57 亀屋良長の「烏羽玉」


いちにちいちあんこ

またもや友人Sちゃんからおすそ分けをいただきました。

京都の和菓子屋さん亀屋良長さんの「烏羽玉(うばたま)」です!!

実はこれまでにも、何回か京都在住の先生にお土産でいただいたことがありまして。大好きな京都の和菓子です。いかにも京都らしい上品なあんこもの。

anko20140119-4

なんと言ってもこの名前がステキじゃないですか!

「烏羽玉」ですよ!

「烏羽玉」というのは、もともとはヒオウギという植物の種子のこと。黒い実なんだそうですが、その「烏羽玉が黒いこと」から、「闇」「夜」「夢」などにかかる枕詞として有名(射干玉の、と同意ですね)。

烏の羽のように、黒々と、濡れてみえるような黒い髪…
いいですねえ。乙ですねえ。
anko20140119-3

パッケージを開けてみますと、こんな風に入っています。この量は一回で食べちゃうなあ、ワタシ的には~。
烏羽玉こちらがその「烏羽玉」です!!

きれいですよね~~!つやつや~!

この写真ですと、ちょっと茶色が強い感じですが、実際には、もうちょっと黒く見えますよ。
こちらをものすごくわかりやすく言うなら、「ものすごく上品な、黒糖風味のあんこ玉」です。
烏羽玉なんと、1803年の創業以来の銘菓だそうです。200年変わらぬ味の美味しいあんこもの。それだけ長くみんなに愛されてきた味は伊達ではありません。

ちなみに波照間産の黒糖を使用されてるとのことで、黒糖の味はしっかりとありますが、非常にさわやかな香ばしい風味。いいお味です!

最近では、西洋菓子のパティシエさんを社員に迎え、別レーベルを作って、和と洋の融合を図ったりして、話題の亀屋良長さん。乳製品を和菓子に取り入れたりしてるんですって。

京都らしい革新的な試みが、今後も楽しみですね!

亀屋良長
http://www.kameya-yoshinaga.com/

 

 

 

 

 

映画『利休にたずねよ』公開!


山本兼一先生の『利休にたずねよ』。直木賞も受賞した名作です。

実はこのお作、いつもお世話になってますN編集長の担当された作品ということもありまして、思い切り気持ち的に肩入れしております。 その作品が皆さんもご存じの通り、映画化されました!今とにかく話題ですね。TVでも海老蔵さんのお姿をよく拝見します。

そして昨日。いよいよ待ちに待った公開。私は映画にまったく詳しくないので、何も言う力を持ちませんが、試写会で拝見した、私なりの感想をちょっとだけ…
利休にたずねよ

さすが、大作と言った重厚な美の世界。お茶道具も千家さんのご協力で本物を使って撮影した、というだけあって、お茶を点てるシーンも多く、またそこに重点を置かれているのが非常に新しいように感じました。

いま、「茶の湯」というと、行儀作法を習う、と言ったどちらかと言えば女性的で清楚な印象があるかもしれません。でも、そもそも茶の湯とはどっぷり『男の生き死にをかけた世界』だったのですが、そんな気配を感じることができる映画だなあ、と!

特に印象に残ったのは、千利休を演じた海老蔵さんの所作の美しさ。やはり踊りで鍛えた身体は違います。体さばきがキレッキレですね。そして、伊勢谷友介さんの織田信長。ある意味、「これぞ信長!」、美しくて普通じゃない気配がしまして、うっとりしました。ぜひ伊勢谷さんが全編信長を演じる作品も拝見したい。これはちょっと余談ですけども…^^;。

本作品は、山本先生が提示された新しい千利休像を中心に紡ぎだされる「美」の光景を田中光敏監督が具現化した、それを目撃に行く…そんな風に鑑賞しますとと正解な気がしました。

茶の湯の世界が、「命がけ」だった時代。生と死がすぐそこにあり、だからこそ「美」が天国であり地獄であった、その緊張感をこの映画を見て、「感じる」ことができたように思います。

『利休にたずねよ』 (12/7から公開)
http://www.rikyu-movie.jp/

 

file.44 鶴屋吉信の「つばらつばら」


いちにちいちあんこ

日々は過ぎ去り、あっという間に11月も後半に突入。
早いですねえ。もうカンペキ冬って感じですものねえ。

さて、昨日は、「仏頭展」@東京藝術大学美術館と東京国立博物館へ行ってきました。タイミングのいいことに、偶然に石造センパイ@イシブもご一緒でき、久しぶりにいろいろお話しできて楽しい一日でした。

歩き疲れた私たちは、トーハク平成館一階に出店している京都の和菓子屋「鶴屋吉信」さんで、甘味を購入。

私は、大好きな「つばらつばら」を。センパイは「京観世」。両方とも鉄板で美味しいですよねえ。

ちなみに、HP拝見しますと…

「つばらつばら」とは、万葉集にも登場する風趣あることば。 ”しみじみと・心ゆくままに・あれこれと ”の意味があります。 万葉の歌人・大伴旅人は、太宰府長官として九州に赴任したとき 「浅茅原 つばらつばらにもの思へば 故りにし郷し 思ほゆるかも」 と歌を詠んで、故郷の遠き都へ想いをはせました(HPより引用)
なんだそうですよ。大伴旅人の和歌からの命名だなんて、さすが都ですなあ。「しみじみと、ここ行くままに・あれこれと」っていいですね。本サイトの名前「ありをりある」は造語ですが、「飾らずありのままにそこに在る」という意味でして、結構似てるような…。
つばらつばら
パッケージは、秋仕様になってます。可愛い!
いつもは浅い茶色の縞々と白のコントラストがモダンなパッケージですけど、こういうのもすてきですね。
つばらつばら

中はこんなセットアップです。本当に丁寧な包装ですよね。きれいだなあ。
つばらつばら台紙のように添えられた由緒書き。少し厚めの良質な紙に、スタンダードな明朝体に墨一色で印刷されています。過剰パッケージといえばそうですが、「すぎる」と感じさせず、さりげなく「丁寧」と思わせるところが、京都らしいですね。見事です。
つばらつばら美味しい!!

何度食べても、本当に美味しい!

しっとりもちもちな皮、しっとりさらりとした粒あん…。手に持った時はちょっと小さいなあ、この量なら一気に3個は行けるよ、と思うんですけど、一個食べ終わったら、一個でちょうどいいな、と思うんです。それだけ満足感があるってことですよね。

博物館を歩き回ってくたびれていた私たちも、すっかり元気を回復できました。やっぱりおいしいあんこのパワーはすごい!

鶴屋吉信
http://www.turuya.co.jp/syoukai/yaki_tsubara.html

 

file.42 阿闍梨餅本舗・満月の「阿闍梨餅」


いつも超多忙なN編集長。本当にすごい八面六臂ぶりです。今年は担当されていた本が賞をとられたり、映画化されたり、とさらに多忙を極めておられます。まさに「嬉しい悲鳴」ってやつですよね。

わたしも、そんなN編集長のご多忙の一部を一緒にお仕事させてもらってます。少しでも私がお手伝いして、N編集長のお仕事が楽になったらいいなあ、と願いながら…。

さて、昨晩は夕方お邪魔して、ミーティングルームをお借りして作業。

N編集長が「京都のお土産」と言ってくださったのがこの「阿闍梨餅」です。
阿闍梨餅阿闍梨餅!!!

美味しいですよねえ。京都にいったら必ず買います。ちょっとあっためても美味しいんですよねえ、という私に、

N編集長「阿闍梨餅作ってる和菓子屋さんって、満月って名前だって知ってた?」

あ!そうなんですか~?
…ていうか、よく考えましたら、阿闍梨餅のお店、としか認知してませんでしたが、そりゃ、お店の名前がありますよね。

N編集長「でも、この阿闍梨餅がとてもよく売れて有名になったから、阿闍梨餅本舗って名乗ってもいるらしいよ」

なるほど。そういうことですか。さっそくググってみましたら、なるほど「阿闍梨餅本舗 京菓子 満月」というお名前になっております。
阿闍梨餅さあ、いただきますよお!

嬉しそうに食べようとする私の横で、N編集長がうんうん言いながら、先生からの直しを読み下そうとしておられます。かなりの赤字に相当体力を奪われているご様子……。

こんなときこそ、N編集長もあんこを召し上がればいいように思うのですが、編集長は完璧な酒党で、甘いものはいけない口なのです。
阿闍梨餅阿闍梨餅のあんこ、美味しいですよね!
本当に京都らしい上品なあんこです。これだけメジャーになって一般的なお土産品となっても、このあんこの品の良さは変わりません。すっきりとした後味です。

そして、またこの皮が美味しい!餅粉で作ったあんは、しっとりと、少しだけ伸びる感じがしますが、卵の入った焼き皮である、というそこのところは揺らぎません。美味しいなあ。

お蔭さまで、ちょっと元気になったので、うんうんうなって独り言を繰り返すN編集長のお仕事を少しお手伝いしました。

もう一個阿闍梨餅をいただいていたら、さらにもうちょっとお手伝いしたかもしれない、というのは内緒です……^^;。

N編集長、ご馳走様でした!

阿闍梨餅本舗 満月
http://www.ajyarimochi.com/

 

 

 

新潟で京都の秘仏に出会う②『京都清水寺展』@新潟万代島美術館へ!


 

一周年記念!
「ピア万代」から「朱鷺メッセ」へ
第二回目の新潟ブツタビレポートですが、前回では「廻転寿司 佐渡 弁慶」でイカを二貫食べたところで力尽きました。アオリイカの美味しさが、10年以上前の懐かしい思い出を喚起してくれちゃったりしたもんで、なかなか前に進めません。

それにイカは一番最初に食べたんですから、先は長いですよ。
しかし一つ一つレポートしていたら、なかなか仏像にたどり着けません。ここでは、「佐渡産」と銘打たれたネタの中から、私が頂いたもの三種を一気にご紹介!
佐渡産寿司ネタいちばん左は多分イサキ、中央は今回最も高価だったノドグロ、左はブリです。

ノドグロのお刺身は初めていただきましたが、ま~美味しいこと!!白身ですが、脂がのっていてまたその脂が上品でたまらんかんじです。
そして、もう一つの驚きは天然ブリでした。私、実は脂の多い魚は苦手で、ブリなんかはしゃぶしゃぶでいただきたい派です。でもこのブリは違った!臭みが全くなく、脂ものってますけど重くない!!美味しかったので、ついついもう一皿…と手が伸びてしまいました。これで126円だっけ??ううむ、お得だなあ。

実は私、食いしん坊の割に量はあまり食べられず。小腹べりでして回数分けて食べる派なのです。そのため、5皿+お味噌汁で打ち止め。おなかいっぱいです。結局4種類しか食べられなかったというていたらく…^^;;

すっかり満足して、いよいよ万代島美術館へと向かいます。
朱鷺メッセこののっぽな建物が、万代島美術館の入っている「朱鷺メッセ」。弁慶の入っている「ピア万代」という建物から歩いて10分弱。こちらの5階に美術館が入っています。
展望台から朱鷺メッセに入って、美術館に行く前にちょっと寄り道。最上階にある展望台に行ってみました。手前に見えるちょっと黄色い青の流れが信濃川、その先にあるのが日本海です。この万代島というのは信濃川の河口にある中洲なんですね、たぶん。

さて、一階に戻りますと…
案内案内板?発見。
おおお、いよいよ、清水寺の秘仏に会える瞬間が!!

それにしても、新潟の雄大なこの空間の中で、清水寺の秘仏に拝観することになろうとは。清水寺は観音さんですから、この場所にいるのは間違ってない気はしますけどね。

というのも、観音さんというのは、とても人気の高い菩薩さんで、さまざまなところで祀られてるんですが、その多くは、「水」に関係のあるところに祀られているのです。

それも「水源」にかかわるところが多いと思います。清水寺も、おそらくそうでしょう。

図録にある縁起によりますと、

「大和国武市郡に住んでいた高僧・延鎮(えんちん)という人が、ある日の霊夢に導かれ、淀川に流れる一筋の金色の水をたどってさかのぼっていたところ、東山の音羽の滝にたどり着き、そこで彼を数百年にわたり待っていたという仙人に会って託され、その土地に庵を営み…」(要約)

ということなんだそうですが、この文章を見ても、「金色の水をたどって」、とありますから、庵を営んだその音羽の滝というのは、水源、と考えられますね。

この音羽の滝、というのは現在もありまして、有名な「清水の舞台」と呼ばれる、本堂の正面下あたりにあります。

実はこの「音羽の滝」こそ、清水寺にとってものすごく大切なものなんじゃないかな、と思うわけです。このお寺がここにできる理由になった場所なわけですから。建物が燃えてしまっても、この滝がここにある限り、この水が枯れない限り、清水寺は再建可能なんじゃないかな、なんて思いますね。

(続く)

 

新潟で京都の秘仏に出会う①まずは新潟のお寿司に出会おう


一周年記念! 京都清水寺、243年ぶりの秘仏開帳が新潟で開催!?
少し時間はさかのぼります。

とある猛暑の日。ネットでちらちらニュースを見ていたところ、とんでもないニュースが飛び込んできました。

「『京都 清水寺展』新潟万代島美術館開催。奥の院ご本尊も登場します。」(要約)

な、な、な、
なんですとーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

清水寺奥ノ院のご本尊が出開帳(しゅつかいちょう)!!?

まじでですか!??

私は仕事部屋でひとり叫びました。あんまり驚いたので、FBでも書いてしまいました。この驚きをだれかと共有したい、そんな気持ちでいっぱい…。

なぜ私がこんなに驚いているのかというと、清水寺、というのは、皆さんもよくご存じのあの三年坂とかのある「清水寺」なのですが、清水寺には有名な秘仏が二躰いらっしゃいます。

そのうちの一躰、奥の院のご本尊が、こともあろうに「出開帳」なんて!!本当に信じられない事態です。
*出開帳というのは、お寺さん内でご開帳するのではなく、どこが他の土地に出張してご開帳する、ということです。

まずこの奥の院のご本尊は、平成15年に「243年」!ぶりにご開帳され、仏像ファンの間では、一大ニュースになりました。

243年ぶりですよ?!!

前にあけたときは、1762年ごろってことですよね。徳川将軍10代目家治の時ってことですよ。えらいこと昔です。

実は、清水寺は、火事の多いお寺さんなのです。創建されたのは778年(奈良時代)のことですが、そのあと何度も何度も火事で焼けては、再建されているお寺さんです。

江戸時代にも全焼してますが、三代将軍家光公によって再建され、現在に至っています。243年前になぜご開帳されたのかはわかりませんが、本堂のご本尊のほうは、運営資金を集める勧進のために、江戸時代には何度も江戸に出開帳していることを見ると、そういった何か経済的理由があったのかもしれません。

今回の出開帳も、家光公による「寛永の再建」から380年を数えたことを記念して、とのことなのですが、それにしても、どうして新潟で??!また、このあと沖縄県立博物館を巡回します。新潟と、沖縄……。

正直言って、相当に不思議なことです。何か深いご縁がある、ってことなんでしょうか。

すみません、前置きが長くなってしまいましたが、これはもう、前回2003年の時には、仕事で京都に行くのを断念した私としましては、神の恵み、いや観音さんの恵みってやつじゃないですか。どうにかこうにか見に行かないわけにはいかん!…とスケジュール表とにらめっこです。

ちょうど、ありをりあるが一周年を迎えるので、その記念にちょっと出張したいと思ってましたので、この新潟へ清水寺の観音さんに会いに行くというのを、ぶっこむことにしました。

調べてみますと、高速バスで行くとすごくお安い!ホテルも平日だと半額で泊まれる!

…こうして、一周年記念取材旅行は新潟に決定したのでした。

国内では15年ぶりの高速バスでのブツタビ
10月1日。いよいよ待ちに待った新潟ブツタビに出発です!
朝8時池袋発の長岡バスに乗って出発!

実は高速バス、国内ですと学生以来の体験です。しかも新潟は初めて。バスってなんかワクワクしますね。電車もいいけど、バスもまたいい。不思議な旅情があって!!

約5時間の旅です。

高速バス

(写真:私が載った高速バス。途中PAにて)

時間があまりになかったので、新潟についてあまりよくわかっていない私は、バス内で一生懸命ガイドブックとにらめっこ。

一泊はするものの、時間はそんなにたくさんはありません。本当は新潟市内だけではなくて、村上市や長岡市やたくさん行ってみたいところはありましたが、現実を考えて、新潟市内だけにしぼりました。

新潟市内は、どちらかというと明治以降ハイカラな港町だった場所なので、古い仏像は見当たりません。そういう意味では、今回のブツタビはとにかくお目当ての『京都清水寺展』にしぼったほうがよさそうです。

後は市内を巡回しているバスに乗って、明治から昭和の名家のお庭など見ることにしよう、と決めました。こちらはどちらかというと「石部」の範疇……。
信濃川(写真:途中のPAで見た信濃川。だんだん気持ちが上がってきましたよ!)

それにしても、バスでの移動はとても楽しかった。景色もよく見えますし、また、バスの運転手さんもすごく親切なんですよね。

車内のパーソナルスペースもかなり広いですし。時間は新幹線よりかかっちゃいますけど、お値段3分の一くらいですから、この快適さも含め、本当にいいですね。

さて、そんなこんなで、予定より30分早く、新潟駅に着きました。時間はだいたい13時。

13時といえば、そうです。お昼ご飯食べないと!!

お昼ご飯は、お寿司お寿司お寿司!!!
新潟に行くと決めてから、到着して最初のごはんは「生もの」と決めてました。美味しい新潟の海産物をまずいただきたい!と。

ネットなどで情報収集してみると、意外とネガティブな情報も多く見受けられました。総合しますと、新潟市内(駅に近いエリア)ですと、お寿司は東京とそんなに変わらない…て感じの評価なんです。大きな都市ですから、しょうがないですよね。だけど、私はどうしても地の魚が食べたいのです!

そんなことで、またネットでいろいろ見ていると、私がこれから行こうとしている「万代島美術館」の近くに、評判の回転すし屋さん発見。佐渡の魚を食べさせてくれるというではありませんか!?

よし。ここだ!!

駅から歩いて20分ほどで到着しました。もうおなかはペコペコです。
弁慶

やっと着いた~!「回転寿司 弁慶」です!

幸いなことに、13時半ぐらいで時間も外れていたからでしょうか、待たずにすぐ座れました。普段は大人気なので、けっこう並ぶらしいですよ。

メニューを見て「佐渡産」と書いてあるものを、全部頼もう、と意気込むワタクシ。

佐渡といえば、イカですよ。イカイカ。すみませーんイカくださーい。
アオリイカ

見てください、このツヤを! アオリイカ最高~♪

佐渡。いいなあ、佐渡…。

実は、私にとって佐渡はとても懐かしい、大好きな場所なのです。

10年以上前の話ですが、仕事が大変すぎて壊れかけていた私と友人KとMは、このどうしようもない状況の打開策として、「これ以上ないってくらい落ちたら、もう上がるしかないってそう思うのはどうか」と思いいたりました。

その時、友人Mが、力強くつぶやきました。

「…流人だ。流人の気分を味わうべきだ」

日本史専攻の友人Mは、絶えず渋い打開策を提案してくれる力強き人物です。その時も、「流人」という力強いテーマを投げ込んでくれました。

なるほど、流人か…

それは、私とKにとって、思いもよらぬ投げかけでしたが、心境的にはばっちりはまりました。最初は隠岐の島が候補に挙がりましたが、さすがにちょっと遠すぎます。次に八丈島が上がりますが、南国な感じがして、なんかちょっと今回は違います。

そこで、残ったのが「佐渡」だったのです。

「行くぞ!佐渡に!!」
(←この辺りで、実はもうかなり復活していることに気付かない三人)

こうして訪れた佐渡は、「流人気分」なんてとんでもない。本当に素晴らしい場所でした。

宿も「一番人気がなさそうで、建物も崩れそうな、いけてなさそうな民宿」を、あえてセレクト。ところが、確かにその宿は建物はボロボロだったのですが、おかみさんはいい人だし、ご飯は美味しいし、海はきれいだしで「いけてない」どころか「いうことなし」だったんです。

そのお宿で食べた、イカの美味しかったこと!

夕ご飯はイカ尽くしって感じでしたけど、生で食べても焼いても煮ても、ま~間違いない旨さ。

どん底気分を味わうつもりだった三人でしたが、すっかり楽しくなってしまって、見事に復活を遂げたのでした。

………

……と(回想シーンが長すぎですけど)二貫のアオリイカをいただいた瞬間、この時の記憶が走馬灯のように駆け抜けました。

佐渡、今回はいけないけど、また行きたいな…。

(続く)