file.33 井上総本舗の「貝もなか」と「クリームあんみつ」


 

いちにちいちあんこ

江の島には超強力な女性の神さん方がいらっしゃいます。

一は皆さんもよくご存知ですね。そうです。弁財天さんです。「江の島の弁天様」は日本三大弁天さんのうちの一つとしても高名です。

ところで、この弁天さん以外にも、江の島には女神さまたちがいらっしゃいます。意外にも、というのは適切な表現じゃないですね。「別の姿」とでも言ったほうがいいでしょうか。

日本では、仏教が入ってきてから、古来よりその土地にいた神さまが、仏教の中の仏さん〔神様〕の化身だと解釈する独自の考え方が発達しました(神仏習合と言います)。

江の島でもそんな解釈が起こりました。もともと祀っていた江島大神(宗像女神。三柱で一体の女神さんたちです)を、仏教の中の弁財天さんの化身と考え、両方をお祀りしたんですね。

おっとのっけから話がブツタビみたいになってしまいましたが、いまご紹介したいのはあくまでもあんこです。

さて、江島神社の参道には、たくさんのお土産屋さんがあります。ちらほら見かけるのは「女夫(おとめ)饅頭」というふかしまんじゅう。酒まんじゅうと茶まんじゅうです。やっぱ女神さまの島ですからね。美味しいあんこものがあるに違いないですよね!(決めつけてますけど)

それも美味しそうなんですが、私のお目当てはKさんに教えていただいた井上総本舗のイートイン。ちょうど疲れていたので、、まずはクリームあんみつ(確か700円)をいただいて一休み。
クリームあんみつ「寒天が黒蜜が入っていて甘いので、かけるほうの黒蜜は加減してかけてくださいね」

と若い店員さん。なるほど、確かに寒天が真っ黒。食べてみますとかなりしっかり黒砂糖の味がしておいしい。

でも私は、甘いのが好きなので!
つけていた黒蜜はしっかり全部かけていただきました。疲れた体にしみます~~!うま~~!

「その寒天は天草からちゃんと作ってるし、あんこも全部毎日手作りしてるんだよ」

と店主さん。おっしゃる通り、丁寧に作っておられるのは食べると分かります。特に寒天はすごくしっかりしていて、角がたっているというか…

「だからうちのは、実はところてんもお勧めなんだよ」

と店主さんがにっこり。なるほど、確かにところてん美味しいと思います。ううむ。

すっかり疲れも癒えた私は、ちょっと悩みましたが女夫万頭ではなく、もう一つの名物「貝もなか」をお土産に購入しました。
貝もなかいいですねえ。こういう包装がまた。こちらの貝もなかは一個一個がかなり小さめ。私がかったのは7個入りで650円だったかな??
貝もなか赤茶字が小倉あん、緑字がこしあん、銀色が白あん。
貝もなか皮が、貝殻のかたちなんですよ~!可愛い!
形は全部で5種類あるそうですが私が購入した中ではこの三種類でした。
貝もなかあんこはこんなかんじ。こしあんと白あんはしっかり丁寧に美味しかった!
でも小倉あんがちょっと不思議な感じでした。

昔の羊羹って、周りにがりがりした砂糖の塊がついてるじゃないですか。あんなのが混ざってる感じでね。原材料見ますと、寒天が入ってますので、羊羹みたいな感じだから、そんな食感になったりするのかな。だけどやっぱりジャリジャリがちょっと気になるかなあ。でもこういうものなのかな?
とはいえ、味は良かったです。

次回くるときには、女夫饅頭もぜひいただきたいと思いました。

井上総本舗
http://www.cityfujisawa.ne.jp/~hi-ho/newpage1.htm

苔(コケ)にあいたい~鎌倉観察会編②鎌倉ぐるりコケだらけ!


生き物の生存戦略??
北鎌倉駅からまだ歩いて数メートルの段階で、早くも3種類のコケを教えていただいちゃいました。今回、N先生はあらかじめ下見までしてコースを選んでくださったそうで、動きに全くむだがありません。確実にコケを見せてくださいます。

東慶寺からまたちょっと行ったところにある『去来庵』(ビーフシチューで有名なお店です)の門前にある大きな石の前でストップ。 ヒメジョウゴゴケ

ちょっと写真が見づらいかもしれませんが、このグレーの粒粒して見えるもの、これが「ヒメジョウゴコケ」という地衣類の一種だそうです。「子器」と呼ばれる部分がじょうごの形をしてるので、こういう名前になったとのこと。
さらに、N先生のお話では、この地衣類は銅に汚染された場所に生えるものらしいです。汚染というと何だかコワイですが、例えば屋根が銅版で葺かれてたり、樋が銅でできてたりしますよね。そうすると、そこをつたった水が、下に落ちた時に銅成分を含んでいるんですって。それによってそこのあたりの土には多くの銅成分がしみ込んでるんだそう。なので、銅は生き物にとって毒なので、そのあたりには、銅に強い(もしくは銅を好む)生き物しか生えてこないんだそうです。
これも、生物の「生存戦略」ってやつでしょうか。ほんとに自然界というのは、よくできてますよね。

さて、この観察会では実にたくさんのコケをN先生にご紹介いただいたんですが、私の脳味噌の性能が悪く^^;、さらに自分が書いたメモが汚すぎて判読できない、という情けない状況なので、ここからは印象に残ったものをピックアップしてご紹介してまいりましょう。

東慶寺からほど近い浄智寺の門前に、池と石橋がありました。その池にはふわふわと緑のものが浮いてまして…
koke15

ちょっとだけ掬って観察。終わったらすぐに池に戻しました。自然のコケはとっちゃダメ!なんです。

ちょっとだけ掬って観察。終わったらすぐに池に戻しました。自然のコケはとっちゃダメ!なんです。

水面に浮遊したりするコケの一種で「ウキゴケ」というんだそうです。先のほうがY字になっていて、そのまた先がY字になってどんどんわかれて増えていくとのこと。
水の上にもコケがあるなんて初めて知りました!

続々と現れるコケの皆さん!」
浄智寺からちょっとだけハイキング気分で源氏山公園を抜け、銭洗い弁天へ。
この道すがらもたくさんのコケを観察することができました。

印象深かったのは、浄智寺裏手で教えていただいたこちら!
モジゴケ「モジゴケ」という地衣類の仲間。ちょっと遠目かもしれませんがよく見ていただくと、黒い筋のようなものがたくさん見えてきます。これ、組合せによっては文字みたいに見えるんです。なので「モジ」ゴケなんですって。この黒いのはは『子器』なんだそうですが、なんだか不思議な生き物ですよね。
ウメノキゴケ

こちらは源氏山公園で観察した「ウメノキゴケ」という地衣類。
排気ガスなどに弱くて、空気のきれいなところにいる地衣類なので、大気汚染の指標によくつかわれるんですって。
地衣類は成長がゆっくりなので、ここまで大きくなるにはかなりの年数が必要だそうですよ。

一度見つけると、だんだん見えてきます
さて、こんな風に観察していきますと、いつも見ているはずの風景の中に、コケはたくさん生きていることがわかります。まさに私の目は「節穴」。自分がどれだけ選択的に風景を見ているのかを自覚しますね。
でも、こんな風に教えていただきますと、単なる木のシミだと思っていたものが、何年も生きてきている地衣類だったりすることがわかります。
これって、すごい「気づき」ですよね。

先生と歩いていてつくづく思いましたが、鎌倉ってそこらじゅうにコケや地衣類がたくさんあるんです。特に先生が観察会のために、と選んでくださった場所を歩いたということはもちろん最大の要因と思いますが、それにしても、コケだらけでした!
寺好きゆえに、鎌倉には結構きていますが、こんなに生き物にあふれている場所だとは知りませんでした。改めて感動してしまいました。

帰宅してから、散歩していると自宅の周りの木も地衣類がたくさんくっついてます。みてなかったんですね。っていうか、これが生き物だ、ということと直結しなかったので、注目してなかったんですよね。

いまいち記憶力も悪いし、あれな私ですが、N先生の観察会に参加させていただいて、「コケ」という存在に「気づく目」を与えていただいたと思います。
そんな新しい目で見てみると、若干気持ち悪くなるくらいこの世の中はいきものだらけですよ!(笑)
嬉しくなっちゃいますね!

最後になりますが、お忙しい中ご用意いただき、ご案内いただいたN先生、本当にありがとうございました!そして、お誘いくださいましたYさんも本当にありがとうございます。また遊びに行きましょうね~~!

(終わり)

「鎌倉密教~将軍護持の寺と僧」@金沢文庫開催中(~10/8)


金沢文庫で、「鎌倉密教」の特別企画展が開催中!

鎌倉幕府は、禅宗の気配が濃い気がしていたけれど、もちろん密教も濃く入っている。武家にとっての都であった鎌倉を護持するため、神事や密教の修法を行ったとのこと。鎌倉時代の関東密教を知るいい機会。だけど、明後日までということでイチモリはいけません。
誰か感想を教えてください!

中世歴史博物館 神奈川県立金沢文庫 http://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm