file.121 小松屋本店の「つる」


いちにちいちあんこ埼玉県生まれ埼玉育ちなワタクシ。
老舗の有名どころは押えているつもりでしたが、恥ずかしながらこちらは知らなかったです。

世界遺産に登録された和紙・細川紙の産地、小川町と東秩父村というところにある小松屋本店さんの銘菓「つる」。母が買ってきてくれました!

なんとこちらの小松屋本店さんは、創業が1791年、寛政三年という老舗。当主の豊田さんは、全国和菓子協会で選出している「選・和菓子職」認定の職人さんのこと。

20160624-1

創業当時から続いているという銘菓「つる」。
どんなあんこものなんでしょう?
20160624-2あら?
なんかどっかでみたことあるな…。いや、気のせいかな。
20160624-3あれ~!?
何だろう、ものすごく見覚えがある?!
これ、うんと昔に秩父のスーパーで買ったことあるな。うん!

この白い粉に見えますのは、砂糖ではなく上新粉みたいなサラサラしたもので、あわい甘さ。

皮は、黒糖風味の甘食みたいなかんじ。あんこはこし餡ですが、甘さ控えめで、白い部分、黒糖の皮、こし餡の甘味がほぼイコールって感じ。
一口いただくと渾然一体となって、さらっと食べられちゃいます。素朴で美味しい!

ところで、なぜこのお菓子が「つる」という名前なのか、気になりますよね?
小松屋本店さんのHPをみても何も書いていません。いろいろ調べてみたら、店主の方のインタビューを発見しまして、その中で「由来がわからないんです」と店主さんも言ってましたw。

そうなんだ~^^;。
いえ、じつは私、即座に連想したものがあります。
それは「鶴の子餅」です!
関東では「すあま」と呼んだりしますが、卵型の紅白のお餅のこと。

楕円形で、平べったい上新粉を使ったお餅なんですけど、なんか形がちょっと似てませんか?

埼玉はもちろんのこと、お店のある東秩父村も、お米よりは麦のほうがとれるようなお土地柄です。小麦のほうが手に入りやすいので、上新粉ではなく小麦粉のお菓子を作ったんじゃないかな。そしてなかにはあんこ、外側には白いものをまとわせてみたんじゃないかな。
名前のほうも、長い年月の中で、「鶴の子」の「の子」が取れて「つる」になっちゃった、みたいな?

なんて。
勝手な想像ですけどね。

小松屋本店さんでは、上生菓子なんかもいろいろ作ってらっしゃるみたいなので、ぜひ次回は実際にお邪魔してみたいと思います!

小松屋本店
http://komatuyahonten.net/pastry.html

file.120 千日の「ぜんざい」


いちにちいちあんこ久しぶりの長期休暇をいただき、大好きな沖縄にいってきました!

数年前までは年に2、3回通っていたのですが、フリーになってからはあまり休みが取れず、今回はなんと2年半のブランク。なんと…

久しぶりの那覇は、すごく変化していました。

そう。「すごく」です。

再開発の波はとどまるところを知らず…

そんな気がして、なんとなくいつも以上に沖縄感覚にチューニングしづらいような…

私はいつも来沖したら一番初めに波の上宮にお詣りし、ご挨拶することにしているのですが、なんと言いましょうか、そこでもまだチューニングしきれない…

ということで。

千日へ、ゴー!

image千日は「ぜんざい」と言えば、まず最初に名前が上がるような、観光客にも有名な甘味と軽食のお店です。休日は行列ができたりするそうですよ。

「ぜんざい」と言うと、小豆のあったかいあんこの中にお餅が入っているものを想像するかもしれませんが、沖縄の「ぜんざい」はまたひと味もふた味も違います。

20160513-2こちらが、沖縄の「ぜんざい」です~!

かき氷じゃないですよ、ぜんざいですよ!

20160513-3

下の方を見てください、
この下の部分が主役です

20160513-4最初は大変ですが、よいしょよいしょと掘り起こしますと、出てきました~!あんこ部分!
あんこ、というのもちょっと違かな。いや、しかしあんこと言いたい。

この明るい茶色ですが、そうなんです。小豆のあんこではありません!

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金時豆のあんこなのですね~!
アズキと違って、金時豆のほうが軽やかな味わいかもしれません。少しねっとりとしたテクスチャ-と、上品な甘さがなんとも言えず美味しい。

千日では、この美味しいぜんざいを300円でいただけます。

変わりゆく沖縄の中でも、この味は変わらない…。
私は、この一杯をいただいて、ホッと一息つけました。ようやくいつものようにチューニング出来た気がしたのです。
素朴で必要なものだけがあるような店内、ふんわりと優しいおかみさんの笑顔と、丁寧に炊かれた金時豆のかおり、そして味。

この、素朴で優しい風景が「古き良き沖縄」となってしまうのも、残念ながらそう遠くないかもしれません。それほど、沖縄の変化は加速度的に進行していると感じました。

いつまでもこの優しい美味しい味が残ってほしいです。

千日
http://tabelog.com/okinawa/A4701/A470101/47001481/

 

file.119 小ざさの「最中」


いちにちいちあんこ吉祥寺在住のYさんが、お土産に小ざささんの「最中」をくださいました!!吉祥寺と言えば、小ざさ、と言うくらい、あんこ好きには有名ですよね!?

とくに有名なのは、朝5時に並ばないと手に入らないと噂の羊羹でしょうか。食べてみたいけど、そんな早くに吉祥寺に行くのも不可能なので、私のとって「幻の羊羹」と言っていいでしょう。

でも、もう一つの名物である最中は、たしかあまりならばないで買えるんですよね?!
そういえば昔、吉祥寺在住の著者を担当していたときには、自分へのご褒美に何度か買って帰りました。懐かしいなあ。

20160321-1

かわいいですよね~!
この形は、「雲」でしょうか。くるりんとしてるのが伝統的な雲を想像させます。

20160321-2 「カエルがうずくまってるみたいで可愛いよね」

お!Yさん、それは可愛い発想~!さすが!
手を巻き込んでるみたいな感じで一層可愛い。箱座りしてるカエル、みたいな、いや後ろ姿かな…

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そして、あんこは二種類。白あんとアズキの粒あんです。
お店のHPにも書いてありますが、とにかく丁寧に作ってるあんこです。しっとりとしていて、ちゃんと甘い。ねっとりとした食感。よく練ってますね。 皮もパリ・さくっ。私は特にアズキの粒あんのほうが好きかな。瑞々しくておいしいです!

Yさん、いつもお気づかいありがとうございます♪
ごちそうさまでした~!

小ざさ
https://www.ozasa.co.jp/order.php

file.118 中村羊羹店の「海苔羊羹」


いちにちいちあんこ

江の島でいただいたあんこ、第二弾です!

ずっと気になりながら、手が出なかった江の島名物「海苔羊羹」。

なぜって??

……それはもう、なんといいましょうか。
言いにくいですけど、はっきり言って。

あんこに海産物は入れなくていいんじゃない?

と、思っちゃってですね。

しかも、ほかにも美味しいあんこものがたくさんあるので、あえて海苔羊羹にいかなくてもいいかな~、なんて。

でも、いちどはいただかないと、ですよね。
「名物に旨い物なし」という言葉に、私は断固反対したいと思っている立場ですから。

そんなわけで、江ノ島の奥の院・岩屋洞窟へ向かう道すがらにある、中村屋羊羹店で海苔羊羹を買ってみました!

ちなみに、アツアツの女夫饅頭も売ってたので、茶色い粒あんのを一個その場でいただきましたが、とても美味しかったです。これは、羊羹も期待できますね!
知らなかったのですが、中村屋羊羹店さんが、海苔羊羹の元祖のお店だったみたい。ラッキー♪♪
20160314-1そんなわけで、こちらを購入!

海苔羊羹と本練りを、ハーフで買いました。(ちょっとひよった;)

20160314-2

そして、二種類切ってみましたよ!
こうして並べるときれいですね。

切りながら思いました。とても丁寧に作られている羊羹だわってこと。

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左、青のりが見えますね!?
本当に海苔入ってますよ!

香りも仄かにしますね。

さて、さっそくいただいてみましたらば、

…あら??

味はほぼ、白インゲンの羊羹ですね!美味しいです!
確かに、海苔いるな。後味で遠くに青海苔の香りが香る、かな??
でも、言われないと分からないで食べちゃうかも。

ちなみに本練りも、とても美味しい。甘さ控えめで、小豆の味もしっかりと有りますが、全体的によくまとまってるので、とても上品。いいですね、こりゃ。

結論から言うと、ありですね!!
特に江の島土産として何か一つ、となった時、海苔羊羹お勧めです。

あ、それから今気づきましたが、羊羹ってもともと海産物入ってましたね!

寒天は海藻から作られるんだし、海苔を入れたっておかしいことはないんだ!
いやあ、失礼いたしました。

中村屋羊羹店
http://www.noriyoukan.com/

file.117 紀の国屋本店の「江の島もなか」


いちにちいちあんこ

先日、江ノ島に行ってまいりました!

今回は、「洞窟風呂・ローマ風呂」が名物という老舗旅館・岩本楼さんに投宿してみましたよ!
岩本楼さんは、もともと江島神社の別当を務めた岩本坊(岩本院)で、鎌倉時代から続く由緒正しいお宿です。
ロビーには、鎌倉時代後期(?くらい)の弁天さんと眷属の童子がずらりと並んでいて、普通のお宿ではありえない不思議な雰囲気。館内には資料室もあり、その長い歴史を見ることができます。

お食事も丁寧に作られていておいしかったし、国指定重要文化財のローマ風呂も、洞窟風呂もオリジナリティあふれる感じでとてもよかった!満足満足♪

さて、江ノ島に行くとなると、どのあんこを食べるか、ということになりますよね。

前回は、井上総本舗でクリームあんみつと貝最中をいただきました。

もう一度いただきたいと思うほど、井上総本舗さんのあんこは美味しかったのですが、なかなか江ノ島にくることもできないので、今回はそれ以外のお店で…ということで。

今回はこちら!紀の国屋本店さんの江の島最中をいただきます!

20160313-1こちらのお店は、女夫饅頭や、お団子など、いろんなお菓子がありますが、やはりこの可愛い形のもなかにしちゃいました!

20160313-2ほたて、さざえ、はまぐりの形をしたもなかだなんて、ほんとキュートですね!!
味も三種類違いますよ♪

 

IMG_3188左のホタテの貝殻に入っているのはゴマあん、真ん中のサザエがこしあん、ハマグリがつぶあんです。

生地はサクッと、あんこはそれぞれがていねいに美味しい。私は特にこしあんが好きなかんじかな!

こちらのお店では、このもなかの皮と同じ(ひょっとして一回りでかいのかもしれませんが)のに、アイスを挟んで販売もされてました。
それも美味しそうですが、なにぶん大雨だったので、買い食いはできなかったのでした^^;。

次回は、アイスも食べてみたいと思います!

紀ノ国屋本店
http://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140403/14004847/

file.116 菱田ベーカリーの「羊羹ツイスト」


いちにちいちあんこ

お仕事先の最寄り駅を降りて、駅前のスーパーでおやつを物色。
長丁場な作業になった時に、どうしても甘いものが欲しくなるので、あらかじめ買っておくんですが、このスーパーが素晴らしくてですね。意外な地方の名物ががっつり置いてあるんですよ!

それも結構コロコロ仕入れを変えてくれるので、時間があるとチェックしてしまうという癖がついております^^。

さて、そんなわけで、冷蔵コーナーを丹念に見ておりましたら…

おおおお!なにこれ!?

思わず手に取ったのは「羊羹ツイスト」というパン!
一見見た目はチョコレートコーティングのように見えますけど、これが羊羹だ、と。

すごい!なんて斬新なんでしょう。

もちろん迷わず購入。
お仕事先で作業が一段落したところで、さっそうと取り出してみました。

20160305-1

お得意先の打ち合わせスペースで、勇気のある行動です。しかし、ちょうど、作業が終わって次の来客をお待ちするのに30分ほどぽかっと時間が空いたのです。お許しを~~

心もち、姿勢を小さくしながら写真を撮ろうと身構えたところに、いつもお世話になっているYさん登場。

「わ!武藤さん、それ駅前のスーパーで買ったでしょ?!」

ひゃ!見つかってしまった!照れくさい!…と思いつつ、Yさんはいつもおやつをくださる優しいお方なので、許してくださるでしょう。許してくださるどころか、共感の「おお!」という歓声を上げてくださってるではありませんか。

「それ、面白いと思って僕もこないだtweetしたんですよ!」

おおお、さすがスイーツ情報発信基地・Yさん。Yさんは男性ですが、カフェやスイーツ情報にとても詳しくていつも教えていただいています。女子力、間違いなく私の数倍はあります。

そしてYさん、なんとおやつを私に上げようと思ってわざわざ来てくださったのでした。
そんなわけで、歌舞伎揚げ~バター醤油味~ゲット。Yさんありがとうございます!

そしていよいよ…
20160305-2見てください。
こうしてみますと、チョココーティングにしか見えませんが、この黒い部分が羊羹ですからね!

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割ってみますと、ホワイトクリームが入っています。昔懐かしいクリームです。菱田ベーカリーさんのサイトを見ますと「ホイップクリーム」と書いてありますが、生クリームではないと思います。

20160305-4

まずは、羊羹部分をこそげ摂るようにパクリ。

あ、あああ!

確かに羊羹です!

他の部分も含めてパク。

すると、こしあんぱんクリームが入ってるって感じのお味になります。見た目よりすごくあっさりしてますね。なるほど、これはいいなあ。

菱田ベーカリーさんのHPを拝見すると高知県宿毛市にある老舗のパン屋さんみたいですね。学校の購買なんかでも売ってる、って書いてあります。

この「羊羹ツイスト」は、実はアレンジバージョンとのことで、オリジナルは「羊羹パン」というパンなんだそうですよ。こしあんぱんの上に羊羹がかかってる、というあんこ好きには夢のようなあんぱんです。高知県南西部から愛媛県南部にかけてつくられている、ご当地パンのようです。

ツイストパンも美味しいけど、その羊羹パン食べてみたいなあ!!
美味しかったです♪

菱田ベーカリー
http://hishidapan.co.jp/

file.115 因島はっさく屋の「はっさく大福」


いちにちいちあんこ

銀座で打ち合わせが終わった後、ちょっと時間が余ったので、ぶらぶら。
広島の物産館に吸い込まれるようにはいって行くと、なんとはっさく大福があるではありませんか。

以前、尾道を旅していた友人が食べているのをSNSでみて、ぜひ食べてみたいと思っていた逸品です。

20160225-3たくさん買いたかったのですが、要冷蔵。このあとも仕事先で長い作業がありますので、断念。残念ながら一個だけです。

20160225-2

お餅がフワフワ!
羽二重餅みたいですよ!

室温が高かったので、ちょっと水分出てきちゃってるかなあ。ギリギリセーフって感じですね。繊細な大福です。

20160225-1 割ってみましたらこんな感じです。

はっさくがおおきいですね!
大きな二房まるまる入っています。

なんと、はっさく(八朔)って、因島発祥なんですって。そして、はっさく大福も因島発祥。
HPを拝見すると、周りを包んでいるお餅の原料には、ミカンの皮も入ってるんですって。よく見ると確かに薄らオレンジ色かも。

味のほうは、美味しいんですけど、美味しいんですけど…ううう。

すごく美味しいんですが、はっさくが強いので、すべての味を凌駕してしまっています。
これは白あんじゃないほうがいいんじゃないかなあ。

「はっさく大福」発祥のお店、という「餅菓子 かしはら」さんのHPを拝見しますと、いろんなあんことの組み合わせを実験し、一番評判が良かったのがこの組み合わせだったとのことなんですが…。

好みもあると思いますが、はっさくのダイナミックさを残し、なおかつ大福らしさを出すならば、小豆のこしあんがいい気がします。味がぶつかると思いますが、ぶつかるぐらいにしないと、あんこ感がみえずらくてもったいない。

とはいえ、確かに美味しいんですよ!
今度ははっさく好きな母にお土産で買って来ようと思います。

因島はっさく屋
http://0845.boo.jp/hassaku/index.html

file.114 武蔵野茶房の「クリームあんみつ」


いちにちいちあんこ

今日は、編集のお手伝いをさせていただいております中村彰彦先生の講演会が西東京市、田無にて行われました!

私もいそいそと拝聴に伺いましたよ♪

会場は満員御礼。160名のお席があっという間に埋まってしまい、残念ながら全員坐ることができなかったと聞きました。お越しいただいた皆様、本当にありがとうございます。そして座れなかった皆様も、本当に申し訳ありません!ぜひまたの機会によろしくお願いいたします。

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さて、本講演ですが、テーマは『武田信玄の姫君二人と保科正之』。
これはまさに今、ご一緒させていただいておりますご本『疾風に折れぬ花あり』のテーマでもあります。

『疾風に折れぬ花あり』の主人公は、戦国時代の名将・武田信玄の末娘・松姫こと信松尼。
名流・武田家は、信玄が亡くなって、あれよあれよという間に滅びの道をひた走ってしまいます。その激動を、美しい花のような松姫が、兄たちに託された幼い姪姫たちを守りながら、八王子に落ち延び、見事にその生を生き切る様子を描いたのが本作です。

講演会では、織田信長・信忠軍によって、追い詰められていく武田勝頼。武田の武士道を体現するかの如く、雄々しく高遠城合戦で戦死した仁科盛信のお話から、盛信の同腹の妹である主人公・松姫が出家後、異母姉・見性院と再会し、のちに、会津藩藩祖となる名君・保科正之を育てていくお話しまでみっちりとお話しくださいました。

「一時間半で、盛信、松姫、見性院、保科正之について話すのは難しいよね」

先生はそう言って笑っておられましたが、本当にその通りです。一人一人が大変魅力的な人物です。時代的にも戦国末期から江戸初期までですから、とてもとても語り切れない、激動の時代。

そんなわけでして、もっともっと詳細を知りたいという皆様には、ぜひ、ご本を読んでいただけたらな~っと。特に戦国時代が好きな皆さんには、ぜひともお勧めしたい!
武田家がなぜ滅んでいってしまったのか。中村先生ならではの分析、読み解きでもって語られていきますが、目からうろこが落ちまくりますよ!!
そして、盛信のかっこよさ、松姫の健気さと強さなど、登場人物の魅力にノックアウトされること間違いなしです。刊行は、4月を予定しておりますよ~!

さてさて、講演会が終わった後、先生と皆さんで、先生お勧めの老舗喫茶店『武蔵野茶房』に立ち寄りました。

皆さんが、コーヒーとホットケーキを注文する中、私はあんこ食いの魂を御しきれず、「クリームあんみつ」を注文してしまいましたよ。

IMG_3010

見てください、このセッティング。おしゃれですよねー!
正方形の和風のお盆の上に、和紙、そしてスプーンの側には一輪のお花が。

抹茶のアイスかソフトクリームかが選べまして、黒みつか白みつかも選べます。私はオーソドックスにソフトクリーム・黒みつにて♪

20160207-4すごいすごい!見てくださいこの豪華さ!
白玉、栗、色とりどりの寒天に、サツマイモの甘納豆まで入ってますよ!

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そして、あんこもちろん入っています。美味しい!
甘さ控えめの粒あんです。ほっこりとして、適度な水分。すっきりと上品な感じですね。

贅沢を言うと、ほかの要素を少なくしてでも、あんこの量が多いと嬉しいなあ。あっという間になくなっちゃいましたよ~><。。。

でも、それは、本当に贅沢なお願い。

これだけ具だくさんのサービス満点なクリームあんみつはなかなかないですよ!
作り手の心がこもったあったかいあんみつでした!

また、基本的には喫茶店なのかもしれませんが、こういった甘味やケーキのほかにも、親子丼のようなお食事ものも充実してる感じでした。家の近くに一軒欲しいなあ、そんなお店でね!

先生、今日もありがとうございました~!

武蔵野茶房
http://www.musashinosabo.com/index.html

訪れた国はなんと35カ国以上!世界の絶景、秘境を訪ねて56回。”秘境ミステリーハンター”宮地さん、初の著作登場!『地球のふしぎを歩こう』/宮地眞理子著(PHP文庫)


長寿番組「世界ふしぎ発見」で、ミステリーハンターとしても活躍されている宮地眞理子さんが、初めてのご本を出版されました~!

実は、宮地さん。私が編集のお手伝いをさせていただいております、時代小説『本所おけら長屋』シリーズの著者、畠山先生のお弟子さんでもいらっしゃるんですが、個人的に大好きなので、大応援させていただいております。

画面で見たとおりの、美人でからっと明るくて、まるで「青い空」みたいな爽やかな女性です!

そう、まさにこの本の表紙のようなお方!

ちなみにこのご本の表紙は、ウユニ塩湖@ボリビア。今やCMに使われたりして有名ですが、宮地さんがこちらを訪れたときには、ほとんど知られていなかったんだそうです。メディア初登場ってかんじ!

宮地さんは、ミステリーハンターと呼ばれる方の中でも特に「秘境ミステリハンター」と呼ばれるほど、普通では行けないような場所にたくさん行かれています。
北極、南極はもちろん、訪れた国は何と世界35カ国以上だそうですよ~!
すごいですよね、ほんとに!

ご本拝読しますと、珍味過ぎるもの食べたりすごい目に遭ったりが多すぎて、読んでいるうちにだんだん慣れてきちゃう…という、この不思議。
宮地さんも「だんだん慣れちゃうんですよね~」と淡々と爽やかに言っておられましたが、ほんと、「衝撃体験のインフレ」起こっちゃってます(笑)。レベルが高すぎる!

ちょっとご紹介が遅れてしまいましたが、昨晩は下北沢の本屋さん、B&Bさんにて、宮地眞理子さんと畠山健二先生による師弟対決?トークショーが開催されました。
20160131-1(写真は、開催直前の様子)

文筆界で最も笑いをとる作家、畠山先生との丁々発止なトークに会場は大盛り上がりでした!畠山先生の名アシストで、いつもの宮地さんの雰囲気がぐっと出ていて、ファンの皆さんも堪らないトークショーだったんじゃないかな、なんて。

印象深いお話はたくさんありましたが、私が最も感動してしまったのは…
いろんな場所に行くと、いろんな人に出会うと思うんだけど、正直言ってちょっとこれは、という人にも会ったりすることもあるのでは?という質問に対して、「うーん」と数秒考えて、

「いやあ、それが、いなかったですね。…なんか本当にみんなよくしてくれるんですよ、だっていきなり日本のわけわからないやつが来て目の前にいるわけですよ?でも、みんな本当に優しくしてくれるんです」
(むとう抄訳)

このことばでした。

すっかり、身内感覚になっている私は、なんかお母ちゃんのような気持ちになってしまいまして、思わず目頭が熱くなりました。

人間って、旅先って、めっちゃ切羽詰りますよ。切羽詰ると余裕なくなって自分のことばっかり言いたくなっちゃったりします。相手の都合もお構いなしで、どうにかしてよ!と言いたくなってしまう、それもまた人間です。

でも、宮地さんは違うんだなあ。
まず、相手の気持ちを考えられる人なんだなあ。なんて素晴らしいんだ〔ぐすっ〕。

言葉は通じなくても、いえ、だからこそ、相手がどういう気持ちで今ここに来てるのかって伝わります。「この人、本当はこんなとこ来たくないのに、とかって思ってるな」とか、そういうにビンビン伝わると思うんです。

でも、宮地さんだったら、みんな「お??この子、違うぞ?」って思うんじゃないかな。だから地元の皆さんも宮地さんに優しいにちがいない!だからいい取材ができるんだろうなあ、そういう風に思いました。
人のこころは「鏡」だ、と池波正太郎先生もおっしゃいましたが、まさにしかり。宮地さんが心をこめる人だから、思いやり深い人だから、相手もそうなるんじゃないかなあ、と思うのです。

最後に、宮地さんからの参加者全員へのプレゼント、ということで…
20160131-2これ、いただいちゃいました!
本の表紙が印刷されてるキットカットですよ~!

こういう気配りもさすがですね!
参加者みんな本当に嬉しそうだったなあ。

私も、ますます惚れ直しました♪

ご本も、彼女らしい、心あたたかく、同時にはっちゃけたお話が満載の一冊です!
ぜひお手に取ってみてくださいね~!

それから、2月7日(日)には、神保町の書泉グランデさんでイベントを開催するそうです!
昨日行けなかった方、ぜひリアル宮地さんに会いに行ってくださいね!絶対もっと好きになっちゃうと思いますよ!

(イベント情報)書泉グランデさん(2/7)

(むとう)

棚を「耕す」、人を「耕す」――本読みの希望の火を灯し続けるカリスマ書店員田口さん初の著作。希望と現実、涙と強さに溢れた名著登場です!!!『まちの本屋』/田口幹人(ポプラ社)


私にとって本屋さんは「自由の天地」だった
子供のころ、田舎町でしたが本屋さんは何軒もありました。私がいつも通っていた本屋さんは4軒。自転車で10分くらいのところにある2軒、20分行ったところに2軒。この4軒を必ず毎週一回は見に行っていました。

たいしておこづかいもないですから、毎回何かを買えるわけではないんです。でも書店にいって本を眺める、手に取る。そして新刊のインクのにおいを目いっぱい吸い込む……。

この空間には、いろんな考え方がある。
この空間には、いろんな人がいる。
この空間には、限界がない。

いつも「ムトウは変わってる」と言われて、笑ってやり過ごしながらも、傷ついていたのかもしれません。「変わってる」とまた言われるのが嫌だから、本音は言わなかったですし、自分が何を考えているかも言わないようにしていました。そんな私にとって、本屋さんは、「多様であること」を許してくれる唯一の場所だったように思います。

「自由の天地」。

大げさかもしれませんが、それが「本屋さん」でした。
小説にしろ漫画にしろ、作者は独創的で物知りで、そして普通じゃない大人です。そんな大人がこんなにたくさんいるんだと感じ、そのオトナが紡ぎ出す多彩な世界へ自分もワープできてしまう喜び。その入り口が「本屋さん」だったんです。
そのワープしていく感覚を強烈に、まるでフラッシュバックのように思い出してしまいました。

それは、『まちの本屋』、この本を読みはじめて間もなくのこと。
あの新しいインクと紙のにおい、面白い本がたくさん並んだ棚が、ドドンと私の前に立ち現れる……。
「あ、いい本屋さんに入ったぞ!って思う、あの感覚だ、間違いない」
行間から、もうその匂いが立ち上がってきてしまっている、そんな本なのです。

もっともっと「耕そう」。面白い世界を、自由な世界を。
前置き?が長くなってしまいました。

実は、本書の著者である田口幹人さんは、私が編集のお手伝いをさせていただいております畠山健二先生の『本所おけら長屋シリーズ』を、最初から「これは面白い!」と評価してくださり、ずっと売りまくってくださっているんです。そのご縁で、以前からお名前とお噂はお聞きしていたのですが、今回初の著作を発表される、ということで、私も首を長くしてお待ちしていたのです。

20150123

ワクワクしながら、読み始めて1ページ目で、早くも鼻がツゥン。
告白してしまいますが、11ページで、目次を抜きますと、始まってわずかに3ページ目、「はじめに」でまさかの落涙。

田口さんがお勤めのさわや書店さんは盛岡の本屋さん。あの東日本大震災の時、被災した釜石店に救援に通われた時のお話が語られるんですが、もう、ダメ。私は半端なく落涙…。

「本屋に生まれ、子どもの頃から本に囲まれて、好きな本を好きなだけ読むことのできる環境で育った僕は、心のどこかで本は嗜好品なんだと思っていた。本は、本を好きな人が読むもの。気持ちにあるいは時間的・経済的に余裕のある人が読むもの。しかし、それは間違っていた」(「はじめに」より引用)

「本屋は、単なる嗜好品を扱う場所ではなかった。そこになければならないものだった。震災はそれを教えてくれた。東北の人たちにとって、そして日本人にとって、本は必需品だったのだ。本というものの力を改めて認識した瞬間だった」(「はじめに」より引用)

なんて、なんて、現実と悲しみと、夢に溢れた言葉なんでしょう。

「田口さん、そう、そうなんですよ!!私にとっても必需品でした!本がなかったら私は今ここにいなかった。あの場所がなかったら、私は森の中に入って、出てこなかったかもしれないんです!」

そんな叫びを胸に秘めながら、真昼間の電車の中で読み始めて、しゃくりあげる私。
やばい、明らかに不審。

はじめにからしてこの調子です。最初から最後まで、何度も何度も泣いてしまいました。
田口さんが語られる、ご自身のこと。お仕事のこと。本書で語られるすべてが、わたしの涙スイッチを押しまくるんです。

それは、私が本に助けられた人間だからかもしれません。
本屋さんが大好きで、本屋さんが居場所になってくれていたからかもしれません。

そして、大人になってから本をつくる仕事がしたくて、出版社に入った。以来ずっと本をつくり続けてきました。そうしていく中、見失っていたかもしれない大切なことを、田口さんが語る熱い言葉に触発されて、一つ一つ思い出したからかもしれません。

本当に、本書は素晴らしい本です。

出版関係に勤める人全員に読んでいただきたい。出版社、書店、図書館、取次、フリー編集、フリーライターすべての人に。

私たち、本が好きで今の仕事はじめましたよね。本が好きなんですよね。

そこから、改めて始めましょうよ。
シンプルに考えたらいいじゃないですか。
面白い本作りましょうよ。
つくったら一生懸命、面白い本があるよって、みんなに知ってもらいましょうよ。それから粘って粘って粘りまくって買ってもらいましょうよ。

田口さんは、本書の中で「耕す」という表現をよく使われます。田口さんの師匠がよく言っていた言葉なんだそうです。
「僕が意識したのは、本屋を「耕す」ことでした。農業の「耕す」と一緒です。」
お客さんとのコミュニケーションも「耕す」。、積極的に会話をする、そうしたことを重ねること・「耕す」ことで生まれる信頼関係が新しい何かを生む。
本が詰め込まれた棚を、常に手を加え変えていく――棚を「耕す」。動きのある棚、あえて動かさない棚。そこには書店員さんの思考が集積され、私たちのこころを耕す栄養がここにあるよと教えてくれます。

私も、一生懸命耕そう。
フリー編集の私ができることは限られています。でも、私ができる「耕す」ことをもっとしなくっちゃ。たくさん本を読んで、勉強して、多くの人と出会って話をする。
つたなくても、もっと文章を書こう。自分が感動したこと、面白いことを畑を耕すように、続けていこう。

田口さん、素晴らしい本をありがとうございました。
明日から、また頑張ります。

(むとう)