『ZESHIN~柴田是信の漆工・漆絵・絵画~』@根津美術館

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柴田是信を知っていますか
いつもお世話になっているA社のWさんに連れられて、新しくなった根津美術館で開催されている『ZESHIN』展にいってきました!!

知っていますか、も何も…。私は全く存じ上げませんでした。不勉強です!!

「是信は、幕末から明治にかけての日本の工芸界を引っ張っていった人。漆を使った工芸だけでなく絵画でも天才を発揮した、“万能の人”なんだよ」

と、Wさんの解説。ううむ。なるほど。日本以上に海外ではめちゃくちゃ人気の高い、有名な芸術家、とのことなんですよ。

誘ってくださったWさんは、もともとA社で企画展のディレクションをされてこられたお方。「え?あれもWさん企画なんですか?!」…みたいに毎度伺ってはビビるんですが、図々しい私は、優しいWさんにすっかり甘えてなついております。エライ人に平気でなつけるのが私の特技でもあります。

そして、Aさんがいろいろ話して下さる解説とともに是信さんに対面できるなんて、私もどんだけ贅沢なんでしょうか。

是信さん、ホンっとに天才!!
それにしてもすごいお人です。もうね、理屈抜き!技術もすごいけど、なんといってもそのあまりにも素敵な構図、デザイン。
会場に一歩入った時からもう、私、釘付けです。
なんてきれいな漆なんでしょう!色彩なんでしょう!構図なんでしょう!デザインなんでしょう!

カラスと枇杷が高蒔絵されていて、立体的に見える。写真だとなんだか収まりすぎなんだけど、生で見るとものすごいグッとくるんです!(図録P50から引用。)

そして、その背後にはものすごい「教養」がドドンと控えています。
なんだこれ~!!!!カンペキじゃん!
こういう人って、いるんですねえ。

図録表紙になっているのは「夕顔蒔絵板戸」。

しかも、すごいのは作品数もかなり多いということ。
ダ・ヴィンチは天才ですけど、数がそんなに多くないですよね。そういう意味では、葛飾北斎的な天才とも言えるかな…。いや、北斎タイプとも違う。光琳…。うーん光琳的な要素もある。けど、違う。

つまり、そうです。唯一無二ですわ。
私ったら、こんなすごい人を知らなかっただなんて、ほんと物知らずだわああ。

実は、海外での評価はますます鰻登りで、いまもどんどん海外に流出しちゃってるそうです。
こういうすごい人がいた、ということを、もっと知りたいですよね。いや、知るべき、という表現の方がいいかも。

ぜひぜひ、お時間のある方。観に行ってみてください!!
度肝を抜かれますよ!
(どぎもをぬかれる、って表現、なかなか使えませんけど今回はあえて使います!)

根津美術館のサイトに、作品の写真が美しく紹介されています。
そちらをちょろっとご覧いただくと、「わ!」と思っていただけると思います。ぜひのぞいてみてくださいね!

根津美術館
http://www.nezu-muse.or.jp/
会期:2012年12月16日まで

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