御神木について熱く語る(バーチャル)トークセッション開催します!【『神木探偵』by本田不二雄氏応援企画】


4月10日に発売になりました本田大兄の新刊『神木探偵』ですが、リアル書店さんの店頭で見ていただけないことを危惧し、自称妹分としては、これは何かせねば!と一念発起。バーチャルなトークセッションを開催することに致しました。

場所はFacebook上。zoomと連携させての開催です。実はすでに第1回目は「今なぜ御神木なのか」と題しまして15日に敢行、慣れない中不手際も多かったのですが、温かい皆様の支えで、どうにか進行できました。

今回のセッションは、とりあえず3回を予定してまして、第2回目は来週水曜日、4/22の夜9時より、ライブ公開しようと思っています。テーマは「御神木の凄さの理由」。ぜひ見に来ていただけたらと思います。

Facebookページ『神木探偵』トークセッション
https://www.facebook.com/shinbokutantei/

(むとう)

神仏探偵が選んだ次なる標的は御神木!『神木探偵~神宿る木の秘密~』本田不二雄著(駒草出版)


御神木を一冊の本に!?

大兄と慕う“神仏探偵”こと本田不二雄さんが、新刊を出されます!
発売は4月10日と伺っているので、ややフライング気味。でも、予約もできますからね!ご紹介させていただいちゃいます!

『神木探偵~神宿る木の秘密~』本田不二雄著(駒草出版)


いやあ、それにしてもすごい本が誕生しました。これまで巨木をまとめた本はありましたが、「御神木」となると類書はないんじゃないかと思います。

「御神木を一冊にまとめてみようと思ってる」

そんなお話を伺ってからはや数年…。これを成し遂げられたら、まさに偉業!と思い、私も首を長くしてお待ちしておりました。

実際のところ、脱稿までは大変な道のりだったようです。神社仏閣の場合、史料が在ったり、土地の研究者が書かれたものがあったりと、文字資料が期待できますが、「御神木」となるとなかなかそうはいきません。

ですから、さすがの本田さんをしても、かなりの難題だったことでしょう。担当編集の方は、さぞドキドキされたと思いますが、結果的に上がってきた原稿が、これだけ濃い内容の本ですからね。きっと納得されたんじゃないでしょうか。

大地を母体として発生する「生物の王」の風格

本書を拝見すると、引っ掛かりポイントがあまりにたくさんあり、私自身のライフワークにおける気づきもたくさんいただいてしまったので、どこからご紹介していいか本当に迷います。でもあえて最も唸ってしまったポイントを二つだけ挙げてみたいと思います。

まず第一点。それは、「御神木」となる樹種が、地方によってかなり特徴的(例えば九州は楠と杉、関東では椎、銀杏、タブ、オモテスギ、北陸ではウラスギ、中部・近畿ではケヤキ、楠が多い…といった傾向があるようなんです)で、そのたたずまいが、不思議なほどその地方の雰囲気とマッチしているということ。

例えば特に九州の楠。九州では楠が圧倒的に多いんです。もともと楠は日本全体で見ても8割が九州に分布しており、「楠木の巨樹ランキングを見ると、上位10本のうち8本が九州に在り、それらの多くは社寺の境内にある」(p11より引用)んだそうなんですね。「たくさん生えているから、御神木にもなりやすい」という言い方もできるかもしれませんが、そういう言い方では、何か違和感がある。

私は本田さんの写真を拝見していて、楠の外観や特徴などが醸し出す雰囲気が、いかにも九州とマッチしているようにと感じました。「この場所を母体として発生する生物の王」と言いたいような、超絶した風格があり、そこに、その木が「神」として大切にされてきた理由がある気がして、何やら腑に落ちるのです。

(上の写真は、日本一の巨樹「蒲生のクス」。鹿児島県姶良市蒲生八幡神社境内にある。幹回りは24.22mで根回りは33.57mと言う。想像を絶する巨大さ)

九州の御神木(楠)は、7本紹介されていますが、どれもものすごい存在感で圧倒されます。縦に伸びていくようなパワーと言うよりも、世界を巻き込んで全方位に膨張していくようなパワーに満ちているように感じます。

本田さんによりますと、楠は巨樹になると、内側が朽ちて落ち、ウロになることが多いそうなんですが、そのウロがまた大きい。上の写真を観ていただくと扉が見えますね。この扉の中はそのウロだそうで、なんと畳八畳分の空間が広がっているんだそうです。そんな空間(外界)を抱え込んでなお、膨張し続ける生物--そんな感じがして、まさに神にふさわしい!と感心してしまいます。神、というか、「世界樹」って感じですね、ほんと。

自然発生だけではない?「御神木」ネットワーク

そしてもう一つのポイントは、「御神木」の発生に、人間の手が介在している場合がある、というお話です。この視点は、誰も言ってこなかったんじゃないかなと思うんです。さすが本田さん!

全方位に膨張していくような楠に対して、高く空に向かって突き上げていくような樹種の代表と言えば、杉ではないかと思います。この杉もご神木になっているのをよく見ますね。九州でも、杉は御神木として大切にされています。

本田さんは、その御神木となっている杉(特に800年以上の樹齢のもの)が、実は同じ杉を分けたもの(クローン)だったという記事を発見。そこから、関東までつながる「御神木ネットワーク」の物語が紡がれます。

細かいお話は、ぜひ本文を!と思いますので、この辺で切り上げますが、めちゃくちゃ面白かったですよ!

聖なるものを分霊するという方法は、実は日本の信仰世界では、お馴染みのやり方です。「勧請(かんじょう)」する、とか、分祀するとも言いますね。神は分けられるんです。御神木も、ある意味そういう発想で分けられたのかもしれない、なんて私も思ったりして…。

さてさて、ご紹介のつもりが、ずいぶん長くなってしまいました。

上にご紹介したのは、たまたま九州に偏ってしまいましたが、そんなテンションの濃さで全国の御神木を紹介しています。その数なんと69柱!!!

つまりは、ものすごく濃い一冊です。最初から通読するのが、もちろん一番いいだろうとは思いますが、気になる項目から読み始めるのもありかも、と思います。自分が住んでいるエリアの御神木から読むのもおすすめです。私は本書を拝読して、新しい視点を一つ、いただきました。今後は、旅する中では、御神木をしっかり見なくちゃと思ってます。今から次の旅が楽しみでなりません。

(むとう)

英語版記事も(たまに)アップしていくことにしました!


日本の文化を紹介していくために、ありをりある.comでは、英語の記事も掲載していくことにしました。DeepLの翻訳ツールを使ってなので、ちょっとおかしいところがあるかもですが、そこはまあそれとしてね。だいたい意味をお伝えできればいいかなと。

私が書く記事は、ネイティブ日本人にとっても濃いめでマニアックと言われてしまうので、ちょっとどうかなと思います。でも世界は広いですからね、そんな濃い情報を欲している人もいるかもしれない。

そんなわけで、まだまだ知られていない日本の文化や歴史について、物好きな海外の方にも知っていただけたら嬉しいなと思ってます。
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I’ve decided to put up the English version of the article too!

In order to introduce Japanese culture, Ariworiaru.com has decided to publish articles in English as well.I used DeepL’s translation tool, so it may be a little funny, but that’s okay. I hope to be able to tell you what it means.

I’m not sure about the articles I write, because even for native Japanese people, they’re often described as dense and maniacal. But it’s a big world, and there may be people who want such dense information.

So, I’d be happy if people from overseas who love things could learn more about Japanese culture and history, which is still unknown.

Editing and writing by MUTO Ikuko

『鬼滅の刃』と「大江山の酒呑童子」で鬼脳になったので、「鬼鎮神社」に行ってきました。


先日、YAMAP MAGAZINEのお仕事で、大江山の酒呑童子を取材してきました。酒呑童子と言えば、鬼ですよね。そしていま鬼と言えば、そりゃもう『鬼滅の刃』なんでしょうね。剣道のお稽古で会う小学生の子らも、『鬼滅の刃』大好きです。

そこで、私も漫画もアニメも見てみたかったんですけど、なかなか時間がとれずにおりましたが、取材も打ち合わせの予定も飛んでしまった今こそチャンス!と思って、とりあえず、Amazon のPrimevideoで、アニメの方を一気見してみました。

なるほどねえええ。

正しい。
あまりに正しいジャンプ作品!

そして、こういう作品がちゃんと普通の子どもたちにもてはやされる状況、自分が子どもの頃と変わらぬ何かを感じて嬉しくなりましたよ。

民俗学系ファクターてんこ盛り。謎が謎を及ぶけど、一番太い軸はシンプルで(鬼にされてしまった妹を人間に戻したいというミッション)、ジャンプの三大原則「友情、努力、成長」をこれでもかと投げ込んでくる。
「人を信じること、善いことをしようと努力すること」が、かっこよくもないし、報われないこともあるという谷間を必ず入れてきてからの、どーん!
でもやっぱ突破するのは、自分の信じる力や努力の先にある何かやで~~!(なぜか関西弁)という、あれ。いいよ、いいよ。うんうん。

それからね、漢字って、カッコよければ難読漢字って、むしろカッコよさ3割増させるよね。これ見よがしに繰り出してもいいよね!…などと、いろいろ思い出しました。子どもの頃の頭の柔軟さを。漢字難しいのなんか、好きだったら一発で即インプットですよ。「真菰」とか、歴史小説だとしても絶対ルビ振りますけど、たぶん鬼滅の刃好きな小学生は、秒で読めますよ。

さてさて、そんなこんなで、「鬼」の取材を終え、そう言えば地元の鬼の神社には、だいぶお詣りしていないぞ、ということに気付きました。日本全国でも、鬼を祭りしている神社は四社。そのうちの一つ「鬼鎮神社」が、埼玉県にあるんです。

そんなわけで、「鬼鎮神社」さんに行ってきましたよ~!!

「鬼はね、悪いことするばかりじゃないんだよ、先生が住んでいる場所のあたりは、鬼はいいことをしてくれるから、節分では、『鬼はうち』っていうの。『福は内、鬼は内、悪魔外』って言うんだよ」

小学校2年生の頃の担任の先生が、そんなふうに話してくれたことを、今も鮮明に覚えています。たぶん、先生のお宅に遊びに行ったことがあって、その時にその鬼をまつる神社にも連れて行って下さったと思うんですが、以来、参拝していませんでした。

子どもの頃お詣りした時とは、周りの状況が変わっていて、かなり驚きました。昔はかなり緑の多い場所だったと思うんですが、今は住宅地の真ん中って感じ。

いた~!
鬼さま~!

こちらの鬼様は全然怖くありません。こちらの絵があったかどうかは定かではありませんが、子どもの頃も、鬼って怖くないんだなと思った記憶があります。

なんといっても、境内が明るいんですよ。からっとしてる。霊感も何かを感じ取る力もありませんし、何の根拠もありませんけども、この場所が持っているのはどちらかと言えば「陽」ではないかな、と思います。

お詣りを済ませると、御守りを販売しているところに、人影が。平日の日中なのでまったく期待してませんでしたが、だれかいる!?ふらふらと寄っていくと、ガラス戸を開けてくださいました。

顔を出してくださってのは、なんと宮司さまでした。せっかくだからと御守りに「鬼の金棒」を買おうと思って迷っていると…

「迷ってるなら両方持っていきなさい。おまけしてあげるよ」

えええええええ!?
だ、だめですよ、それは!!そう言って恐縮する私に、宮司さまはニコニコしながら、「細かいこと気にしないで、今日は特別。よかったら、中に上がってお詣りしていって」そんなふうに言って下さったので、私は恐縮しながらも中から拝観させていただきました。

中に入ると、何だかこれまた、明るい!優しい空間!

堂内には、献納された絵馬などがたくさん飾られていました。この写真の中央のものは、慶應年間のものだそうで、江戸末期のもの。宮司さまがおっしゃるには、この神社の由来はなかなか詳らかではない面もあるようですが、江戸時代には「鬼」にお祈りする神社という今の形が存在したことが、これらの絵馬でわかる、とのことでした。『日本歴史地名大系』によりますと…

「畠山重忠が菅谷館の築城にあたって、同館の鬼門除けとして祀ったのが草創と伝える。衝立久那止命(ついたてくなどのみこと)・八衢比古命(やちまたひこのみこと)・八衢比売命(やちまたひめのみこと)を祀り、旧村社。「風土記稿」では「鬼神明神社」とあり、村民持であった。」(『日本歴史地名大系』より)

御祭神の三柱は、名前こそ違いますが、疫病や災害をもたらす悪霊や悪神が集落に入ることを防ぐ神である「岐(くなど)の神」ですから、意味合いは同じです。ただここで問題なのは、これらの神々といわゆる鬼神は、あまり関係がありません。本来は、鬼神を排除するというか、敵対する存在なのです。


この3柱の神を鬼門除けとして祀ったというのは、わかります。「鬼門除け」…鬼の通り道を封じるという意味合いですからね。でも、こちらの神社では、鬼は、善い存在です。封じるどころか、「内に入ってください」と言われる存在として、慕われています。

ううむ。なぜだ。

実は、こちらの草創に関しては、もう一つ全然違う印象のストーリーが伝わっています。

ーーこの地区には、昔刀鍛冶が住んでいた。刀鍛冶には美しい娘があり、ある日若い男が求婚者としてあらわれる。刀鍛冶は「一日に100本の刀を打てたら、娘を嫁にやろう」と言うが、この条件は、実現不可能な提示。しかしその若い男は、ならば…と、刀を打ち始める。あっという間に打ちあがっていく刀を前に青ざめる刀鍛冶、とても人の伎ではありえない。ふと見ると、若い男は鬼の姿に変貌していた。しかし結局、99本目で日が明けてしまい、約束を守れなかった若い男は、そのまま息絶えた。後悔した刀鍛冶は、その若い男(鬼)を祀り、弔った。それが今の鬼鎮神社の大元だ……というお話。

このお話に添っていくと、御祭神とはこの若い男(鬼)になりますよね。しかし、その印象は、現在の御祭神とはだいぶ違うように思います。

うーん。わからない。ただ「鬼が刀を打つ」という場面が描かれていることから、「鬼=製鉄集団」説と付会するなあ、という点だけは、はっきりわかります。そしてもう一つつながりそうなこととしては、この地域が古くは「志賀」に属していたということです。「志賀」という地名は、私がこだわって追っている「海人族」に関わる地名として有名ですし、金属にまつわる氏族が居住した地域に多い地名でもあります。何かこう、残り香みたいなものが、ないわけじゃないという気がしますね。これは、ちょっと調べてみないと。

いずれにしても、この地域の周辺には、渡来系にゆかりのある場所が多いですし、また古くからひらけていた場所でもあります。残されているものは少ないと思いますが、もうちょっと深読みしてみたいと思います。

さて、そんな(濃い)課題を胸に抱きながらも、宮司さまがもたせてくださった御守りの数々を眺めています。これだけ「鬼に金棒」をいただきましたからね。幸先良し!がんばろっと。

鬼鎮神社の情報→嵐山町旅の達人サイト
東武東上線武蔵嵐山駅から徒歩で15分。

 

2020年、新年のご挨拶


新年、あけましておめでとうございます!

この年末も、またもやバタバタしてしまいました。余裕のある年末年始を過ごすことが毎年の課題になってしまってますが、フリーの身にとって忙しいことはやっぱりいことですよね。……と、前向きに前向きに。

皆様はいかがお過ごしでしょうか?

2019年は2018年に引き続き、微力かつ牛歩ではありますが、一つ歩を重ねられたかな?と思える一年でした。

2019年を振り返ってみると、まずは最もうれしかったこと。それは、ずっと担当させていただいております畠山健二先生の書下ろし時代小説シリーズ『本所おけら長屋』が、累計100万部を突破したということです~!

本当に畠山先生、そしてPHP研究所の皆様のご尽力の賜物です。私は微力ですがそのチームでご一緒できたことを、誇りに思います。先生、PHPの皆様、本当にありがとうございました。
2019年には、12巻13巻が刊行されております。そして旧年ちゅうに、先生からは次巻(14巻)の最後の一話をお預かりしておりますので、着々と今年も進行しておりますよ~!お待ちの皆様、もうちょっとご辛抱ください♪

そして、五木寛之先生も『人生百年時代のこころと体の整え方』を皮切りとしてスタートした『人生百年』シリーズの第二弾、『悩みながら生きていく』を刊行することができました!!二弾目が出ないとね、「シリーズ」とは言いがたいですからね、ホッとしました。

そして、7月には初めて関裕二先生の担当をさせていただき、『万葉集に隠された真実』が刊行されました。関裕二先生は、昔からファンだったので担当させていただけて本当に嬉しかったです。平成から「令和」になった今年に、記念すべき万葉集の本をお手伝いで来て、古代史ファンとしては至福の時間を過ごさせていただきました。

じつは、ありがたいことに次のご本も担当させていただけることになり、現在編集中なのです。次のご本は、『日本書記』をポイントにしつつ、関先生流の古代史の読み解き方を大公開してしまう!という内容です。次のご本も面白いですよ~!

そしてそして、年末に『男はつらいよ 寅さんの人生語録・改』が刊行されました。『男はつらいよ』は、正直言って大人になってからはちゃんと見ていませんでした。しかし、寅さん大好きなN編集長にお声掛けいただいてから、初めから見直したらもう、ドはまりしてしまいました。台本も全部お貸しいただいちゃったのも、まさに役得。映像で見られるのは最終形ですが、台本は始まりの言葉。その両方を見られるというのは、これはもう役得としか言いようがありませんよね。

ライター仕事としましては、雑誌『歴史街道』さんで二回、記事を書かせていただいたのも楽しかったです。ネタも「あんこ」「日本の女帝」という、大好きなネタ。これまた楽しかったです。実は2月号でも「毘沙門天」についての原稿を書きました。2020年もお声がけいただけるといいなあ、と期待中。

それから11月からYAMAP MAGAZINEさんで新連載を始めました。「フカボリ山の文化論」は、長年の友人Sさんが担当してくれてるので、私ならではの視点を、理解して喜んでくれるのが、本当に嬉しいんです。2020年も、しっかりフカボリして楽しんで書いていきたいと思っています。ちなみに1月の回は「穂高」について書いてみようと思っています。またSさんが喜んでくれるといいな~。

さて、長くなりましたが、最後に今年の抱負です。

今年はちょっと環境を変えてみたいと思っています。家にこもりきりになりがちなので、シェアオフィスとかコワーキングスペースを借りてみようかな、と現在考え中。そして、今年も海外にちょくちょく足を延ばす予定です。それから、勉強もしたいと思っています。一つは仏教。もう一つは中国語。「やってみたいな」という軽いレベルで、具体的な計画はこれからなのですが。これまでやったことのないことをやってみたい!と思っております。

さて、そんなわけで、今年もじたばた生きていこうと思います。一生懸命あがいて頑張ると、結果、けっこう楽しい一年になるような気がしています。

皆様にとっても、楽しく良い一年になりますよう、心からお祈り申し上げます!

ありをる企画制作所 武藤郁子拝

 

 

BE-PAL.NET連載「文化系アウトドアのススメ」まとめ②修験道の原郷「金剛山」


昨年年末からアウトドア雑誌『BE-PAL』さんのwebで始まった連載「文化系アウトドアのススメ」。連載と言っても不定期。しかも3回に分かれていたりするもんで、繋がりがわからなくなっちゃうよという、知り合いの感想があり。テーマごとに、こちらでもまとめをつくっておこうと思い立ちました。

だいたいひと月に一度、テーマが変わるようなペースで執筆してるんですが、最初のテーマは「大和葛城山」、次のテーマは「金剛山」でした。

上の写真は、大和葛城山から望む金剛山!
昨年の11月に訪れた時は、秋の紅葉が始まっていて、そりゃもう美しかったですよ!

金剛山は、関西の皆さんにはめちゃめちゃメジャーなお山だと思いますが、関東在住の人は、あまりご存じないかもしれませんね。私は歴史好きなので「金剛山」はいつも気になる山でしたし、ぜひ一度登ってみたいと思っていました。「登ってみる」なんて言っちゃってますけど、この取材は、思いっきりロープウェイに乗ってますけども……(恥)。

それにしても、あらゆる意味で、本当に魅力的な山でした!!

とにかく歴史が濃い!!
今回は、「修験道」にフォーカスして取材しましたが、あらゆる時代の記憶の蓄積がものすごい場所で、その深遠さに慄き、オロオロして終わった、と言ってもいいかもしれません。ぜひまた訪ねたいです!

そしてこの取材でうれしかったのは、旅の途中に出会った大阪の皆さんに、ものすごくよくしていただいたということです。記事ではご紹介しきれきませんでしたが、宿泊した山荘・香楠荘さんも、素晴らしかったです。

そして、本っ当に!!
お食事美味しかった!
鴨鍋サイコー!
上の写真、これ一人前ですよ。見切れちゃってますが、お蕎麦もついていて、さらに〆の雑炊までありますから、もう……。

さらに、こちらに戻ってきてからも、金剛山の核心というべき転法輪寺のご住職には、お電話やメールで、何度も対応していただきましたが、癒しの連続でした。こういう出会いがあるから、この仕事辞められないんです。ほんと生きててよかったなあ、と思います。

そんな熱い思いが吹きだしてしまった3回。ぜひお暇な時に、まとめてご覧ください!

第1回目「大阪府の最高峰、修験道の原郷「金剛山」へ!」

第2回目「創建は2000年前!?金剛山で悠久の時を感じる」

第3回目「これぞ金剛山の魂!転法輪寺で異形のほとけに出会う」

イチローさんの会見を見て~本当に強い人は優しい~


突然ですが、イチロー選手が、引退を表明しましたね。

引退会見もよかった。私は、その存在感に改めて圧倒されました。

会見の中では、記者の質問を、時にばっさり切り捨てていましたが、それでも、何ともいえない優しさ、他者へのいたわりのようなものを感じました。

イチローさんというと、求道者といったイメージがあります。彼の振舞いには、道を志す人ならではの深い精神世界を感じずにはいられません。彼に「武士道」の面影を感じる人も多いでしょう。私も彼を見ているとどうしても、「武士道」を連想してしまいます。実は、イチローさんの記者会見を見ていると、どうしても連想してしまう人がいます。私が幼い時に憧れ、短い期間でしたが可愛がっていただいた、剣道家の楢崎正彦先生です。

楢崎先生がものすごく強く、偉い人なんだということは、先生のお立場や9段という段位からしても、わかっていました。また、子どもの目から見ても、そりゃもうすごかった。「強烈な強さは、美しさと同意なんだ」と、私は思いました。それはもう、本当にすべてが美しかったですからね。

しかし、「美しい」ことは、「こわい」にもつながります。今その時のことを分析してみると、圧倒的な「気」みたいなものを発散されていたのかもしれません。側に行くなんて、とてもとても。こわいんですよ、それは。

当時、ちょっと問題のある環境にいた私を、先生は不憫に思ってくれたんでしょう。特別に大人の先生方のお稽古の末席に加えてくださって、週に一度稽古をしてくださいました。稽古の時には、必ず「さあ、来なさい」と呼んでくださるので、怖いですけど、側に行かなければなりません。

その時の心境を説明すると、「虎の前に立っているような気分」でした。虎ってものすごく美しいですよね。でも、ものすごく怖い。そんな感じです。そんなにもこわがっているくせに、私が先生を慕ったのは、その「優しい目」ゆえでした。涼しげな眼差しには、いつも茶目っ気と微笑みが漂っている、そんな目をしていました。先生に稽古をつけていただいてからもう30年経つというのに、あの優しい目は今も忘れられません。稽古は厳しかったですけど、いつもあの優しい目が、私を見守ってくださった。

本当に強い人は、優しいんだ。

私は、そう思っていました。実は、イチローさんの記者会見を見ていて、私はそのことを思い出したんです。イチローさんの目も優しいな、と。

イチローさんも、そもそも天性の才を持っておられるとは思いますが、とてつもない苦労と、努力をしてこられたでしょう。あれだけの選手ともなれば、野球の分野だけのご苦労ではないと思います。こころない批判にさらされたこともあったでしょうし、裏切りにもあったかもしれない。私たちには見えない部分で、きっとそんなこともたくさんあるんだろうと思います。ではないと、あんな優しい目にはならないんじゃないかなと思うんです。苦しみを知っているから、ほかの人へのいたわりや優しさを持っている。あの優しい目は、そういう目です。

大人になってから、楢崎先生がB級戦犯として死刑を宣告され、巣鴨に収容されていたことを知りました。先生が観てきた世界とは、私には想像できないほど過酷なものだったはずです。その果てにあの優しい目があったんだ、と何かものすごく腑に落ちるものがあります。

そんな楢崎先生と、イチローさんが重なるんです。野球と剣道の違いはありますが(ちなみに楢崎先生も、剣道界ではだれもが知る伝説的な剣士です)、イチローさんは、世界中の野球選手から尊敬され、憧れられている特別なひとだと言います。それはとても分かる気がします。あの、「本当に強い人」特有の、茶目っ気たっぷりの優しい目で見つめられたら、ひとたまりもない。天才肌で誰のいうことも聞かないような強い生き物――まるでライオンや虎のような選手でも、コロンと猫のようになってしまうのではないでしょうか。

これからは「人望がないから」なんて冗談はいわずに、ぜひ、監督でもなんでも、人を導くひとになってほしいなあ、と勝手に願っています。ただそこにいるだけでも、その姿を見るだけでも、勉強になるような人です。

特に、子どもにとって一番素晴らしい教育とは、本当にすごい人を見ること、知ることなんじゃないかと私は思います。「あんな大人になりたい」と思える存在がいるということは、何よりの教育です。イチローさんは、まさにそんな人。イチローさんがこれからどう生きていかれるか(にわかファンで恐縮ですが)ワクワクしてしまいます。

あ。

ところで、今気づいてしまったんですけど、イチローさんと私、同い年でした^^;。な、なんと…。こんなにも差があるなんて、びっくり。でもまあ、私は私ですよね!? 頑張って生きていきます。

(むとう)

■以下の動画は、ネット上にある楢崎先生の唯一の動画かも。楢崎先生と同じく9段の谷口先生の対戦を見られるなんて、ほんとうにありがたい。youtubeありがとう!

BE-PAL.NET連載「文化系アウトドアのススメ」まとめ①修験道の始まりの場所「大和葛城山」


お久しぶりです!

だいぶアップしていなかったですが、私は元気です。

FBなどでは頻繁に更新してるのに、自分のサイトの「日誌」ではほとんど日誌を書いていない、というこの状況を、ちょっと改めます。今後は、日誌代わりにこちらに書いていこうと思います。

さて、仕事のご報告も兼ねてですが、昨年年末からアウトドア雑誌『BE-PAL』さんのwebで連載を始めました。

連載と言っても不定期連載。でも内容は結構濃くて、三回に分かれていたりするもんで、繋がりがわからなくなっちゃうよという、知り合いの感想があり。テーマごとに、こちらでもまとめをつくっておこうと思い立ちました。

だいたいひと月に一度、テーマが変わるように執筆してるんですが、最初のテーマは「大和葛城山」でした。

秋の大和葛城山は、きれいでしたよ~!上の写真は、サイトではアップしませんでしたが、やたらとはしゃぐ私です。

さてさて、第一回は、こちら!「大和葛城山の山麓をゆく」

第二回!「大和葛城山の頂で「国見」気分」

第三回!「修験道の祖・役小角を妄想してみる」

…というわけで、新連載はいきなりの修験道の始まりの場所、大和葛城山から役行者レポートでスタート。

アウトドア雑誌のWEBに、この内容でいいんかいな、と回を重ねるごとに思いますが、でもまあ、担当編集Nさんがいいと言ってるし、いいか。と腹をくくっています。

ぜひ、未読の方がいらっしゃいましたら、覗いてみてくださいね~!

(むとう)

2019年、新年のご挨拶。


新年、あけましておめでとうございます!

この年末は、ここ数年の中でも特にバタバタしてしまい、各位に不義理を重ねてしまいました。もうちょっと余裕のある年末年始を過ごすことが、早くも来年への抱負となった新年です。皆様はいかがお過ごしでしょうか?

2018年は2017年に引き続き、微力かつ牛歩ではありますが、一つ歩を重ねられたかな?と思える一年でした。

まずは長年携わっている編集のお仕事。
ずっと担当させていただいております畠山健二先生の書下ろし時代小説シリーズ『本所おけら長屋』は累計73万部を突破、2019年はついに夢の大台100万部がみえてまいりました!そして、五木寛之先生も『人生百年時代のこころと体の整え方』を皮切りとして、『人生百年』シリーズとして、新シリーズをスタートさせることができました!!
いずれにしても、各先生、版元・PHP研究所の皆様のご尽力の賜物なのですが、外部編集者として担当させていただいております私としても、喜びと誇りを感じております。

さらに、執筆のお仕事では、共著で書き下ろした本『今を生きるための密教』(天夢人)を出版できました。編集者ではなく、執筆者として、私を「共著者に」と推してくださった本田さんには、足を向けて寝られません。さらに嬉しいことに、本書はシリーズになりまして、第二弾のテーマも『修験道』に決まりました。密教に続き修験道もこれから一生懸命勉強して、取材をして、面白い文章を書いていきたいと思っております。

さらに、新しいチャレンジとして、webでのお仕事をスタートしました。昨年12月から小学館さんの「BE-PAL.NET」で「文化系アウトドアのススメ」をスタートしました。

これまで、紙媒体しかやったことがなかったので、ドキドキだったのですが、担当してくださっているN副編集長は、私の癖もよくご存じ。きっとうまくハンドリングしてくださるだろうと、大船に乗った気持ちで、今は(いい意味で)開き直っております。理解してくださる方に並走していただけるのは、本当に嬉しいですね!今からどんなふうに書こうかな?とワクワクしています。

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今年で「平成」が終わります。

この時代が変わるタイミングと、変化によっておこる勢いに、私もどうにかのっていきたいと思います。

そんな意味でも、今年のテーマは「変化」。
そして心構えとしては「新しいことを恐れずやってみる」としていきたいと思っております。

どうか皆様。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます!

ありをる企画制作所 武藤郁子 拝

本日刊行した『今を生きるための密教』のお祝いに、ステキなイラストをいただいちゃいました!!


ついに本日発売となりました『今を生きるための密教』。
イラストを書いてくださった唐木みゆさんが、お祝いプレゼントにこんな素敵なイラストをくださいました~!!

本書の中に登場する「熊」と「狸」は、著者である本田さんと武藤をイメージして、唐木さんに書き下ろしていただいたキャラクターなんです。

いやもう、本当に、めっっちゃ可愛いでしょう!??

「動物としての野性、ある種の狂気は残しながらも、動物的な可愛さの範疇でありながら、人間っぽさもあるキャラクターを…」

そんな無茶なお願いに、200パーセントの仕上がりで答えてくださいました。

すぐに迷いだす癖のある私ですが、そんな唐木さんの素晴らしいイラストをいただいて、この本における自分自身の方向性に確信が持てました。そんな意味でも、いろんな意味でも、唐木さんには、何度感謝を申し上げても、足りない気持ちでいっぱいです。

唐木さんの世界観というのは、とても今回の本だけではご紹介しきれないものですが、扉絵を書き下ろしていただいた中にも、その片鱗を見ることができるかと思います。

ちょっと、二枚ほどご紹介させていただいちゃいますね!

いやあ、ほんと最高です!

扉絵は7枚ありますが、ぜひ皆さん、扉絵にもご注目くださいね!
その一枚一枚に、唐木さんが捉えた「密教世界のエッセンス」が込められています。

本書は、主役がたくさんいる本だなあ、とつくづく思います。唐木さんのイラストも間違いなく主役の一つです。

唐木さんは、どのイラストも丁寧に掘り下げて、深く潜りながら書いてくださいました。まさに、傑作!

ぜひ、皆様にも、唐木さんの世界を感じてみていただけたらと思います。ぜひぜひお手に取っていただけたら幸いです!

(武藤)