【2015会津旅】③復元・慧日寺跡で妄想。そして徳一さんのお墓「徳一廟」へ

さてさて、徳一さんに思いをはせつつ、金堂(復元)を出ましてぐるっと回ってみましょう。

金堂の裏手には講堂跡がありまして…

aidzu2

こんなかんじです。
柱跡によって示されてますので、後は妄想力で98%カバーしましょう。
この講堂の奥には食堂(じきどう)がありますが、そばまで行かなくてもいいかな~と思って、遠方から眺めるにとどめました。そして講堂の右手には仏堂跡があります。碑が建てられておりまして、遠目で見ますと鶴石亀石、みたいな様相を呈しておりまして、なんとなくお庭っぽい、

なかなか妄想力全開にしましても、往時の姿を想像するのは困難ではありますが、金堂があり、講堂、食堂、仏堂があるというのは、とにかく簡単に言えば大伽藍です。しかも、この復元されているところは、中心部ではありますが、全体を見たらほんの一部なんだそうで、

「磐梯山の山体の西側には、より古い火山である猫魔火山の外輪山をなす猫魔ヶ岳、厩嶽山・古城ヶ峰など1000メートルを超す山々が連なっています。恵日寺の伽藍はこれらの山々の南斜面に広く展開していたようですが、往時の広がりはいまだ明確に計り知れておらず、山中にはまだまだ多くの建物跡が埋もれていいると思われます」(磐梯町資料『史跡慧日寺跡』より引用)

だそうですよ!
想像を絶する規模の巨大仏教センターが、この磐梯山山ろくに展開していたということですね。

そして、いよいよ今回私がどうしても慧日寺にきてみたかった理由の場所を、拝観しにまいりましょう。

おほほほ、こちらですわよ~。
そうです、私は「徳一廟」、つまり、徳一さんのお墓にお参りしたかったのです。徳一さんのお墓はこの史跡から少し歩く場所にあるようで、ゲートがありますね、どれどれ……。

……と。
んんん???
aidsu3これまでも、実は看板が随所にありまして、でもあまり気にしなかったんですけど、ここまで何度も書かれてますと、さすがに気になります。クマとハチに注意しろと!??

うううむ。

根がビビりな私の足は止まりました。

何しろ、この史跡跡に入場してから、受付のおねえさま方以外の人類にお目にかかっておりません。けっこうしつこく一時間くらいこの場所にいたのに、です。
つまり、圧倒的に、人の気配より自然物の気配のほうが濃厚です。

やだなあ、クマ。間違いなくこの辺熊いるよ、わかるよ、なんとなく。

しかし、ここでお墓参りしないってのは、あまりにも悲しい。
勇気を振り絞って、観に行くことにしました。いざとなったらどうにもなりませんので、いざとなりませんように、とお祈りしつつ前へと進みます。

aidzu6

おおお!ありました!
あれが、徳一さんのお墓の覆い屋です!!

このなかに、徳一さんのお墓だと伝わる石塔が安置されているのです。
それにしましても、ずっと蜂の羽音がぶんぶん言ってます。ううう、こわいよう。

ビビりながらも、まず、正面で手を合わせお参。そしてちょっと失礼して中を覗いてみますと……

aidsu7ありました!
こちらが徳一さんのお墓だと伝わる石塔(五重層塔)です。

ちょっとイシブ的な見方になっちゃいますが、なるほど、これは古様です。屋根の軒ぞりがゆるやかで、大らかな感じがします。たしかにこれは平安時代までさかのぼりそうな趣きです。

この塔、積雪で倒壊したことがあったそうで、その際に二重目から土師器の甕(かめ)が発見されたそうです。資料が見つけられなかったのですが、中には何か入っていたんでしょうか。ひょっとして徳一さんの舎利(遺骨)が入っていたんでしょうか。
ちなみに、徳一さんのお墓と伝わるところは、実はここだけではありません。分骨しておまつりしたのかもしれませんね。

(続く)

file.109 文明堂カフェの「焼きたて三笠パンケーキ」

いちにちいちあんこ

用事があり、久しぶりに日本橋へ。
思ったより用事が早く終わり、次の打ち合わせまで少々時間ができて小腹もすいたので、「これは、あれを試すには最適なタイミングではないの?!」とふと思いつき、文明堂カフェへ。

文明堂と言えば、カステラですよね!?
そして、もう一つの名物が「三笠山」という名前のどら焼きです。

かねてから、ぜひとも食べてみたい「あれ」とは、こちら~!

20151105-2

三笠山の生地をパンケーキに見立てた「焼きたて三笠パンケーキ」です!!
焼きたてのどら焼きの生地をパンケーキとしていただくなんて、ねえ。ぜったいおいしいでしょう!それ!
20151105-2抹茶アイスに、あんこ、生クリーム、そしてフルーツ。
間違いない組み合わせです。

20151105-3

まず生地の断面。
思ったより薄めに焼いてくれてますね。
まず何もつけずにいただいてみますと……

あ…。
みりんと醤油の風味が遠くにプウン。
確かにどら焼きの皮だあ!
20151105-6あんこはと申しますと、粒あんです。
少し香ばしいような濃いめのコクを感じる、まさにどら焼きに入ってる粒あんですよ!

これと、パンケーキを合わせて食べてみますと…。
あ、意外にも「三笠山」にはならない!!
温かい香ばしい薄めの生地と、あんこはとてもよくマッチしますけど、これまた別物です。美味しい♪

20151105-7

あんこ、抹茶アイス、生クリーム三種を一気に載せてみましたよ!
これまた間違いない美味しさです。想像通りのマッチング。

一緒にいただいたカフェラテもとても美味しかったですし、お店のスタッフの皆さんもとても感じがよく居心地の良いカフェでした。

ランチメニューも豊富で、かなりリーズナブルなので、甘いものをいただかない方にもおすすめのお店です!
今度はランチも食べにこよっと…

文明堂カフェ
http://www.bunmeido.co.jp/nihonbashi-honten/

file.108 小池菓子舗の「あわまんじゅう」

いちにちいちあんこ

会津滞在最後の日、友人が車を出してくれる、というありがたい申し出をいただいて、ものすごく効率よくお寺さんを巡ることができちゃいました。
ありがとう!!Tさん!!

予定通りバスと徒歩で巡ったら、頑張っても三つのお寺さんにしか行けなかったはず。しかし、友人の車のおかげで、柳津(やないづ)にある「圓蔵寺(えんぞうじ)」まで足をのばすことができました!こちらも「ブツタビ」でレポート中ですが、徳一さん開基とされるお寺さんです。詳しくはまたブツタビのほうでもご報告したいと思います。

20151102-1

(圓蔵寺さんからの柳津眺望。只見川の緩やかな流れが美し~)

さてさて、あんこです!

ガイドブックなど見ていて、気になっていたけど、たぶん今回はいけないなあ、と思っていた圓蔵寺門前にある「小池菓子舗」さんにも立ち寄りましたよ!
20151102-2いいかんじです~~~!
店頭から、名物の「あわまんじゅう」を作っているところがよく見えます。もう、間違いなく美味しいということがわかりますっ!!

柳津は「あわまんじゅう」が名物だそうで、こちら以外でもあわまんじゅうやさんが軒を連ねていました。小池菓子舗さんのHPによりますと…
「今からおよそ170年前、日本三大虚空蔵尊の一つ福満虚空蔵尊のその界わいが大火災にあって、当時の喝巌和尚が2度と災難に「アワ」ないようにとの饅頭をつくり信者一般に御護符として配ったものが以来、柳津の名物となったと言われています。」(HPより引用)

「災難にあわないように」ですって。語呂合わせが楽しいですね。

20151102-2栗まんじゅうも茶まんじゅうも美味しそうでしたが、ここはあえて「あわまんじゅう」のみをセレクト!

20151102-3

ひゃ~!黄色がかわい~!!
20151102-4触ってみるとホワホワなのがわかります。
お餅とは違って、もっとやわやわ~っとしてて、瑞々しいのです。

20151102-5包みをとってみますと、わかりますか??
粟の粒粒が見えます!

20151102-6割ってみますと、こんなかんじですよ!モチ米と粟を混ぜて蒸し上げるんだそうですが、そのバランスが絶妙です!
かみつくとモチーっとしますがスルッと切れて、水分を多く含んで切るので、口の中でツルンと滑って、おなかのほうへといなくなってしまうような感じ。

そこに、これまた瑞々しい、こしあんがスルンと絡みます。

これは、美味しい~!!!!!(あえて太字!)

何個でも食べられちゃいますよ~~!!!
あんこ好きな武藤家、思わず絶句です。美味しすぎます!

こんなにシンプルで美味しいのは、まず素材がいいということ、さらに作り手の腕がいいということだよねえ~!!と興奮して声がでかくなるいい大人三人(笑)。

これはお取り寄せしたいね!おうおう!と盛り上がりました♪
ちなみに二日でさっと完食。
ちょっと個数買いすぎたかな、と思ったのは、武藤家的には杞憂でしたw。

小池菓子舗
http://koike-manjyu.com/index.html