あまりにもすごい白鳳仏ラインナップ。必見です!!『白鳳』展@奈良国立博物館(7/18-9/23)

「白鳳(はくほう)」と聞いて、何のこと?と思われる人もいらっしゃるかもしれません。

奈良博さんHPによりますと、「白鳳は7世紀の半ばから710年に平城京に遷都するまでの間の文化や時代を指す言葉として、美術史学を中心に用いられてきました」とあります。

国史大辞典によりますと、もともと「奈良時代の公年号『白雉』(650-654)の異称」とのことなのですが、650年から平城京に都を移すまでの間、つまり大化の改新後即位した孝徳帝、斉明帝、天智帝、天武帝、持統帝、元明帝、元正帝が遷都するまでの期間の文物全般の様式を示す時などに、好んで用いられる名称なんですね。

特に仏像好きの世界で「白鳳」といえば、「そう、あれ!!」と即座に答えが返ってくる、非常に特徴的で美しい表現の仏像が造られた時代なのです。

白鳳仏といえば、2013年に東京藝術大学美術館で開催された「仏頭展」も、それを意識した展示になっていました。関東が誇る白鳳仏・深大寺さんの「釈迦如来倚像(しゃかにょらいきぞう)」も一緒に展示されてたりしてね。

仏頭展の主役、「興福寺仏頭」も、以前は「旧山田寺仏頭」とも呼ばれていましたが、もともとは山田寺と言う蘇我氏ゆかりのお寺さんにあったお像で、天武帝の頃の造像ですから「白鳳仏」です。「白鳳仏」の代表的なお顔、と言ったらあのお顔、ってくらいのびやかで美しく、また若々しいお顔が特徴的ですね。

さてさて、また前置き長いですね。
そんな白鳳仏を一度に観られてしまうという、奈良博さんならではの展示が7月18日から開催されています!

hakuhou

出品物一覧を拝見してますと、関東からは深大寺さんはやっぱり行きますね、あ、あと千葉の龍角寺さんも!
有名どころはだいたい拝見したことがあるのですが、鳥取など遠くの県のお像は拝見したことがないものもたくさんあります。こりゃまた垂涎!
有名どころと言っても、何度拝観してもまた会いたくなるお像ばかりです。大好きな薬師寺さんの聖観音さんに、お外で会えちゃうなんてなああ。うふうふ。

それから、ちょっとマニアックかもしれませんが、個人的には川原寺裏山から出土したという塼仏(せんぶつ)が出ていることに気付き、静かにコーフン!
以前写真で拝見してすごく美しくて、ぜひ一度拝見してみたいと思っていたんです。嬉しいなあ。

そんなわけでして、これは奈良へといかなくてはなりません!
8月の奈良は、死にそうなほど暑いので、ちょっと二の足を踏みますが、どうにか時間を作っていきたいと思います!
皆さんもぜひ足を運んでくださいね~!

奈良国立博物館
http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2015toku/hakuhou/hakuhou_index.html

file.96  さゝまの「松葉最中」

いちにちいちあんこ

東京の和菓子屋さんの中でも、名店と名高い「さゝま」さん。

最近、神保町を訪れる機会が多くなってきて、仕事が終わってふと「そういえばまだご紹介していないな」と思い立ち、立ち寄りました。

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いいですよね!この佇まい!
すずらん通りからすぐの大通りに面しているんですが、このお店の周りだけ空気が違うような感じがします。

美しい上生菓子をいくつか…とも思いましたが、これからまだ仕事で回らなくてはいけないので、無難に「松葉最中」に決定。

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自宅用ですので、袋に入れていただきました。

ワクワクドキドキ。
食べたいがために、いつもよりちょっと急いで帰宅しちゃいましたよ。

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三人家族ですので6個買いました!
一人2個ずつ。私ったら親孝行ものだわああ。

もっと買ってもいいんじゃない?と思われた方。
いえ、こちらはその日のうちに食べられる分しか買わないほうがいいのです。

ご覧のようにパッケージが昔ながらですから、翌日では皮がしなしなになってしまいます。一番いいのは、その場でぱくっといくことかもしれません。

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はい、「松葉最中」で~す!!!!!!!

美しい、この佇まい!

小ぶりに見えますが、この一個の十分な食べ応えと言ったら、ね。
本当に名品ですよ。

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あんこはこしあんです。

よく練り上げられているからか、ねっとりと重みのあるこしあん。食べた瞬間はどん!とおしてきますが、その後はサラサラサラと風味を残してつつ、ほどけてしまいます。

そして、この皮がまた美味しい。さくっと軽い。
そして、このサクッとした食感と香ばしい香りを十分に漂わせますが、全体としてあんこを際立たせる役割に徹しています。

絶妙!!!

それにしても、美味しいものと言うのは日持ちしないですよね~。

パウンドケーキやなんかは一日とか何日か置いたほうがいいものもありますが、和菓子の場合、そのほとんどがその日のうちに食べないと。

腐る、ってことではないですが、味が変わっちゃうんですよね。

こちらの最中も、ものすごく美味しいですが、その日のうちに食べていただかないといけないので、仕事先へのおもたせだとちょっと難しいかなあ。

いやあ、それにしても、おいしうございました。

これからも神保町にいったらちょいちょい買って。
あ!そか、近くの公園とかでいただいちゃうのがいいかも!
そうしよっと。

さゝま
http://www.sasama.co.jp/tuunen.html