file.38 くまずだんごやの「だんご」

いちにちいちあんこ新聞を読んでいたら、熊谷市図書館で、今年新しく国重要文化財に指定された仏画が特別公開中という記事を発見。今日の午後は時間があるので、これは行ってみようと思ってでかけました。(仏画についてのちほどブツタビにてご報告します)

熊谷に行くならば、と以前からチェックしていた「くまずだんごや」さんへ。

くまずだんごやさんは、お団子二種と、炭酸まんじゅうと、お赤飯だけのお店だそうで、そういうお店が大好きな私としては、ぜひ一度行ってみたいと思っていたお店だったのです。
幸いなことに、図書館から歩いて10分くらいのところ。展示を観終わってから歩いて行ってみました。
くまずだんごやこちらです!おお、なんか気分盛り上がるなあ。
中に入ってみると、オジサン二人が待ってます。おじさんの話では、注文してから焼いてくれるので、ちょっと時間がかかるとのこと。なるほど、店頭にはお団子は一切並んでいません。作り置きしないんですね。

待ってる間に、いい匂いがぷうんとしてくるし、居ても立っても居られない気持ちになってしまいました。ほんとは、両親の分と私の分でたれ・あんこを3本ずつにしようと思ってましたが、今すぐに食べたくなって、4本ずつオーダー。しばし待ちます。
#炭酸まんじゅうも買いたかったのですが、こちらは残念ながら売り切れでした。ううう。

きれいな包装紙にくるんでくれたお団子をもって、私は歩いてすぐそばにある、荒川河川敷に行って、包装紙を開けました。そして我慢できずとりあえず…
だんご(たれ)まだホカホカ温かいたれ味にパクリ。

ぐは~~!!
めちゃくちゃ美味しい!!
お団子がとけそうですよ。まん丸の団子ではなく中央がくぼんでいるタイプのお団子(血小板みたいな形のやつです)。お団子も、冷めたら固くなる昔ながらの生地ですね。

あんこのほうは、家に帰ってから食べようとぐっとこらえ、そそくさと車に乗って帰路につきました。

だんご

こちらが包みがみ。おしゃれな包みです。粋な感じですよね。

だんご

さあ、こちらが、くまずやだんごさんの、だんご二兄弟です!
作り立ての時よりも、少し冷めてますから、トロリ感はありませんがもちっと感は増してます。

だんご(あんこ)

あんこはこし餡。甘さは結構しっかりしてますが、なんといっても、こちらの団子は生地を食べさせるもの、って感じがしますよ。なのであんこはあくまでも補助に徹している感じ。名脇役です。だから生地のお米のほのかな甘さがちゃんと伝わってきます。

いやあ、しかしここの団子は、本当に美味しかった。
家の近くにあったら、絶対少なくとも週一で通います。また、手土産にもいいですね。「差し入れ」とかそういう感じ!!
今日のうちに召し上がってください、…とか言いながら大切な人に差し入れしたいわあ。

くまずだんごや
http://www.saitama-j.or.jp/syougyou/genki/shop/n6001.html

 

 

 

寺社好きのみなさん、絶対手に入れたほうがいいです!!なガイドブック登場。

 

尊敬する大先輩・Wさんが、すごい本を上梓されました。
祈りの回廊をゆくこちらです!!『奈良大和路 祈りの回廊を歩く~奈良町・高畑界隈~』。

帯はこれまた尊敬してやまない、奈良博の西山厚先生が寄せていらっしゃいます。

本書の特徴は、先生の言葉に凝縮されています。
「小さなお寺や神社に向けられた温かいまなざし。こんな本がほしかった。ずっと待っていた。奈良がもっともっと好きになる本です」

奈良町・高畑のあたりといえば、奈良にいったらまず歩くところだと思いますが、本書を読むと、いかに自分がものを分かっていなかったということがわかります。

拝読しながら、こんなところに、こんなすごい歴史の神社があったんだ!お祭りもあるんだ!え、こんなきれいな仏像があったの??…と付箋たてまくりですよ。関東在住の割には結構知ってるほうだと思いますが、まだまだ浅かったああ、という心地よい敗北感が…。
祈りの回廊(P6-7より引用)

そしてこのページをご覧ください。

本編の一番最初の見開き、最も大きな写真は、元興寺(たぶん本堂)の屋根ですよ!!
く~~っさっすが~~Wさん~~~!
確かにこのシリーズの最初を飾るにふさわしい写真です。元興寺、そして「行基葺き」。

元興寺は、ちょっと特別なお寺ですよね。元興寺はもともと現在の飛鳥寺だったお寺です。えっと、そういうとちょっとわかりにくいですよね。

蘇我馬子によって、日本最古の本格的な仏教寺院として建立された「法興寺」というお寺が飛鳥にあったのですが、平城京へ遷都する際に、一緒に引っ越して、名前を元興寺と改めたんですね。
(それで、うつされたものの、法興寺自体も残りまして、これは現在〔飛鳥寺〕と呼ばれてるわけなんですね)。

つまり、仏教興隆の第一歩ともいえるお寺さんなわけで、このお寺がまず最初に来るのはとても納得しますし、そしてその屋根が大きく出ているのもとても納得してしまうのです。というのも、この本堂(国宝)自体は鎌倉時代のものですが、屋根の瓦は、飛鳥時代の瓦でもって、一部葺いてるんです。そんな古い瓦が現役なんて、すごいですよね!
まさに、トップを飾るにふさわしい写真です。はああ、さすがだなあ。
祈りの回廊(P18-19より引用)

また、本書の特徴は、お寺さんだけでなく神社も取り上げているところ。一見小さくみえる神社でもこんなにすごい特徴、歴史、物語が詰まってるなんて、と改めて驚かされます。

そして、通常のガイドブックではまずスルーされてしまうであろう石造物もきっちりフォローしてくれてますよ!石部の魂も騒ぎます。付箋付箋、と……。

これだけ、しっかりとした情報が満載なのに、文章量も適度で、そんなに重たいという感じもないのがまた…。ガイドブックとしてとても使いやすそうですよ。もちろん地図もわかりやすいし。

「奈良では『ありがたいものはみんなありがたい』という素直な祈りの心が数えきれないほどの人々によって伝えられ、守られてきた。今改めて、奈良は町全体が『祈りの回廊』なのだと称えたい」(前ソデより引用)

なるほど。

そうなのです。これだけの多くの寺社を、奈良の人たちは伝え、守ってきたのです。それは簡単なことじゃありません。戦渦にあっても、途絶の危機にあっても、その時の誰かが踏ん張って伝えようとした。その結果が、この豊かな「祈りの回廊」なのですね!!

……Wさん、西山先生、これが「愛」ってやつですね!?

すみません、ちょっと興奮しすぎですね。いやでもそれくらい感動してしまったんです。

とりあえず、今度このガイドブックをもって、奈良町と高畑を歩きます。間違いなく私はもう一歩前へ進める気がするのです。

皆さんも、ぜひお手に取ってみてくださいね!!

 

file.37 虎屋の「おもかげ」


いちにちいちあんこ

実は、先週末から体調がいまいち。
急に気温が下がったのに体がついていけてない感じです。今朝も、頭がぼーっとして目の焦点が合いにくい…。

こんなときは、気合を入れないといけませんね!

そこでおもむろに取り出したのは……
おもかげおもかげ、ひとくちバージョン!
友人Sちゃんからいただきました。

虎屋さんの練り羊羹はあまりにも有名ですが、ちょっと風流な名前がついてます。この「おもかげ」は黒砂糖入り羊羹。ちなみに最もスタンダードな羊羹は「夜の梅」、和三盆を使った羊羹は「阿波の風」など、ほか多数。

子どものころ、お歳暮で必ず虎屋さんの羊羹をくださる方がいて、その包みの中には、この「おもかげ」と「夜の梅」が必ず入っていました。懐かしいです。
おもかげあけてみますとこんな感じ。銀色の包みは簡単に剥けるようにできていて、いかにも携帯ような感じです。そういえば、山に行くのにこの虎屋さんの小型羊羹シリーズのを持っていく、という人がいたなあ。
おもかげ神々しいまでの輝き!
携帯できるようなカジュアルさですけど、味は本式の和菓子。さすがさすが…
おもかげその上質さに敬意を表して、お皿にとって、菓子楊枝でいただきました。

それにしても、奄美産という黒糖の味が濃い!
実を言うと、子どものころは、この黒砂糖味が強すぎる気がして、断然夜の梅派だったのですが、改めてこうしみじみいただくと、上質な黒糖のコクがとてもおいしい。

上等なあんこに黒蜜をかけていただいてるような感じです。贅沢!
甘さもかなりしっかりありますが、きりっとした後味で、すっきりします。

よし、ちょっと目が覚めた気がするので、今日も頑張りますよ~!!
虎屋
http://www.toraya-group.co.jp/products/pro01/pro01_010.html