file.126 美鈴の『流鏑馬』


いちにちいちあんこ

20代から長年お世話になりっぱなしの、校正Nさん。
お電話ではいつもお話ししていますが、意外なことに、直接お会いしたことがないという、何とも不思議な状況だったのですが、ようやく、ようやくお目にかかることができました!

編集のお手伝いをさせていただいております、『本所おけら長屋』シリーズはずっと、Nさんに校正していただいてます。Nさんに見ていただいているというこの安心感たるや…
おけらシリーズになくてはならない大切なお方なのです。

そんな『本所おけら長屋』シリーズ第七弾の発売を記念して、9/15にサイン会+トークショーが開催されたのですが、そこにNさんにもおいでいただいたのです!
やっとご挨拶で来て、本当によかった!先生もお喜びでらっしゃいました!

そんなNさん、鎌倉のステキな和菓子をお土産にくださいました。
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ひゃ~!おしゃれ~~~!!
このパッケージ、めちゃくちゃ素敵です!

さすがNさん、そして鎌倉だなあ。洗練されてますよね!

20161002-2わわわ!
あけてもやっぱり素敵ですよ!
「流鏑馬(やぶさめ)」
とありますね。

ネットで調べてみましたら、 「美鈴」さん、上生菓子の名店とのことで、季節ごとにお菓子が変わるとのこと。いただいた9月は、鶴岡八幡宮の「流鏑馬神事」が行われるそうで、それにちなんだお菓子なんだそうです。ステキ~^^

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うっひゃ~~!
めちゃくちゃかわいい!!

きれいですね、うわあ。
弓矢をかたどってるんですね。

20161002-4包みを開いてみましたら、きれいな求肥が登場しました。
ほわっほわです!
右の黄色い方は、黄味あん(手亡豆+卵の黄身)を求肥に練りこんだものだそうで、左のほうは、小豆あんを求肥に練りこんだもののようです。
20161002-5 丁寧に裏ごしされた、上品なこし餡が求肥の風味と甘味になっています。
これは美味しい!

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きれいな黄色の求肥もパクリ。
お、これは…
卵の黄味のコクと、白あんの優しい甘味がその先に立ち上るような気がしますよ。
美味しいです!

そっか~~。
求肥も、美味しいものなんだなあ。
すみません、これまで求肥舐めてました。
ちゃんと作った求肥って、こんなに深くておいしいんだなあ。

美鈴さんは、季節ごとに種類が変わるそうなので、ぜひ練り切りをいただいてみたいですね!家が近かったら、ぜひとも通ってみたいお店です。さすが鎌倉だなあ。

Nさん、本当に美味しい和菓子ありがとうございました!
これからもどうぞよろしくお願いいたします~!

美鈴
https://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140402/14007757/

file.113 玉屋製菓本舗の「大仏焼」


いちにちいちあんこ

以前から、鎌倉ホームの売店にあるこの「大仏焼」が気になっていたんですよ。
しかし、いつもじーっと見つめては、もうすでにお土産も買ったし、あんこものをそんなに一気に買ってもしょうがないしなあ、と思い、一度も買ったことがありませんでした。

また正直言って、「ザ・お土産」って感じじゃないですか。ホームのキオスクで売ってるお土産です。大量生産の出来あいのお味なんじゃないか、……そういう躊躇もあったことは否定できません。

だって、このパッケージ、ちょっと不安になりませんか?

20150120-5最近のお土産品ってお洒落なパッケージなったりしている中で、この包み紙だけ、DTP以前のものであろうことをほうふつとさせるデザインです。

……いや、まてよ。
って、ことは、逆をいくのではあるまいか…!?
つまり、最近はやりの大きなお土産お菓子専門工場で作ってるんではなく、意外と地元のお菓子屋さんで作ってるかもしれない。

そう考えた私は、あえて一歩踏み出してみることにしました。

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売店には中身の見本があったので、わかってはいたけど、やっぱりこれ可愛いな。
一個ずつ、透明のビニールで包まれてますが、あえて三つ一気にはがして、三尊形式に配置してみましたよ!!

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さらに三尊形式、強調版!
三尊、と言っても如来像三体ですからね、やたらゴージャスですよ。

もうこの段階で、味は普通でも充分、と思うくらいなんか満足してしまいました。いわゆる人形焼ですけど、大仏のかたちってだけでもうなんかいろいろクリア。

パッケージに刷られた製造元を見ると「玉屋製菓本舗」とあります。あれ??これって、住所からすると??と思い検索してみると、同じ住所で「玉屋本店」さんがヒットしました。名物「海苔羊羹」で有名な、江ノ島駅近くのの和菓子屋さん???

しかしHPを拝見しても、大仏焼は出てきませんでした。名前も微妙に違うし、違うお店なんでしょうか。でも電話番号も一緒だから、こちらで作ってるのかな??謎だ…

ま、それはともかく、さっそくいただいてみましょう!

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おおお!こしあんびっしり!
じっさいいただいてみると、あれれ??
美味しい。
生地も香ばしくてあんこも素朴ながら、かなりちゃんとしてますよ!
これは、当たりです!!

9個入って650円。このお味でこのお値段は、お値打ちだなあ。
お土産屋さんの一角に置かれている昔ながらのお土産お菓子ですが、かなりしっかりと美味しい和菓子です。

次回言ったときもまた買おうっと♪。

file.112 鎌倉浪花家の「たい焼き」


いちにちいちあんこ

昨日は久しぶりに鎌倉に行ってきました。

今月末で幕を閉じるカマキンこと鎌倉近代美術館を見納めに行ってきたのですが、また思いがけないあんことの出会いがありましたよ!

駅を降りて、表参道へ向かう途中、小町通を折れて表参道へ向かう途中に見慣れないお店が。

「鎌倉 浪花家」というのれんが!

あの浪花家さんのお弟子さんでしょうか??

いそいそと近寄って、ちょっと覗きこむと、おおお!これはまさしく「天然物」!
一匹ずつ焼き上げるこのスタイルを、たい焼き業界では「天然物」と呼びます♪
そしてご主人に伺うとやはり麻布十番の浪花家で修業されたんだそうです。このお店を開店されてからなんとまだ一ヶ月だそうですよ。

気さくにいろいろお話してくださるご主人に、写真を撮ってブログで紹介してもいいですか?とお願いすると、どうぞ~と快諾してくださいました。お顔もOKとのことなので、ばっちりアップしちゃいますよ!^^

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焼くのに5分ほどかかります~、とご主人。
つまり焼き立てをいただけるんですね。もちろん喜んで待ちます~!

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生地を流し込んで、次はアンコをたっぷり。
あんこも自家製だそうです。
20150118-3丁寧に焼き上げていきます。
こうして一匹ずつ焼聞上げられるたい焼き。この待つ時間が最後のスパイスって気がしてきます。お腹空いた!
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さあ、出来上がりました~!
手前のちょっと濃い焼き色のは、友人の分。「焦げたあんこの部分もそのままにしてください」という通なお願いを聞いてくださったので、黒い部分がそのままです。

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あっつあつです!
薄い生地の中はアンコで一杯ですよ!
お店の中にイートインできるスペースがあったので、サービスのお茶(これがまたすごく美味しかった!)と一緒にいただきまーす♪

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きっちりと甘いけどサラッとほどける上質な粒あんです。すごく丁寧に作ってるのがわかります。美味しい!
薄い皮との相性抜群。シッポの先から頭の先までたっぷりあんこと皮を味わいました。
家の近くにあったら通っちゃうなあ。いいなあ、ほんと!!

店長さんも、すごくいい方でした。ぜひぜひ長く続けていただきたい!
また鎌倉に行くときには絶対寄りますよ!!

鎌倉 浪花家
http://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140402/14061955/

file.52 大くにの「波乗りまんじゅう」


いちにちいちあんこ

メリークリスマス!

ですねえ。みなさま。 今年のクリスマスはどのようにお過ごしでしょうか。

我が家では恒例の手作りケーキとチキンで食事会をして、姪っ子にプレゼントをあげて静かにもしみじみ楽しい一日を過ごすことができました。

洋菓子も大好きなので、毎日ケーキやら差し入れのクッキーやマカロンやスイートポテトを食べ続けまして、この三連休だけで、見事に体重も増加^^;。

さて、「そして」、というか「だけどやっぱり」、本日のいちあんこ。(懲りないワタクシ)

大くにさん@鎌倉の「波乗りまんじゅう」です!

実は先週、石田石造(女)センパイと、イシブカツで鎌倉に行ってきたのですが、材木座界隈にある安養院からの帰り道で、センパイに「このへんでは結構有名な和菓子屋さんだよ」と教えていただいたお店なのです。

お店の雰囲気はいかにも和菓子屋さんで、お客さんが出たり入ったり、絶えない感じです。

上生菓子をはじめ、どら焼き、豆大福、最中などいろいろあって目移りしてしまいます。うーん、何を買おうかな、と見てみると、ひとつだけとびぬけて雰囲気の違うパッケージを発見!

おおお、さすが鎌倉だわ~!湘南だわ~!

波乗りまんじゅう

波乗りまんじゅう!!??

ほかのお菓子は、上品な和菓子屋さんって感じのパッケージなのに…!このパッケージすごい!

こづち最中

(ほかの和菓子は例えばこんな様子。いたって真面目でいかにもなパッケージでしょう?)

悩んだ結果、この波乗りまんじゅうと最中を購入しました。

何しろこのイラストですからねえ。普通のお饅頭ではないだろうな、と思ったら、やっぱりそうです!

波乗りまんじゅう

なるほどねえ。やっぱり普通のお饅頭ではありません。パウンド生地の中に、コーヒー餡、もしくはアンズ餡がはいっているんですね。

コーヒー餡

こちらはコーヒー餡のほう。あんこは白あんにコーヒーが入った感じです。でも、これは和菓子というよりは洋菓子ですね。あんこも、コーヒー風味がついてるので、あんこ、というかんじではないかな…。

とはいえ、美味しいですよ!これだと、あんこ嫌いな人でも食べられると思います。

ちなみに写真撮るの忘れちゃいましたが、私にはアンズ餡のほうもが好みでした。もしどちらか、と言われたらアンズ餡をお勧めするかなあ。

干しアンズの甘味と酸味と食感が、この洋風の生地に合うんですよね。ちょうどいいアクセントになるって感じです。

大くに
http://www11.ocn.ne.jp/~ohkuni/

file.34 力餅家の「権五郎力餅」と「福面まん頭」


 

いちにちいちあんこ

鎌倉、ときくと何となく美味しい和菓子がたくさんありそうな気がしますよね。江の島を訪れた私たちに、友人O夫婦が連れて行ってくれたのが、長谷駅の近くにある老舗「力餅家」。

こちらはネットでの口コミ情報によると創業が元禄年間らしいですね。お店から頂いた由緒を読むと、このお店の近くにある御霊神社(別名権五郎神社)に縁のお餅やさんのようです。
力餅家いい店構えですね~!こういう雰囲気大好きです。

さて、ここの名物「権五郎力餅」の、「権五郎」ですが。
由緒書のよると、平安時代後半、後三年の役のころといいますから1083~7年ぐらいですね、源義家(頼朝のひいひいおじいちゃん)に従って奥州に赴いた若い武士、鎌倉五郎為政という人物がいました。16歳という若い年齢でしたが、目に弓矢を受けながらも勇猛に戦い、武名を上げました。

鎌倉に戻ってきてからもその武名は高く、それを示す話として、手玉石のお話があります。

鎌倉時代の武士は、よく力比べをしていたんでしょうか。よく、鎌倉武士のいわれのある神社なんかで、「力石」というのを見ることがあります。力石というのはその名の通り、力比べの石、といった感じ。または「手玉石」ともいうみたいですが、源五郎さんも、やっぱり力自慢だったみたいですね。源五郎さんが軽々と持ち上げて袂にに入れた、という伝説のある手玉石(28貫)と袂石(16貫)が神社の境内に残されているそうです。

あれ?と思って計算したら、28貫って、105キロですよ!16貫は60キロ!
すごいなあ。

由緒によると、「源五郎さんの家来がこの手玉石に供え餅を献じ、「力餅」と名付けて、神社の参列者に分け与えたのが最初で、その後もこの武名を偲ぶよすがとして、力餅を代々名物として販売してきた(意訳・要約)」ということなんだそうですよ。
力餅そんなこんなで前置き長くなりましたが、こちらが力餅です!
力餅ちょっと寄っちゃいました^^;。伊勢の赤福に似てますね。つまりあんころ餅です。
力餅こちらのお餅は、昔ながらのお餅なので、固くなります。なので家に帰ってからちょっとレンジで温めていただきました。
あんこは、しっかりとした甘さのこしあん。お餅も、ちゃんとついたお餅って感じ。和菓子屋さんのお餅というよりは、お餅やさんのお餅です。美味しい!
お店の方のお話ですと、その日食べられるなら昔ながらのお餅を使ったものがお勧めだけど、お土産にするなら固くならない求肥版がお勧め、とのことでした。
あらかるとさて、一緒に行った友人Kちゃんが、求肥版の「力餅」と、「福面まん頭」をわけてくれました。
#私はお餅版の力餅しか買わなかったんですけど^^;;。ありがたや。。
あらかると福面万頭、かわいい!!天狗さんみたいな顔ですが、伎楽面からとってるんでしょうね。たぶん。
福面万頭福面万頭も美味しかった!中はこし餡。生地は人形焼の皮に似てますが、甘さ控えめでちょっと香ばしい感じ。
力餅(求肥版)写真ボケちゃってますが、こちらが力餅(求肥版)。求肥なので、求肥自体に甘さがあり、全体的にお餅版よりも甘さがアップしてるかな。つるんとしててあっといまに一個いただけちゃいます。

福面まん頭も美味しかったので、おそらくこの名物力餅以外も美味しいんだろうなあ。ぜひ次回行ったらほかの者にもチャレンジしたいと思います。

力餅家
http://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140402/14007758/

 

イシブカツvol.10  あついぞ!熊谷&深谷②岡部さん、すごいです。


イシブカツ

深谷が誇る鎌倉武士・岡部六弥太さん
さて、平忠度(たいらのただのり)さんの五輪塔の後は、やっぱり岡部六弥太(おかべろくやた)さんの五輪塔を見るべきですよね。車で行くと15分ほど。ずいぶん近くにあるんですねえ。

さて、岡部六弥太さんについて、ちょっとご紹介しておきましょう。

岡部六弥太忠澄さんは、鎌倉時代に活躍した人。鎌倉幕府を開いた源頼朝のお父さん・義朝の家来で、頼朝が平家打倒で挙兵した時に合流。すでにご紹介したとおり、一ノ谷の合戦では敵将:平忠度を討ち取って、武名を上げました。

「岡部さん」は、もともと有力御家人だったみたいです。

埼玉県中・北部のあたりには、熊谷次郎直実や、畠山重忠など、頼朝に仕えた大物御家人の本拠地が集中しています。「勢力を持っている」ということは、おそらくそこそこの経済基盤があったということです。深谷や熊谷のあたりは、すぐそばに荒川や利根川もありますし、豊かな農地があり、交易路もあります。遺跡や古墳もたくさんありますので、それこそ縄文のころから豊かな土地だったんでしょう。
そういう富の蓄積があったからこそ、鎌倉になって花開いた、と言えるんじゃないかと思います。

文化度の高さと富裕度は密接に関係してる
岡部さんもそんな状況の中で現れた富裕な御家人です。というか、私たちは彼のお墓である五輪塔を見て「富裕」だったに違いない、と思うに至ったのでした。
岡部六弥太墓地

こちらが、その岡部六弥太のお墓です!

なんだか妙に大きい、というか何基も五輪塔がありますよ。資料によりますと、岡部六弥太の父母、妻など一族の五輪塔6基が残ってるみたいです。
岡部六弥太墓この左側の削れちゃってるのが、六弥太さんの五輪塔だそうです(右側はお父さんの五輪塔)。なんでこんなに削れているかというと、お乳が出ないとき、また子宝を授かりたいときにこの五輪塔を削って飲むといい、という迷信があったんですって。なんでそんなことになったんだろう??ナゾです・・w
#ひょっとした六弥太さんは女性に優しい人だったのかもしれませんね。

また、この五輪塔は「凝灰岩」という、比較的やわらかい石でてきてるので、削りやすかったんだろうなと。ちなみに、地らの凝灰岩は、群馬県の天神山産だということがわかっています。美しい白色で、きめが細かく細工もしやすいそうです。いろんなところに運ばれて、供養塔などに好んで使われたんですって。

そして、この天神山は、あの名族・新田氏の領地にあります。新田氏の重要な交易品目だったんでしょうか。また、この石を大量に使って五輪塔を代々作っている岡部さんなので、きっと新田氏とも交流があったんだろうなあ、と想像されます。
岡部氏の墓そして、六弥太さんの左側にあるこちらは、奥さんの玉ノ井さんの五輪塔です。こちらは形もよく残ってますね。

それにしても美しい五輪塔です。写真だとちょっとわかりにくいですが、白地に赤茶の地層みたいな模様が入ってます。マーブル模様ってかんじです。形もとても洗練されてます。

じっと見つめていた石造センパイが、ほうっとため息をつきました。

「これを作った人、概念としての五輪塔の意味をちゃんと理解してて、なおかつ中央で作られている五輪塔をつぶさに見たことがあるんじゃないかな。でないと、こういうきれいな五輪塔は作れないと思うよ」

うんうん。確かにこのクオリティは半端ないなあ。
玉ノ井墓以前、国の重要文化財に指定されている東松山市の宝篋印塔を観に行った時も、そのあまりに洗練された美しい姿に驚きました。なぜこんな鄙の地にこれだけのものが?!と。

こういう洗練されたものがある、ということは、このあたりの当時の文化度を垣間見ることができます。そして冒頭にもお話ししましたが、文化度が高い、ということは経済的基盤がかなりしっかりあったはず=富裕なんじゃないかと。

たとえ、今は野原であったとしても、こういった石ものがあることで、そこに高度な文化があったことを確認できますね。この五輪塔を見る限り、当時の岡部氏の文化度の高さは相当なもんだったろう、と想像できます。

(続く)

苔(コケ)にあいたい~鎌倉観察会編②鎌倉ぐるりコケだらけ!


生き物の生存戦略??
北鎌倉駅からまだ歩いて数メートルの段階で、早くも3種類のコケを教えていただいちゃいました。今回、N先生はあらかじめ下見までしてコースを選んでくださったそうで、動きに全くむだがありません。確実にコケを見せてくださいます。

東慶寺からまたちょっと行ったところにある『去来庵』(ビーフシチューで有名なお店です)の門前にある大きな石の前でストップ。 ヒメジョウゴゴケ

ちょっと写真が見づらいかもしれませんが、このグレーの粒粒して見えるもの、これが「ヒメジョウゴコケ」という地衣類の一種だそうです。「子器」と呼ばれる部分がじょうごの形をしてるので、こういう名前になったとのこと。
さらに、N先生のお話では、この地衣類は銅に汚染された場所に生えるものらしいです。汚染というと何だかコワイですが、例えば屋根が銅版で葺かれてたり、樋が銅でできてたりしますよね。そうすると、そこをつたった水が、下に落ちた時に銅成分を含んでいるんですって。それによってそこのあたりの土には多くの銅成分がしみ込んでるんだそう。なので、銅は生き物にとって毒なので、そのあたりには、銅に強い(もしくは銅を好む)生き物しか生えてこないんだそうです。
これも、生物の「生存戦略」ってやつでしょうか。ほんとに自然界というのは、よくできてますよね。

さて、この観察会では実にたくさんのコケをN先生にご紹介いただいたんですが、私の脳味噌の性能が悪く^^;、さらに自分が書いたメモが汚すぎて判読できない、という情けない状況なので、ここからは印象に残ったものをピックアップしてご紹介してまいりましょう。

東慶寺からほど近い浄智寺の門前に、池と石橋がありました。その池にはふわふわと緑のものが浮いてまして…
koke15

ちょっとだけ掬って観察。終わったらすぐに池に戻しました。自然のコケはとっちゃダメ!なんです。

ちょっとだけ掬って観察。終わったらすぐに池に戻しました。自然のコケはとっちゃダメ!なんです。

水面に浮遊したりするコケの一種で「ウキゴケ」というんだそうです。先のほうがY字になっていて、そのまた先がY字になってどんどんわかれて増えていくとのこと。
水の上にもコケがあるなんて初めて知りました!

続々と現れるコケの皆さん!」
浄智寺からちょっとだけハイキング気分で源氏山公園を抜け、銭洗い弁天へ。
この道すがらもたくさんのコケを観察することができました。

印象深かったのは、浄智寺裏手で教えていただいたこちら!
モジゴケ「モジゴケ」という地衣類の仲間。ちょっと遠目かもしれませんがよく見ていただくと、黒い筋のようなものがたくさん見えてきます。これ、組合せによっては文字みたいに見えるんです。なので「モジ」ゴケなんですって。この黒いのはは『子器』なんだそうですが、なんだか不思議な生き物ですよね。
ウメノキゴケ

こちらは源氏山公園で観察した「ウメノキゴケ」という地衣類。
排気ガスなどに弱くて、空気のきれいなところにいる地衣類なので、大気汚染の指標によくつかわれるんですって。
地衣類は成長がゆっくりなので、ここまで大きくなるにはかなりの年数が必要だそうですよ。

一度見つけると、だんだん見えてきます
さて、こんな風に観察していきますと、いつも見ているはずの風景の中に、コケはたくさん生きていることがわかります。まさに私の目は「節穴」。自分がどれだけ選択的に風景を見ているのかを自覚しますね。
でも、こんな風に教えていただきますと、単なる木のシミだと思っていたものが、何年も生きてきている地衣類だったりすることがわかります。
これって、すごい「気づき」ですよね。

先生と歩いていてつくづく思いましたが、鎌倉ってそこらじゅうにコケや地衣類がたくさんあるんです。特に先生が観察会のために、と選んでくださった場所を歩いたということはもちろん最大の要因と思いますが、それにしても、コケだらけでした!
寺好きゆえに、鎌倉には結構きていますが、こんなに生き物にあふれている場所だとは知りませんでした。改めて感動してしまいました。

帰宅してから、散歩していると自宅の周りの木も地衣類がたくさんくっついてます。みてなかったんですね。っていうか、これが生き物だ、ということと直結しなかったので、注目してなかったんですよね。

いまいち記憶力も悪いし、あれな私ですが、N先生の観察会に参加させていただいて、「コケ」という存在に「気づく目」を与えていただいたと思います。
そんな新しい目で見てみると、若干気持ち悪くなるくらいこの世の中はいきものだらけですよ!(笑)
嬉しくなっちゃいますね!

最後になりますが、お忙しい中ご用意いただき、ご案内いただいたN先生、本当にありがとうございました!そして、お誘いくださいましたYさんも本当にありがとうございます。また遊びに行きましょうね~~!

(終わり)