御神木について熱く語る(バーチャル)トークセッション開催します!【『神木探偵』by本田不二雄氏応援企画】


4月10日に発売になりました本田大兄の新刊『神木探偵』ですが、リアル書店さんの店頭で見ていただけないことを危惧し、自称妹分としては、これは何かせねば!と一念発起。バーチャルなトークセッションを開催することに致しました。

場所はFacebook上。zoomと連携させての開催です。実はすでに第1回目は「今なぜ御神木なのか」と題しまして15日に敢行、慣れない中不手際も多かったのですが、温かい皆様の支えで、どうにか進行できました。

今回のセッションは、とりあえず3回を予定してまして、第2回目は来週水曜日、4/22の夜9時より、ライブ公開しようと思っています。テーマは「御神木の凄さの理由」。ぜひ見に来ていただけたらと思います。

Facebookページ『神木探偵』トークセッション
https://www.facebook.com/shinbokutantei/

(むとう)

神仏探偵が選んだ次なる標的は御神木!『神木探偵~神宿る木の秘密~』本田不二雄著(駒草出版)


御神木を一冊の本に!?

大兄と慕う“神仏探偵”こと本田不二雄さんが、新刊を出されます!
発売は4月10日と伺っているので、ややフライング気味。でも、予約もできますからね!ご紹介させていただいちゃいます!

『神木探偵~神宿る木の秘密~』本田不二雄著(駒草出版)


いやあ、それにしてもすごい本が誕生しました。これまで巨木をまとめた本はありましたが、「御神木」となると類書はないんじゃないかと思います。

「御神木を一冊にまとめてみようと思ってる」

そんなお話を伺ってからはや数年…。これを成し遂げられたら、まさに偉業!と思い、私も首を長くしてお待ちしておりました。

実際のところ、脱稿までは大変な道のりだったようです。神社仏閣の場合、史料が在ったり、土地の研究者が書かれたものがあったりと、文字資料が期待できますが、「御神木」となるとなかなかそうはいきません。

ですから、さすがの本田さんをしても、かなりの難題だったことでしょう。担当編集の方は、さぞドキドキされたと思いますが、結果的に上がってきた原稿が、これだけ濃い内容の本ですからね。きっと納得されたんじゃないでしょうか。

大地を母体として発生する「生物の王」の風格

本書を拝見すると、引っ掛かりポイントがあまりにたくさんあり、私自身のライフワークにおける気づきもたくさんいただいてしまったので、どこからご紹介していいか本当に迷います。でもあえて最も唸ってしまったポイントを二つだけ挙げてみたいと思います。

まず第一点。それは、「御神木」となる樹種が、地方によってかなり特徴的(例えば九州は楠と杉、関東では椎、銀杏、タブ、オモテスギ、北陸ではウラスギ、中部・近畿ではケヤキ、楠が多い…といった傾向があるようなんです)で、そのたたずまいが、不思議なほどその地方の雰囲気とマッチしているということ。

例えば特に九州の楠。九州では楠が圧倒的に多いんです。もともと楠は日本全体で見ても8割が九州に分布しており、「楠木の巨樹ランキングを見ると、上位10本のうち8本が九州に在り、それらの多くは社寺の境内にある」(p11より引用)んだそうなんですね。「たくさん生えているから、御神木にもなりやすい」という言い方もできるかもしれませんが、そういう言い方では、何か違和感がある。

私は本田さんの写真を拝見していて、楠の外観や特徴などが醸し出す雰囲気が、いかにも九州とマッチしているようにと感じました。「この場所を母体として発生する生物の王」と言いたいような、超絶した風格があり、そこに、その木が「神」として大切にされてきた理由がある気がして、何やら腑に落ちるのです。

(上の写真は、日本一の巨樹「蒲生のクス」。鹿児島県姶良市蒲生八幡神社境内にある。幹回りは24.22mで根回りは33.57mと言う。想像を絶する巨大さ)

九州の御神木(楠)は、7本紹介されていますが、どれもものすごい存在感で圧倒されます。縦に伸びていくようなパワーと言うよりも、世界を巻き込んで全方位に膨張していくようなパワーに満ちているように感じます。

本田さんによりますと、楠は巨樹になると、内側が朽ちて落ち、ウロになることが多いそうなんですが、そのウロがまた大きい。上の写真を観ていただくと扉が見えますね。この扉の中はそのウロだそうで、なんと畳八畳分の空間が広がっているんだそうです。そんな空間(外界)を抱え込んでなお、膨張し続ける生物--そんな感じがして、まさに神にふさわしい!と感心してしまいます。神、というか、「世界樹」って感じですね、ほんと。

自然発生だけではない?「御神木」ネットワーク

そしてもう一つのポイントは、「御神木」の発生に、人間の手が介在している場合がある、というお話です。この視点は、誰も言ってこなかったんじゃないかなと思うんです。さすが本田さん!

全方位に膨張していくような楠に対して、高く空に向かって突き上げていくような樹種の代表と言えば、杉ではないかと思います。この杉もご神木になっているのをよく見ますね。九州でも、杉は御神木として大切にされています。

本田さんは、その御神木となっている杉(特に800年以上の樹齢のもの)が、実は同じ杉を分けたもの(クローン)だったという記事を発見。そこから、関東までつながる「御神木ネットワーク」の物語が紡がれます。

細かいお話は、ぜひ本文を!と思いますので、この辺で切り上げますが、めちゃくちゃ面白かったですよ!

聖なるものを分霊するという方法は、実は日本の信仰世界では、お馴染みのやり方です。「勧請(かんじょう)」する、とか、分祀するとも言いますね。神は分けられるんです。御神木も、ある意味そういう発想で分けられたのかもしれない、なんて私も思ったりして…。

さてさて、ご紹介のつもりが、ずいぶん長くなってしまいました。

上にご紹介したのは、たまたま九州に偏ってしまいましたが、そんなテンションの濃さで全国の御神木を紹介しています。その数なんと69柱!!!

つまりは、ものすごく濃い一冊です。最初から通読するのが、もちろん一番いいだろうとは思いますが、気になる項目から読み始めるのもありかも、と思います。自分が住んでいるエリアの御神木から読むのもおすすめです。私は本書を拝読して、新しい視点を一つ、いただきました。今後は、旅する中では、御神木をしっかり見なくちゃと思ってます。今から次の旅が楽しみでなりません。

(むとう)

本日刊行した『今を生きるための密教』のお祝いに、ステキなイラストをいただいちゃいました!!


ついに本日発売となりました『今を生きるための密教』。
イラストを書いてくださった唐木みゆさんが、お祝いプレゼントにこんな素敵なイラストをくださいました~!!

本書の中に登場する「熊」と「狸」は、著者である本田さんと武藤をイメージして、唐木さんに書き下ろしていただいたキャラクターなんです。

いやもう、本当に、めっっちゃ可愛いでしょう!??

「動物としての野性、ある種の狂気は残しながらも、動物的な可愛さの範疇でありながら、人間っぽさもあるキャラクターを…」

そんな無茶なお願いに、200パーセントの仕上がりで答えてくださいました。

すぐに迷いだす癖のある私ですが、そんな唐木さんの素晴らしいイラストをいただいて、この本における自分自身の方向性に確信が持てました。そんな意味でも、いろんな意味でも、唐木さんには、何度感謝を申し上げても、足りない気持ちでいっぱいです。

唐木さんの世界観というのは、とても今回の本だけではご紹介しきれないものですが、扉絵を書き下ろしていただいた中にも、その片鱗を見ることができるかと思います。

ちょっと、二枚ほどご紹介させていただいちゃいますね!

いやあ、ほんと最高です!

扉絵は7枚ありますが、ぜひ皆さん、扉絵にもご注目くださいね!
その一枚一枚に、唐木さんが捉えた「密教世界のエッセンス」が込められています。

本書は、主役がたくさんいる本だなあ、とつくづく思います。唐木さんのイラストも間違いなく主役の一つです。

唐木さんは、どのイラストも丁寧に掘り下げて、深く潜りながら書いてくださいました。まさに、傑作!

ぜひ、皆様にも、唐木さんの世界を感じてみていただけたらと思います。ぜひぜひお手に取っていただけたら幸いです!

(武藤)

これからを生きるために、自分の足元をちゃんと知りたい。日本文化の源流と叡智へ迫るシリーズ第一弾登場!『今を生きるための密教』/本田不二雄・武藤郁子著


日本文化の根源に迫る新シリーズ、ついにスタート!

密教をテーマに書いてるんですよ~、と言い続けて、早幾月。なかなか本にならなくて、白目をむく日々でしたが、明けない夜はないんですねえ。ついに、12月17日に発売になります!(少々フライングです。すみません!)

私たちの足元にあるものーー私たちの思考や精神の土台になっている大切なもの。

日本文化の基層にあるものを、本田さんと武藤なりに、一歩なりとも迫っていこうとするシリーズが、ついにスタート。第一弾は「密教」です。

これまでにも、仏教をテーマにした本などは何冊か「編集」として経験してはいるものの、今回は執筆者としてですから、ニュアンスが違います。

今回、このような機会をいただいたのは、神仏探偵としても名高い本田不二雄さんの大胆なご推薦によるものでした。そして、幸運なことに版元の天夢人(テムジン)さんの社長・勝峰さんは、私が勤めていた出版社の先輩。不安もおありだったと思いますが、快く承諾してくださいました。いずれにせよ、シロウトの門外漢である私が、「密教」について書いていいのか…。そんな葛藤を抱えながらでしたが、兄と慕う本田不二雄さんのおおらかさと導きによって、どうにかこうにか…。

結局自分なりに考えて、「シロウトで門外漢である」、そこを立脚点にしようと決めました。知らないことは知らない、知ったかぶりは絶対しない(出来ないけど)、と。本書は、本田さんという先達と、武藤という門前の小僧が辿る、「密教を知るための軌跡の記録」と言えるかもしれません。

そのため、ちょっと変わった構成になっています。

章立ても、「章」ではなく、「門」としました。ひとつひとつ、門をくぐって奥へ進んでいくようなイメージです。ですから、序(プロローグ)は「門前」という名前にしました。「密教」という大いなる叡智を前にして、「門前」に佇む私たち自身を、ちょっとでも表現したかったのです。

(本田さんが書き下ろしてくださった「まえがき」をぜひご覧ください!本書はそんな心持でお読みいただけたら幸いなのです)

「門前の小僧」を自称。素朴な質問を連発

そんな門外漢の私にとって、宮坂宥洪先生(真言宗智山派・智山伝法院院長、照光寺住職)との出会いは、最高の幸運でした。私の「わからない」に優しく応えてくださり、そのあたたかい言葉の数々があまりにも「目から鱗」だったので、本田さんにご相談して、本書の冒頭の「門前」の根源にさせていただきました。じつは、この「雲」の言葉の源は、宮坂先生のお言葉です(ちなみに、熊は本田さん、メガネ狸はワタクシ、武藤がモデル)。

(この可愛らしいイラストを書き下ろしてくださったのは、唐木みゆさんです!)

「密教とは何なんでしょう。できるだけ簡単に教えてください」

冒頭にそんな台詞を言っちゃってますけど、本来こんなこと聞けません。「密教を簡単に説明なんてできない」、多くのお坊さまはそうおっしゃるんじゃないかと思います。それはそれで、「おっしゃる通りです」とこうべを垂れるほかないのですが、しかし、本当の始まりとして、この質問をどうしてもいれたかったのです。

そして幸いなことに、宮坂先生は、こんな質問にも優しく、しかしはっきりとわかりやすい言葉をくださいました。さらに、本田さん執筆の第二門「密教を知る」では、「特別講話」として、密教について深く、わかりやすく語ってくださっています。

さらにさらに、私が書いた「第四門 仏尊の世界」を監修してくださいました。先生が見てくださったので、解説文はもちろんですが、密教ならではの仏尊の種子も真言も、間違いのない内容になっているのではないかと思います。

そしてもう一人、大変お世話になったのが羽田守快先生(天台寺門宗・金翅鳥院住職)です。本田さん執筆の第三門「密教の現場を知る」では、密教の祈祷が今どのように行われているかを、歯に衣着せぬ口調で、縦横無尽に語ってくださいました。
私も、「遊行」という章で、戦国時代の呪法について書いているのですが、羽田先生に呪法についてご教授いただきました。歴史研究者が間違えていることをたくさん教えていただいたので、今(だけは)瞬間風速的に、戦国時代の呪法についてはちょっと詳しい人になっています。それにしても、文献は大切ですけど、根本的な知識があって読まないと、読み間違えてしまいますね。

とにかく感動してしまったのは、空海という人の凄さ

今回、自分なりに勉強し、先生方にご教示いただいて、驚き・感動したことは本当にたくさんあります。しかし、あえて何か一つ、と思うと、やっぱり「空海さんって、本当にすごいな!」ということです(素朴で恐縮です)。

こんなにすごい存在が、約1200年前に実際に生きていた人なのかと思うと、何だかもう、不思議な思いすら湧いてきます。どんなにすごい存在であるかは、本田さん執筆の第一門「空海を知る」をご覧いただきたいのですが、こんなに魅力的な人物が日本にいたのか、とつくづく感動してしまいました。

私が「密教」に感じる魅力というのは、ほとんど「空海」さんとイコールと言っていいかもしれません。表現力、言語力、構成力、デザイン力、そして包容力、他者への慈悲の深さなど、そのすべてが空前絶後だと思います。

本書が、そんな空海の、ひいては密教の魅力を知るための、ささやかな一助になれたらいいなあと、心から思います。

そして、私自身も、本書を書かせていただいたことで、小さな一歩を踏み出したような気持ちでいます(その軌跡はぜひ「遊行」という章をご覧ください)。密教を知った、わかったとは、思っていません。

ただ、あえて言うならば、「密教」という、「美しくて大きくて、果てしなく広がる深い森がある」ということを知った。そしてその深い森の入り口でちょっとビビりながらも、ワクワクしている、そんな心境なのです。

これからも、「密教」という大いなる叡智を、勉強していきたいと思います。今回の本は、私にとって始まりです。本書を手に取ってくださった皆さんも、そんなふうに感じていただけたら最高に嬉しいです。

ぜひ、ぜひ、お手に取ってみてくださいね~!!
よろしくお願いいたします!

最後になりますが、共著者の本田不二雄さん。一緒に歩んでくださって、本当にありがとうございました!そして、様々な形で導いてくださった宮坂宥洪先生、羽田守快先生、取材にご協力いただきました皆様、素敵なイラストを書いてくださった唐木みゆさん、デザイナーの高橋潤さん、そして編集を担当してくださった天夢人の武田さん、そして勝峰さんに、改めて御礼申し上げます。

(武藤郁子)

謎多き仏像大集合!!神仏探偵が推理する日本文化の真相とは?!『ミステリーな仏像』/本田不二雄著(駒草出版)


私は、物心ついてからずっと、我ながらちょっと不思議なほど仏像に惹かれてしまっていて、時間があるとブツタビに出てしまいます。よく考えたら、飽きっぽい私が唯一ずっと続けていることかもしれません。それぐらい仏像は私にとって、格別に大切なものなのです。

なんでこんなに仏像に惹かれてしまうのかというと、私にとって仏像は、「歴史と日本文化の結節点」だからなんです。
なぜその仏像がそこにあるのかーーなぜ、いつ、だれがその仏像を作ったのかを考えると、たとえそこが今は野原のような場所であっても、かつてその仏像がつくられた時代に、仏像をつくれるだけの文化が花開いていたということを、想像できます。
そして、このお像がここにあるということは、誰かが一生懸命守り祀ってきたということです。まさに「文化の結晶」、さらには「こころや願いの結晶」とも言えますよね。

私はそんなことを考えるのが堪らなく好きなのです。
そして、その仏像を通じて、同じようにこの仏像を拝観していたであろう歴史上の有名無名の人々と、繋がるような気がするんです。その瞬間、私は時空を越えるのです。

ーーさて。ちょっと自分の思いを語り過ぎましたが(照)、そんな私にとって、まさに尊敬するセンパイ、「神仏探偵」こと、本田不二雄さんが満を持して新刊を上梓されました!!

『ミステリーな仏像』、そのタイトル通り、ルールだけではどうしても解けない謎を秘めた仏像が、全国からなんと120体も、しかもオールカラーで掲載されていますよ~~!!

この驚きのラインナップは、仏像好きの人であったら、「え!こんな仏像があったなんて知らなかった!」と夢中になってしまうと思いますし、もし仏像はそんなに知らないけどちょっと興味がある、と言う人であれば、その仏像の多様なお姿にびっくりしてしまうんじゃないかと思います。

がりがりに痩せおとろえ、まるでミイラみたいな仏。
体内に臓器だけでなく、骨格まで入っている仏。
生きている木「生木」に彫られた仏。
目が彫られていない仏……。

なぜそんなことに……?
自由過ぎる~!

これぞ、日本!!

そう。
これこそが、日本なのです!!

こんなにいろんな種類の仏像がある、ということは仏教、と言うよりも、日本で独自に発達した「日本仏教」ならではの特徴なんです。
たとえば、上座部仏教の中心地の一つ・ミャンマーに行くと、とにかく仏像はたくさん祀られています。しかし、そのお像は、釈迦如来がほとんどで、材質もスタイルもそれほどバリエーションはないんです。

なぜこれほどの多様性を持つことになったかというと、日本では〔仏〕と〔神〕が、どちらかを排除してしまうということにならず、共存共栄したからといえるでしょう。

本田さんは「神仏探偵」と称されていますが、まさにその日本の特性を踏まえておられるんだ、と思います。「仏探偵」では、片手落ちなのです、「神仏」でないと。

本田さんは、本書でその多様で複雑で謎に満ちた「仏像」を捜査し、摑んだ手がかりからその謎を推理してみせてくれます。なるほど、そういうことなのかあ、と思わず膝を打ちっぱなし。厳密に積み上げていかれる研究者の皆さんにはなかなかできない領域まで踏み込んでおられると思います。いくつかの点を想像力で補って、ひとつの物語を紡いでみる……。これぞ、プロの書き手の理想的な仕事なんじゃないか、と思います。
いいなあ。私もいつかそんな文章を書いてみたいです。

そして、本書を拝読すると、とにかく旅に出たくなります。
各地にそれぞれ個性的で、歴史の塊をその身に隠したような仏像が、こんなにもたくさんある……

何と日本は豊かなんでしょう。

本田さんのご本を拝見してますと、そんな気持ちでいっぱいになります。本書を私はこれからも何度も拝読するでしょう。
あ、それから、本田さんのその前のご本『へんな仏像』も。ですね!

皆さんも、ぜひお手に取ってみてくださいね~!
絶対観に行きたくなりますよ~!

(むとう)