ついに累計36万部突破。大人気シリーズ第8弾登場!万造・お満の関係に、いよいよ変化あらわる…??『本所おけら長屋(八)』/畠山健二著


畠山先生渾身の書下ろしシリーズ、『本所おけら長屋』の第八巻が、いよいよ明日より発売になります~!!
#少々フライングしてしまいますが、ご報告させてください!

今回も畠山先生の筆はノリノリですよ~!

病身の父の敵討ちを助けるために、剣を教えてくれと鉄斎さんに頼む少女が登場する第一話「すけっと」。
万造と松吉行きつけの居酒屋の看板娘、お栄ちゃんにふいに起こる玉の輿に松吉は…?第二話「うらしま」。
恵まれた体格を持ちながらも、全く勝てない力士・大巌(おおいわお)が大関に勝つために、万松が一世一代の賭けにでる第四話「ふところ」。
鉄斎の旧主・津軽高宗の小姓をつとめる胃弱の真之介が巻き込まれる立てこもり事件。真之介は大人になれるのか??…第四話「さしこみ」。
頑固もので余命短い武士と愛犬の絆。そして一度は縁を切った娘との絆をどうにか繫ぎ合わせたいと奔走するお満と、それを助ける万造の絆を描いた「こしまき」。

どのお話もご期待通り、おけら長屋の面々がお節介たっぷり優しさたっぷりに大活躍。今回もまた何とも堪らない一冊になっておりますよ!!

さて、そんな中で、(私が個人的に;)「おお?!」と思ってしまうの、おけら長屋ファミリーの恋模様です。
万造とお満ちゃんの関係は、読者の皆様もなんとなく……ひょっとして?と思ってらっしゃる方も多いんじゃないかと思います。今回のことで、二人はかなり接近しておりますよ!(あ、言っちゃった!)
そして、意外なところから、また新しい恋模様?が出現してきました。こ、これは見逃せません。

そして余計なお話ですが、一読者として今回特にぐっときたのは、第四話の「さしこみ」です。あまり書きすぎますとネタばらしになってしまうと思いますのでちょっとだけ。
いやあ、ほんと。情けない男(いわゆるだめんず)としっかりものの女房、そして健気で将来が楽しみな6歳の女の子お花ちゃんがね、…ものすごくいいんです。何度読んでも泣いてしまいました。
情けない男・銀平は多分今後もダメなやつなんだろうと思います。でも、それを分かっているだろうに許してあげる女房と、行きがかりの6歳児の女の子…。
畠山先生が描かれる女性は、老いも若きも本当にみんな強くてかっこいいんですよね。「男は可愛げ、女は心意気」。そんな気がします。

さて、そんなこんなで、みなさま。
今回もご期待通り、泣いて笑っての素晴らしいお作になっていると思います。
ぜひお手に取ってみてくださいまし~!

それから間近ですが、2/23(18時半より)に、東京の八重洲ブックセンター本店さんにて、発売記念イベントが開催されます!
ぜひ、遊びに来てくださいね~!

2017年2月23日18時半より
「おけら祭り&サイン会」@八重洲ブックセンター本店

http://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/11241/

(むとう)

謎多き仏像大集合!!神仏探偵が推理する日本文化の真相とは?!『ミステリーな仏像』/本田不二雄著(駒草出版)


私は、物心ついてからずっと、我ながらちょっと不思議なほど仏像に惹かれてしまっていて、時間があるとブツタビに出てしまいます。よく考えたら、飽きっぽい私が唯一ずっと続けていることかもしれません。それぐらい仏像は私にとって、格別に大切なものなのです。

なんでこんなに仏像に惹かれてしまうのかというと、私にとって仏像は、「歴史と日本文化の結節点」だからなんです。
なぜその仏像がそこにあるのかーーなぜ、いつ、だれがその仏像を作ったのかを考えると、たとえそこが今は野原のような場所であっても、かつてその仏像がつくられた時代に、仏像をつくれるだけの文化が花開いていたということを、想像できます。
そして、このお像がここにあるということは、誰かが一生懸命守り祀ってきたということです。まさに「文化の結晶」、さらには「こころや願いの結晶」とも言えますよね。

私はそんなことを考えるのが堪らなく好きなのです。
そして、その仏像を通じて、同じようにこの仏像を拝観していたであろう歴史上の有名無名の人々と、繋がるような気がするんです。その瞬間、私は時空を越えるのです。

ーーさて。ちょっと自分の思いを語り過ぎましたが(照)、そんな私にとって、まさに尊敬するセンパイ、「神仏探偵」こと、本田不二雄さんが満を持して新刊を上梓されました!!

『ミステリーな仏像』、そのタイトル通り、ルールだけではどうしても解けない謎を秘めた仏像が、全国からなんと120体も、しかもオールカラーで掲載されていますよ~~!!

この驚きのラインナップは、仏像好きの人であったら、「え!こんな仏像があったなんて知らなかった!」と夢中になってしまうと思いますし、もし仏像はそんなに知らないけどちょっと興味がある、と言う人であれば、その仏像の多様なお姿にびっくりしてしまうんじゃないかと思います。

がりがりに痩せおとろえ、まるでミイラみたいな仏。
体内に臓器だけでなく、骨格まで入っている仏。
生きている木「生木」に彫られた仏。
目が彫られていない仏……。

なぜそんなことに……?
自由過ぎる~!

これぞ、日本!!

そう。
これこそが、日本なのです!!

こんなにいろんな種類の仏像がある、ということは仏教、と言うよりも、日本で独自に発達した「日本仏教」ならではの特徴なんです。
たとえば、上座部仏教の中心地の一つ・ミャンマーに行くと、とにかく仏像はたくさん祀られています。しかし、そのお像は、釈迦如来がほとんどで、材質もスタイルもそれほどバリエーションはないんです。

なぜこれほどの多様性を持つことになったかというと、日本では〔仏〕と〔神〕が、どちらかを排除してしまうということにならず、共存共栄したからといえるでしょう。

本田さんは「神仏探偵」と称されていますが、まさにその日本の特性を踏まえておられるんだ、と思います。「仏探偵」では、片手落ちなのです、「神仏」でないと。

本田さんは、本書でその多様で複雑で謎に満ちた「仏像」を捜査し、摑んだ手がかりからその謎を推理してみせてくれます。なるほど、そういうことなのかあ、と思わず膝を打ちっぱなし。厳密に積み上げていかれる研究者の皆さんにはなかなかできない領域まで踏み込んでおられると思います。いくつかの点を想像力で補って、ひとつの物語を紡いでみる……。これぞ、プロの書き手の理想的な仕事なんじゃないか、と思います。
いいなあ。私もいつかそんな文章を書いてみたいです。

そして、本書を拝読すると、とにかく旅に出たくなります。
各地にそれぞれ個性的で、歴史の塊をその身に隠したような仏像が、こんなにもたくさんある……

何と日本は豊かなんでしょう。

本田さんのご本を拝見してますと、そんな気持ちでいっぱいになります。本書を私はこれからも何度も拝読するでしょう。
あ、それから、本田さんのその前のご本『へんな仏像』も。ですね!

皆さんも、ぜひお手に取ってみてくださいね~!
絶対観に行きたくなりますよ~!

(むとう)