特集「心と体に効く厳選12瀑 『滝』は絶景」@『サライ8月号』(小学館)掲載

就職して以来、ずっと書籍畑でお仕事してきましたので、雑誌にはいまいち疎いワタクシです。しかしそんな私にも、憧れの雑誌と言うのはございまして…。

週刊誌やファッション誌などは流行を把握するために読む、という感じなのですが、文化・芸術系の雑誌は、憧れの別世界、と言った趣でよく購入しておりました。
そういった雑誌も数多くありますが、その中でもエポックメイカーともいうべき、『芸術新潮』、平凡社さんの『太陽』、そして、小学館さんの『サライ』は別格。

今は、歴史や仏教に関係する書籍など担当させていただくことが多いので、仕事の合間に手に取って深呼吸しつつ勉強する、みたいな感じで親しんでまいりましたが…

それがですね!
なんと、そんな憧れの雑誌『サライ』さんで、お仕事させていただくという幸運に恵まれました。本当に嬉しいです!

20150710-1私が担当させていただいたのが、この↑『滝』の特集です。

取材・執筆(一部除く)を、一本ざっくりやらせていただいちゃいました~!
発注してくださったN副編集長、ありがとうございます!

振っていただいたテーマは、大好きな「滝」。
お写真は『日本の滝』(山と溪谷社)という大著を始め、数多くの滝本を出版され、滝のお写真で高名な北中康文さんです。
取材も本当に楽しく、また文章のほうも楽しく書かせていただきました。

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ご紹介した滝も、一筋縄では参りません。
Nさんが『心と体に効く』というテーマで厳選してくださってますので、かなり角度のある滝のご紹介になっていると思います。

そして、なんと言っても、北中さんのお写真が美しい!
この美しい写真を眺めていただくだけでも、浄化されていくかんじがしてくると思います。

そして、さすがサライさん!と思いますのが、その印刷表現です。ほんとに美しいです。北中さんのお写真を十分に表現されています。さすがNさん~~!

これから、夏ということで、涼を求めて滝を観に行くなんて、最高に楽しいですよね!参考にしていただけたら嬉しいです。
また、第一特集の「花火」も、「ごちそう列車の旅」もめちゃくちゃ面白いです。いいな、いいなあ。ホント、旅に出たくなっちゃいますね。
ぜひお手に取ってみてくださいまし~!

そして、改めまして、お仕事振ってくださいましたN副編集長、またNさんと出会わせてくださいましたK社のU先輩、そして、アドバイスいただきました古巣Y社の元ボスKさん、また取材にご協力いただきました皆様に篤く御礼申し上げます。
ありがとうございました!ぜひ、今後ともよろしくお願い申し上げます!!

(むとう)

「疾風に折れぬ花あり」(中村彰彦著)、連載第5回掲載!!

年が明けたと思ってましたら、1月ももう下旬に入りました。早いですねえ。…って今年の年末年始にも同じことを書いてしまう予感がしますが(笑)。

さて。

昨週末、中村彰彦先生の「疾風に折れぬ花あり」、第5回目掲載の『文蔵』2014年2月号が刊行されました。
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今回の号は、いよいよ主人公、武田信玄の末娘・松姫さんの最愛のお兄さん、仁科五郎盛信(にしなごろうもりのぶ)が、壮絶な戦死を遂げてしまいます~~!弱冠26歳!!

仁科盛信は、武田信玄の五男なのですが、4男の異母兄・勝頼が家を継いだ後も、勝頼を立て武田家に尽くし、最後には世の誰もが「さすが武田武士よ」と賛称するであろう見事な死に方をしました。今号でははその様子が見事に描かれています。
#ちなみに、言うまでもありませんが、私は尋常でなくこの五郎さんに入れこんでます^^。先生の描かれる五郎さんがほんとかっこいいんですよね!

今号の原稿を拝見した私は、先生にため息交じりに何度も申しあげてしまったのですが…。

もし、この五郎さんが武田家を継いでいたら、武田家は滅びなかったのじゃないかと思うのです。それぐらい見事な武人で、家臣にも愛されました。

血筋も勝頼と比べて申し分ないのです。お母さんは側室ですが、武田家の親戚衆・油川氏の出であり、いろいろと問題を生じやすい諏訪氏出身のお母さん(側室)を持つ勝頼と比べてみたら、むしろ圧倒的にいい感じなのです。

何しろ、諏訪氏と武田氏というのは因縁がありすぎて、勝頼のお母さんを側室にする、というのは武田家家臣みな反対したと言います。なので、信玄にとって勝頼は「諏訪氏」を継がせるときめられていた息子でした。武田氏を継ぐ息子は長男がいたので、特に問題なかったんですよね。それでも。

勝頼、という名前を見ればわかりますが、武田家の男子が持つべき「信」の字が入っていません。「頼」は、諏訪氏の通字で、勝は、幼名からとったそうでですけど…、ちょっと変わってる。

普通に考えたら、「信頼」か「頼信」と名乗るでしょう。どうして「信」の字を入れなかったのか…

第20代続いた甲州武田家のなかでも唯一「信」が入っていない当主です。何だろう、この違和感。

そして、この後、その勝頼によって名門武田家は滅びるのです。うーむ…。

と、ちょっと余談になってしまいましたが、一度「滅び」へと舵を切ってしまった武田家の、雪崩を打つように止まらない様子が今回も五郎さんの死でもって、見事に描写されています。

ぜひ、お手に取ってみてくださいね!

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さて、連載のお話はここまでなのですが、

なんとこの『文蔵』、今回の号で100回を数えるんだそうです!すごい!
おめでとうございます~!

月刊誌ですから、年に12回。としますと9年目ですよね
出版不況といわれるこの時代にこの着実な歩み…。ほんとにすごい。

そんな記念すべき号の特集は「働く人が元気になる100冊」です。今回も情報たっぷり、インタビューたっぷりで読み応えすごいですよ~!

(むとう)

我らが畠山健二先生、雑誌クォータリーノートに登場!

大好きな時代小説で、私もお手伝いさせていただいている『本所おけら長屋』の著者、畠山先生が、盟友・百田尚樹先生との対談で、雑誌クォータリー・ノートに登場!

クォータリー・ノート 季刊雑誌クォータリーノートの今回の特集は「走る…その先に見えるもの」と題して、「40歳」不惑をむかえたすごい人たちもたくさん登場します。
1973年生まれ。そうです。ワタクシもまさにドンピシャ!不惑です。思いっきり迷っておりますけど!

そんなわけで、雑誌全体も私的にはドンピシャで、とても楽しかったのですが、なんといってもこの「特別対談」が目玉ですよ~!
クォータリー・ノート
お二人は、20代のころからの友人同士。常々、お二人の間の「約束」のお話や創作をする時の、百田先生から畠山先生への激励については、畠山先生から断片的に伺っておりましたが、この対談でそのお話がとてもよくわかりました。
お二人のお話を伺っていると、お互いを大切に思い、「行動」する姿に胸が熱くなりますし、また走り続ける大変さ、覚悟の大切さを改めて感じます。

そして、雑誌全体の走り続ける「40歳」の皆さんのお話から、この雑誌を読む40歳な自分、逃げ場なしです。みんなすごいなあ、へえええ!…なんて言い続けている私は、やはり凡人なのです。