file.116 菱田ベーカリーの「羊羹ツイスト」

いちにちいちあんこ

お仕事先の最寄り駅を降りて、駅前のスーパーでおやつを物色。
長丁場な作業になった時に、どうしても甘いものが欲しくなるので、あらかじめ買っておくんですが、このスーパーが素晴らしくてですね。意外な地方の名物ががっつり置いてあるんですよ!

それも結構コロコロ仕入れを変えてくれるので、時間があるとチェックしてしまうという癖がついております^^。

さて、そんなわけで、冷蔵コーナーを丹念に見ておりましたら…

おおおお!なにこれ!?

思わず手に取ったのは「羊羹ツイスト」というパン!
一見見た目はチョコレートコーティングのように見えますけど、これが羊羹だ、と。

すごい!なんて斬新なんでしょう。

もちろん迷わず購入。
お仕事先で作業が一段落したところで、さっそうと取り出してみました。

20160305-1

お得意先の打ち合わせスペースで、勇気のある行動です。しかし、ちょうど、作業が終わって次の来客をお待ちするのに30分ほどぽかっと時間が空いたのです。お許しを~~

心もち、姿勢を小さくしながら写真を撮ろうと身構えたところに、いつもお世話になっているYさん登場。

「わ!武藤さん、それ駅前のスーパーで買ったでしょ?!」

ひゃ!見つかってしまった!照れくさい!…と思いつつ、Yさんはいつもおやつをくださる優しいお方なので、許してくださるでしょう。許してくださるどころか、共感の「おお!」という歓声を上げてくださってるではありませんか。

「それ、面白いと思って僕もこないだtweetしたんですよ!」

おおお、さすがスイーツ情報発信基地・Yさん。Yさんは男性ですが、カフェやスイーツ情報にとても詳しくていつも教えていただいています。女子力、間違いなく私の数倍はあります。

そしてYさん、なんとおやつを私に上げようと思ってわざわざ来てくださったのでした。
そんなわけで、歌舞伎揚げ~バター醤油味~ゲット。Yさんありがとうございます!

そしていよいよ…
20160305-2見てください。
こうしてみますと、チョココーティングにしか見えませんが、この黒い部分が羊羹ですからね!

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割ってみますと、ホワイトクリームが入っています。昔懐かしいクリームです。菱田ベーカリーさんのサイトを見ますと「ホイップクリーム」と書いてありますが、生クリームではないと思います。

20160305-4

まずは、羊羹部分をこそげ摂るようにパクリ。

あ、あああ!

確かに羊羹です!

他の部分も含めてパク。

すると、こしあんぱんクリームが入ってるって感じのお味になります。見た目よりすごくあっさりしてますね。なるほど、これはいいなあ。

菱田ベーカリーさんのHPを拝見すると高知県宿毛市にある老舗のパン屋さんみたいですね。学校の購買なんかでも売ってる、って書いてあります。

この「羊羹ツイスト」は、実はアレンジバージョンとのことで、オリジナルは「羊羹パン」というパンなんだそうですよ。こしあんぱんの上に羊羹がかかってる、というあんこ好きには夢のようなあんぱんです。高知県南西部から愛媛県南部にかけてつくられている、ご当地パンのようです。

ツイストパンも美味しいけど、その羊羹パン食べてみたいなあ!!
美味しかったです♪

菱田ベーカリー
http://hishidapan.co.jp/

file.101 とらやの「六甲の風」

いちにちいちあんこ

記念すべき101回目も、これまた100番台を始めるにふさわしい逸品ですよ~!!

つい二週間前にも「大阪限定」のお土産をいただいちゃったY姐さんが、再びいかにも関西だ~!と言う逸品をお土産でくださいました。

20150914-1とらやさんだ~~~!
うっほ~~~~~~!

そしてこの確かな重みは、羊羹ですよ!うほほほ~~~!
あけなくてもわかりますね、とらやさんの高級羊羹!ww

20150914-2あけた途端、思わず笑みがこぼれます。この黄色と黒の縞々は!
阪急・阪神百貨店限定のモノに違いないですよね!阪神ラブ~!なかんじですもの。

20150914-3あけてみてまたびっくり!
中まで完璧な虎色ストライプです。

さっそくサイトを覗いてみますと……ありましたありました!

「”虎が吼えると風が吹き起こる”といわれるように、トラは天下に風雲をおこす英雄にもたとえられる動物。そんな勇猛果敢なトラの姿を黄色と黒色の縦縞で表した特製羊羹「六甲の風」は、阪急阪神百貨店限定の羊羹です。
・ 黒い部分 : あずきを使った通常の羊羹。
・ 黄色部分 : 白小豆を使ったあっさりした羊羹。
※プロ野球公式戦開幕から終了までの期間限定で販売予定。」(HPより引用)

「プロ野球公式戦開幕から終了までの期間限定」っていうのが、またいいですね!

20150914-4切ってみました~♪

こうやって切っても縞々ですよ。
ほんと、美しいですね~~~。
とらやさんのお菓子には、佇まいがありますね。

ちょっと濃い目にお茶を入れて、さあいただきます!

うん!
美味しい!

丁寧に作られた練り羊羹って、こしあんやつぶあんといったいわゆる「あんこ」とはまた違った世界にあるように思うんですね。
凝縮された豆のコクと甘味が、ねっとりと別れがたく結合してる……

この「六甲の風」もそんなお味です。
黄色い部分は贅沢にも「白小豆」という希少なアズキを使っています。白いアズキはとても珍しいですが、味は赤いアズキとそれほど変わらない、と言います。
一般的に「白あん」は「手亡」(白インゲン豆の一種)を使うことが多いですが、さすがとらやさん。

いやあ、贅沢なお味でした。美味しかった~!
これは、阪神ファンでなくとも買うべし!ですね♪

Y姐さん、いつもありがとうございます~!

武藤拝

とらや
https://www.toraya-group.co.jp/

file.35 羊羹のまち・小城の「小城羊羹」


いちにちいちあんこ

以前、書いたことがありますが、水羊羹のまち、といえば福井。福井県の皆さんは、水ようかんを冬におこたで召し上がるそうですね。有名です。

実は、福井以上に佐賀県はもっとすごいのです。羊羹消費量日本一。そしてその震源地(?)は、そう、小城市の「小城羊羹」です。
なんと市内に20軒もの「羊羹屋」が点在している「羊羹のまち」。和菓子屋さんに羊羹があるんじゃないですよ、羊羹屋さんってのがすごいじゃないですか。
#ちなみに、観光協会の羊羹マップがすごい!町中にこんなに羊羹やあるなんて信じられません。
マップ→http://www.wakuwaku-ogi.com/youkan/roadmap.html

以前、FBに「羊羹のまち、小城に行ってみたい!」とあつく書いてみたら、なんと友人が小城羊羹をおすそ分けしてくれました。なんとまあ。ほんと口にだしていってみるもんです!Sちゃんありがと~!!

いただいた小城羊羹は二種類。

Sちゃんの手紙に、「ラップしてあるほうが一番の老舗のもの」と書かれてあります(おすそ分けなので半分に切ってラップして入れてくれてるんですね)
練り羊羹切り分けてみると、こんな感じです。ネットで「小城で一番古い店」と検索すると、村岡総本舗さんがあがってきます。こちらの羊羹かな。

かなりはっきりした甘さ。丁寧に作られたことがよくわかるなめらかな口当たり。4辺のうち一辺には、砂糖の膜ができていてシャリシャリしています。ほうほう、なるほどこれが有名な小城羊羹なのか…

そしてもう一つの小城羊羹。
天山の小城羊羹こちらが、天山本舗さんのパッケージ。開けてみると…
裁ち羊羹おおおお、周りが固い砂糖の膜に覆われてる!!!
カチカチしてます!

天山本舗さんの商品説明書をみると、この羊羹は「断ち羊羹」というものなんだそうで、「一本一本断った羊羹を乾燥させ表面を固くしており…(中略)…砂糖が糖化し結晶化したもので食べるとこの糖化によるシャリ感と内側の柔らかさを同時ににお楽しみいただけます」とあります。なるほどねえ。手間がかかってるんですねえ。
この断ち羊羹の手法も、小城羊羹の伝統的なものとのこと。ほお。

小城羊羹二種類並べてみました。
左が練り羊羹、右が天山本舗の断ち羊羹。断ち羊羹に糖化した砂糖の膜があるのわかります?
小城羊羹これだとわかりやすいでしょうか。右側の糖衣。
さて、天山本舗さんの断ち羊羹ですが、なんと意外なことに、思ったより甘くないのです!確かにシャリシャリ砂糖の膜がありますが、全体的にはかなりすっきりした甘さで美味しい!小豆の風味がよくわかります。ものすごく甘いんじゃないかと思ってたので、すごく意外でした。

それにしても、小城といえば、小城鍋島。歴史小説好きな私にとっては隆慶一郎さんの『死ぬことと見つけたり』に登場する鍋島藩の支藩で、まさに『葉隠れ』、「武士のまち」というイメージでしたが、これほどまでに美味しいあんこのまちだったとは…。

ぜひいってみたいですね!!

天山本舗
http://www.tenzanhonpo.co.jp/

*羊羹のまち・小城について参考させていただきましたのはこちらのサイトです↓
http://www.wakuwaku-ogi.com/youkan/index.html