file.79  香住売店の「天狗焼き」


いちにちいちあんこ

友人Sちゃんと高尾に山歩きに行ってきました。

高尾山は、新宿駅から約一時間でいけますし、都内の皆さんはもちろん、最近では外国人観光客の方に大人気の登山スポットですね。

高尾山は、ケーブルカーもありますから、街歩きの延長線的な装備で行くこともできますし、ちゃんと山歩きしたい人にも十分楽しめる、強弱を自由自在にできる、という点もいいところですよね。

また、お寺好き、仏像好きにとってもこちらはたまらないと思います。

なんと言ってもこちらには、現在も修験修行が盛んな薬王院さんがあります。こちらのご本尊は「飯綱大権現(いいづなだいごんげん)」さんです。

anko20141027-1

薬王院さんはその名の通り、もともとは薬師如来さんがご本尊さんだったそうですが、14C頃の中興の祖・俊源という人が、修行の末、飯綱大権現さんを感得して以来、ご本尊は飯綱大権現さんとなったとのこと。

飯綱さんは、神仏習合の仏さんで、もともとは長野の飯綱の仏さんですが、修験の中でも強力な呪力を持つ仏さんということで、信仰されました。

そのお姿は、羽があり、鳥のような顔をし、手にはけん索と剣を持った姿で表わされます。そして狐の上に載っているのですが、何も知らない人が見たら「天狗さんだ!」というと思います。でもちょっと違う。不動明王のような、迦楼羅神将のような、ダキニ天のような、あくまでも仏教上のいろんな方々を合体させたようなお姿、といった感じです。

「天狗」さんというのは、この飯綱さんの眷属(おつき、お使い)なんですね。すごくざっくりと言ってしまえば、天狗さんは山伏の格好をしています。

そんなわけで、高尾は、この天狗さんがシンボルです。あらゆるところで、天狗さんの銅像や天狗さんのマークが出てきます。

そんなわけで、ここで、本日のいちあんこでございます!

anko20141027-4

はい、出ました~!

天狗さん~!!
(葉っぱのスタイリングはSちゃんがやってくれましたよ)

こちらは、ケーブルカー山上駅のすぐ前の売店・香住売店で販売している、「天狗焼き」。

言うまでもありませんが、そうです。天狗さんの型で焼かれた今川焼のようなお菓子です。でも、いわゆる今川焼とは違うのですよ。
anko20141027-5うふ。

ものすごく可愛いですよね!?

キリッとした眉、ぐっと噛みしぼった嘴。だけどどこまで行っても丸っとしたフォルムで、ちょっとコミカルな感じです。

「う、う、うまひ…!」

写真を撮っている私の横で、早速食べ始めていたSちゃんが、そういって絶句しました。

Sちゃんは、放送系ディレクターで、食材の番組なんかもたくさん手がけている口の肥えたお方。私のようなあんこ大好き、というわけでもないので、私がこれは美味しいから食べたほうがいいんだよう!と何度も何度も言うので、それにつきあって一つ食べてみよか、みたいな感じで、購入してくれてたような…。

「ね?ね? うまかろう~!」

私が得意がってもしょうがないのですが、私、得意顔。

私も、初めてこちらの天狗焼きを食べたとき、かなり驚いたのです。皮が、今川焼とはまたちょっと違って、表面はカリッとして中はふわっとしてます。そして軽い感じなのです。

そして何より…

anko20141027-6

あんこが、黒豆のあんこなのです~!!!

大きな黒豆が柔らかくふんわりと炊かれていて、甘さも控えめで黒豆の味がダイレクトにきます。小豆のような濃い味ではなく、もっとあっさりとしてますので、パクパク食べられてしまうのです。軽いテイストのカリフワの皮と相まって何とも言えない絶妙なバランスです。

普段は私よりもゆったりと食事をするSちゃんですが、びっくりするような速さで完食。見事な食べっぷりです。

うふふ。

私は、幸せそうなSちゃんの笑顔を見てすっかり嬉しい気持ちになったのでした。

皆さんもぜひ高尾さんに言ったら食べてみてくださいね!

お土産として持って帰ることもできますが、あのお山の上でいただくのがまたひときわ乙でございますよ。

香住売店
http://www.takaotozan.co.jp/miyage/