快慶最初期??石仏に銘文発見!


すごい発見です!

なんと、あの快慶が、石仏造立にもかかわっていた可能性が高いというニュース。
しかも、快慶最初期と思われるそうです。しかもしかも、鎌倉時代の高僧、貞慶(じょうけい)上人による造立ですって!

奈良県三郷町持聖院(じしょういん)での再発見。「一針薬師(ひとはりやくし)笠石仏」と呼ばれ、現在、町指定文化財だそうです。
でも、今後もっと上の文化財に指定されそうですね。

詳しくは↓
http://t.topics.jp.msn.com/t/news/national/article.aspx?cp-documentid=253620709

六田知弘『石の時~宇宙との対話、祈りのトポス~』展(~3/9まで)


さて、今回はちょっとイレギュラーかもしれませんが、『石』をテーマにした素晴らしい写真展をご紹介いたします。

今回もこの展覧会に連れて行ってくださったWさんは、もともと超大手新聞社で企画展などのお仕事をされていた方。え!?あの展覧会もWさんの企画だったんですか?!みたいに、お話を聞くたびにびっくりしてしまうような、すごい方です。

でも、とても気さくな方なので私は恐れ知らずにもご厚意に甘え続けて、はや何年^^;。
Wさんには、ほんとうにいろいろなものの見方を教えていただいています。

さて、そんなWさんにお連れいただいたのは、六田知弘さんの写真展です。

古美術売買の名門、繭山龍泉堂さんで開催されている写真展「石の時」。
六田チラシ
スコットランドの巨石遺跡、スペインの中世寺院、ボルブドゥール、アンコールワット、タブローム、スリランカ、雲崗石窟、奈良、慶州など、各地に残るおそらく祈りの対象になったであろう石造物を展示されてます。

会場はそれほど広いわけではありませんが、非常に趣味良く効果的に、写真が展示されいて、私たちは会場にはいいた時から、浮き立つ心を止められない!という感じになってしまいました。

一階にはブリテン島の巨石遺跡から始まり、大陸のほうのスペインなどのプリミティブな原キリスト教といった面持ちの写真を経て、二階に展示されているアジアの石造物へとつながります。

素晴らしい流れ!

特に私にとって印象的でしたのは、スコットランドの巨石遺跡。そのたたずまいたるや、まあ美しい!
特にチラシにも掲載されている写真。こちらは、まるで名作庭家が精魂傾けて作り上げた立石のようにも見えますし、信仰そのものといった存在感をバシッと感じさせてくれます。
六田さんのお写真は、たぶん私の肉眼で見るより非常に鮮明で、奥行きのある像を認識させてくださる写真なんですよね。

ちょっと話ずれちゃいますが。
ヨーロッパ各地に残る巨石信仰の遺跡は、子供のころからすごい憧れてたんですよ~。
例えば、「ストーンヘンジ」とか。昔「世界の7不思議」みたいな本には必ず出てたあれです。

ブリテン島の北部にあるスコットランドは、ヨーロッパでも最古の国、ともいえる長い歴史があります。多くの環状列石などの巨石祭祀遺跡等は、紀元前3000年ごろから紀元前1000年ごろにわたって建造されたそうで、ここに豊かな文化をもった民族が繁栄したことを示しています。しかし当時は文字がつかわれていなかったので、その実像はいまだ謎…。

この六田さんの写真にとらえられているルイス島の環状列石(カラニッシュ遺跡)は、紀元前1700年ごろに建てられたとのこと。
すごいですよね。3700年余り、この姿のままこの島に立ち続けてるんですよ~~。

この素晴らしい写真展で、「そういえば、私、ヨーロッパの遺跡とかすごい見てみたいんだった!」ということを、ものすごく強く思い起こされてしまいました。いやはや。

銀座のほうに御用のある方は、ぜひ!
Wさんに教えていただきましたが、繭山龍泉堂さんはとても格式の高いお店とのこと。そんな普段だと敷居が高すぎて入れない空間に入れる、というのもまた、うれしいことですよ~~。

『石の時』展(2013年3月9日まで)
http://www.mayuyama.jp/mayuyama_event_01.html

 

「文化財保護強調月間」って知ってました?


文化庁による、「文化財保護強調月間」というのがあるそうです。毎年11月1日から7日まで。 各都道府県で、特別開帳やイベントが目白押しです。 こちらのサイトから行くと、各都道府県の催しがPDFで公開されています。

文化庁・文化財保護強調月間
http://www.bunka.go.jp/bunkazai/aigo/hogoweek.html

ぜひお住まいの都道府県でチェックしてみてくださいね。

聖徳太子が彫った??石造の観音さん公開。


こ、これは珍品?ですね!
関西在住なら絶対行くんですけど……。やはり近江の国は渡来系の香りが濃いですね。

胡宮神社 「石造観世音菩薩立像」
公開【2012年11月15日~11月30日】
http://www.biwako-visitors.jp/search/event_7689.html

石部(イシブ)、始動!


日本文化のもう一つの側面、「石の文化」をもっと知りたい。

石仏と塔婆群(埼玉県)。それぞれ独立したお墓や供養塔だったものを寄せてまるでピラミッドのように!なんかすごい!

日本文化は「木の文化」とよく言います。確かにその通り。これだけ木を使って建物建てたり、道具を作っている民族はそうそうないでしょう。それというのも、日本人が「木」という素材に特別な愛着を持ってきたこと、神として崇め奉る信仰心を持ってきたことも「木」を多用する大きな要因だったといえると思います。

とはいえ、日本にも、実は「石の文化」が連綿と続いています。石を加工する技術も古代から存在していました。 遺跡で発掘される石棒や石斧といった道具(祭祀用具?)はもちろん、古墳の中の石室を見ても、あれだけ大きな石を選び、切り出し、崩れないように組むことは、相当な技術力が必要です。また、もともと前述の「木」と同様に、「石」も信仰の対象でした。古い神社のご神体には大きな石(岩)が多く含まれます。 街角のお地蔵さんや道租神も石でできていますね。石でできているので、雨ざらしになっているものも多いかもしれません。正直言って、筆者も「石はその辺にたくさんありそうだし、丈夫そう。一般の人が使いやすいから街角のお地蔵さんは石造なのかな~」なんて考えていました。あまりにも当たり前すぎて、そんなふうに風景の中の一つととらえていたんです。

……否。

それはあまりに安易な考えでした。

■石はそのへんにある?――そう簡単に「その辺」にはありません。調べてみるとびっくりするくらい遠くから運んできているのです。

■丈夫そう?――丈夫な石もありますが、全然丈夫じゃない石もたくさんあります。丈夫な石は切り出すのに特殊な技術が必要になってきますから生半可なことではありません。

こんなことを少しずつ知るごとに、石造物のすごさ・深さ・面白さにすっかりはまってしまったのでした。

石工芸界の至宝・N先生との出会い

そんな気づきを与えてくださったのは、石工芸界の至宝・N先生との出会いがきっかけでした。N先生が作り出す、また、語り表す石造物の美しいこと!石造物の一つ一つにちゃんと意味や思いがあることを先生に教えていただいたのです。

建長5年(1253)建立。伊派石大工・伊行末作。

そして少しずつ、先生から教えていただいた石造物を観て回るようになりました。何しろ素人ですから、よくわかってません。でもわからないなりに観ていくうちに「あ、この石灯籠、きれい!」「この石塔かっこいい~~」なんていう好みが生じてきます。

また、言い伝え、デザインや雰囲気から、勝手に歴史を妄想してみたりします。これがもう、たまらなく楽しい!

勤めていた出版社を辞め独立した私は、この楽しさをもっと定期的に味わいたい、という思いに駆られ、大先輩ライター・石田石造(女)氏に連絡しました。 石田石造(女)氏は、N先生のお仕事をともに作り上げたお方!しかもそのお仕事をきっかけに、その後も石造物の世界を取材し続けている猛者なのです。 石田石造(女)氏は、私の切なる願いに快諾!毎月一度、一緒に石造物を見て回ろう!ということになりました。

そして石部イシブ結成!

こうして、2011年秋。私たち石部の活動がスタート。 私たちがすんでいるのは関東なので、まず地元のものをちゃんと知りたいね、と「板碑」を中心に観て回ることにしました。
「石造物」といっても、その種類は多岐にわたります。 「板碑」もそのうちの一つで、埼玉県を中心にそのほとんどが関東に在るといっても過言じゃない石造物です。そんなわけで関東にせっかく生まれからには、板碑を見ないわけにはいきません!

さて、そんなこんなで、イシブは毎月活動してます。

時に行き過ぎつつ、時に脱線しつつ、石造物(イシブでは「石もの」と呼びます)との出会いを楽しんでいます。 こちらの「ありをりある.com」という場を通じて、日本中にひそかに生息しているイシブ系アウトドアな皆さんといろいろつながっていけたら嬉しいと思っています。

さあ、では、でかけましょうか!

イシブ部長 むとういくこ