【犬スペシャル】琉球犬に会いたい①


地の犬を、その土地でみたい
私たちの日本には、各地にたくさんのご当地言葉や文化があるように、その土地の「犬」もいます。

もっともメジャーなのは、国の天然記念物に指定されている6犬種でしょうか。
:北海道の「北海道犬」。*別名アイヌ犬。ソフトバンクのお父さん犬で有名。
:秋田県の「秋田犬」。*忠犬ハチ公で有名。
:本州各地に分布する「柴犬」。
:山梨県の「甲斐犬」。
:四国の「四国犬」。
:紀伊半島の「紀州犬」。
そして、この国指定天然記念物以外にも、県の記念物指定されている犬種もいます。例えば甲州柴犬系の一種とされる「川上犬」や、今回の主役、沖縄県の「琉球犬」です。

今回、沖縄に行くにあたり、長らく拝見してみたいと思っていた琉球犬をぜひ取材しよう、と考えました。というのも、年に何度も沖縄に行っているのに、「琉球犬」を生で見たことがないのです。つまり、ちゃんと狙い定めていかないと出会えないのが「琉球犬」なんですよね。

日本犬は「文化財」
さて、こういう時、私は迷わず県庁に電話しちゃいますよ! 「どなたかご存じないでしょうか?」なんて言って遠慮なく縋り付くと、たいがい親切に教えてくれるんです。

今回も県庁に電話しましたら、なんと『文化財課』にまわしていただきました。
なるほど、そうか…。
犬の天然記念物、というのは『文化財保護』の範疇なんですね!

確かに、野生動物じゃないですから、言われてみたらその通りなんですけど、この一事は、「犬」という存在が人間にとってどんなものなのか、を教えてくれます。「犬」の種を保存するというのは「文化」なんですよね。

なんて、一人静かに感動していると、文化財課の方から、琉球犬保存会設立メンバーで、元会長の新垣義雄さんに連絡することを薦めていただきました。

新垣さんは、「生きた文化遺産・琉球犬ブログ」で琉球犬について、また保存会設立への経緯なども詳しく書かれています。
早速、メールをお送りしたところ、「ぜひ遊びに来てください」という温かいお返事が!
勇気を出してお願いしてみてよかった!

そして来沖。
あいにくの雨でしたが、レンタカーを借りて小さな菓子折りを持って、新垣さんのお宅へと向かいました。

(続く)

 

 

file.20 ぎぼまんじゅうの「のーまんじゅう」

いちにちいちあんこ

那覇滞在二日目。一日目に那覇三大饅頭のうちの一つからスタートした「いちにちいちあんこ」、二日目も那覇三大饅頭で決めたい、と起き抜けに思いました。

沖縄はその日も曇り時々雨。梅雨入りしてますから仕方ないですよね。こんな日は無理せず、だらだら過ごすに限ります。

そんなわけで、那覇二日目は、有名なのーまんじゅうをぎぼまんじゅうさんに買いに行って、そのまま首里城界隈を散歩しよう、と決めました。

ゆいれーるの首里駅から徒歩15分。
いつもの感覚だと、めちゃくちゃ余裕、って感じですけど、とにかく湿度が高くて気温も結構あります。首里のあたりは坂道が多いし、中途半端な時間に出たので、朝ごはんもお昼も食べてない…。空腹と湿度にやられて、ようやくたどり着いた時にはヘロヘロでした(弱すぎ^^;)。
ぎぼまんじゅうぎぼまんじゅうに来たのは、かなり久しぶりだな~。ちょっと離れてるし、一人旅の場合いつも足があるわけじゃないので、そう毎回はこれないんですよね。
のーまんじゅう、けっこう大きいので、一個で十分なんですけど、あまりの空腹で二個買っちゃいました。あまりにおなかがすいて倒れそうだったので、店の前に会ったベンチでまずは一個いただくことに…。
ぎぼまんじゅうこういう紙包みが、またいいじゃないですか!
こんなかんじの紙で包まれたあんこものは、まあ間違いないですよ!

包みを開けますと、さらに月桃の葉でくるまれてますよ。てんぴぬめー饅頭と同様、こちらも蒸し上げるときに月桃の葉を使うんですね。

のーまんじゅうのーまんじゅうは、ものすごくわかりやすくいっちゃえば、粒あんの中華まん(大)ですね。仕上げに「の」を書いてくれます。この「の」は「熨斗(のし)」の「の」らしいです。お祝い事用のお菓子なんですね。
ちなみに元祖はこの「ぎぼまんじゅう」とのことですが、スーパーなどでもたまに見かけます。
のーまんじゅう蒸し上げたばかりなので、触れないほどアツアツ。ちゃんと蒸し器で蒸したものって、なかなか冷めないんですよね。電子レンジなんかであっためるのとちがってね。

こちらの粒あんは、かなり甘いです。甘味が強いので豆の味がちょっと遠い感じかな。でもよく炊かれてます。皮もやわらかくてとろとろですよ~!

それにしてもほんとに大きいです。空腹でさらにあんこ好きな私でも、一個で十分満足って感じでした。
そして残りのもう一個は翌朝の朝ごはんになったのでした。

ぎぼまんじゅう
http://tabelog.com/okinawa/A4701/A470102/47002708/

 

首里城公園の謎の鳥・バリケン(大繁殖中)

沖縄でもっとも有名な観光地の一つは多分、首里城でしょうか。
この美しい王城は、沖縄戦の悲劇により全焼し、現在の姿は1992年の再建です。再建とはいっても、構造はもちろんのこと、在りし日と同様に壁は漆で塗装されてたりして、相当ちゃんと築造していて、とても美しい建物だと思います。
#15世紀から19世紀まで続いた琉球王国については、後日レキベンでご紹介したいと思ってます…

首里城には北のほうにこれまた美しい池「龍潭(りゅうたん)池」と「円鑑池」があります。
これらは人口の池で、15世紀初頭に庭の一部として建造されたものだそうです。
私はこの池が大好きで、首里城に上らない時でもこの池だけは必ず訪れます。

そんなわけで今回もまずはこのエリアに足を運んだのです。すると…
バリケンあ!
またこいつらいた!
バリケンなんか風景に馴染んてきてるし!!

この鳥、なんて鳥、なんだかわかります??
この鳥は「バリケン」という鳥なんだそうですよ。もともと南米原産の〔野バリケン〕という野生のカモの一種を家畜化したもので、タイワンアヒル、フランス鴨と呼ばれるもの。
食用で導入されたんですが、食用として定着することなく野生化したみたい。

ちなみに、ネットで検索してみたらこんなサイト(「バリケン情報サイト バリコレ」)があったりして好きな人は結構いるのかな??こちらを拝見すると、沖縄だけでなく全国にいることがよくわかります。
バリケン

全体的には、アヒルに近いかな。でもアヒルよりも脚が短くて、顔が赤い。がらもいろいろありますね。(それにしても弁天堂の前に悠然とたたずみまったく動かないこの子…。どうなのよ^^;)
bariken-3あれあれ!?
子連れの子がいますよ!うっわああ!
bariken-5かわいい!!
bariken-4ひよこってなんでこんなにかわいいんでしょうね~~。この黄色いベースのふわふわボディ!たまりませんよねえ!

それにしても、ひよこ連れのバリケンちゃん、このファミリー以外にもわらわらいました。おそらく天敵は、猫くらいですくすく元気に育っちゃうんでしょうね。
それにしても増えたなあ。ちょっと増えすぎだなああ。

こういった外来種の問題は難しいですね。あくまでも持ってきたのは人間だし、彼らのせいじゃないんだけど、そもそもそこにあった生態系のバランスを崩してしまうことも考えられます。
bariken-6それにしても、まったく逃げないバリケンちゃんたち。悠然と構えたその姿は、かなりこのエリアにマッチしてきちゃってるなあ、と思いました。