file.11 寛永堂目白本店「花千歳」


いちにちいちあんこ今日は、仕事で久しぶりに目白駅に降り立ちました。
目白、といえば「志むら」。「九十九餅」ですよね!!

柔らかい求肥の中に甘く炊いた虎豆が練りこんである、あの超有名な九十九餅!
最近では、喫茶のカキ氷も大評判みたいですね。今日はさすがに並んでなかったですが、結構行列ができるみたいです。

私も、打ち合わせが終わってから、ふらふらと吸い寄せられるように志むらの前に立ちすくみました。よく見ると昔はなかった、イチゴのコンフィチュールみたいなイチゴシロップが大量に掛けられたかき氷が!!めちゃくちゃ美味しそうです。

でも、そこではた、と気づきました。いちにちいちあんこにならないじゃん、と。

よく考えたら、九十九餅もあんこ、ではないですよねえ。いや、虎豆はあんこ間近、ほぼあんこ!ともいえるか…などと考えながらふらふら駅のほうに戻ってみると…。あれ?何やら新しい和菓子屋さんがあるじゃないですか!

ううむ。

昔から愛してやまない志むらではありますが、一番食べたいものがあんこど真ん中じゃないし、ちょっと今日は浮気してみましょう。もうちょっと暑くなったらかき氷を食べに来てもよいし。

そんなこんなで、初めての和菓子屋さん、「寛永堂」に入店。
こちらは黒豆を使った和菓子が売りみたいですね。今風のデザインのパッケージのお菓子もいろいろありますし、サービスもとても行き届いています。

私は、悩みに悩みましたが、最もスタンダードな最中を選びました。
花千歳花千歳、という上品な最中です。
こういう最中って、一番和菓子屋さんの底力が出てしまいますよね。私が初めてのお店でもなかを買うのは、そんな理由です。
花千歳かわいいですよね~~!
梅の花を移した軽い皮。いかにも日本の美というかんじです。
花千歳あんこはこんな感じ。
甘さはかなりきっぱりとしてます。結構強めの甘さです。
ですので、大きさは小さいのですが、これ一個でかなりのパンチ力。

皮は、ちょっと残念ですが、少々湿気気味。あんこを包んでいるからしょうがないですけど、もうちょっとパリッとしてるか、ふわっとしてると嬉しかったな~。
やはりこちらで買うなら、黒豆羊羹とかがいいのかもしれません。お店の一押しって感じでしたし^^;。

でも、もちろん普通に美味しくいただきました!
こちらは、甘味どころも併設してますので、そちらで食べるのもまたよさそうな感じです。

目白も、いろいろお店があって困りますね。

寛永堂目白本店
http://kaneidoshop.shop23.makeshop.jp/

12年に一度だけ会える女神さま(井の頭弁財天)③弁天さんはふくふく美人


弁天さんの紋章「三つ鱗」
狛犬さんや宇賀神さんのキュートさを堪能しているうち、45分余りあっという間に過ぎてしまいました。靴を脱いでお堂の小さな回廊で並んで待っていると、堂守のおじいさんがにこにこしながら、

「今回は皆さんよかったですね!お堂の中に入って弁天様のすぐ近くに来れるなんて、もう何十年もなかったことなんですよ」

と少々興奮気味におっしゃいます。こちらのご開帳は12年に一度行われてますが、内陣まで入れるというのはなかなかないみたいです。やったあ!
弁天さんの紋お堂の裏手のほうが入口になっています。弁天さんがいらっしゃるの祭壇の上の厨子。正面から見ると一番奥のほうにありますので、裏手から入ったほうがより近くに寄れるからでしょうか。

その後ろ扉のあたりにこんな紋章がありました。
そのおじいさんのお話では、これが弁天さんの紋だそうです。

この真ん中の三角三つは、結構有名なもので「三つ鱗(みつうろこ)」と言います。有名どころでは、鎌倉幕府の執権を務めた北条氏はこの「三つ鱗」です(「北条三つ鱗」と言います)。

調べてみましたら、そもそも北条氏が「三つ鱗」の家紋を用いるようになったのには、江ノ島弁天さんが関係してるんですね。
北条執権の祖、北条時政が、いまいち不遇だったころに家運興隆を江ノ島弁天にお祈りしたところ、満願の日の朝に高貴な女性が現れて「法華経をよく報じて非道なことをしないようにすれば栄えるだろう」とお告げをして、めちゃくちゃ大きい蛇に変化して海に姿を消したんですって。そしたらそのあとの床に、大蛇の鱗が三枚落ちていて、時政はそれを持ち帰って家宝にし、また家紋にもした、…というストーリーがあるんですね。

以来、北条氏ゆかりのところでもこの「三つ鱗」は目にしますし、弁天さんに関係あるところでもよくこの紋をみることができます。この写真のように「三つ鱗に波紋」のパターンが弁天さんの紋になってるみたいです。

井の頭の弁天さんにいよいよあえる!!
さて、そうしていよいよ内陣へ。
もうお気づきかと思いますが、秘仏ですので、写真撮影はNGです。(というか、そもそも仏像はほとんどが写真撮影不可です。申請などしたらまたお話は別ですが)

でも、ここで皆さんにそのお姿をご報告できないのは残念すぎるので、その時の記憶をたよりにちょっとイラストにしてみました。
弁天様(うろ覚え)腕は8本。持ち物は、ほとんど覚えてないんですが、剣と宝珠をもってた、と思うんですよね。
それから額の上にも宝珠があった、ような。
ンでたぶん頭頂部に宇賀神さんがいた、ような…。

正直言って、全部勘違いかもしれません。すみません。
だけど、拝観できた時間、たぶん10秒くらいなんですよ~~^^;。しかもその場でメモるなんて言語道断って雰囲気ですし。そんなわけで、ざっくりこんな雰囲気のお像だった、と思っていただけたら幸いです。

全体的な雰囲気をご報告しますと、彩色がよく残っていて、とっても美しいお像でした。造作も大変繊細で、上品です。
お顔は丸顔で、ふっくらとして優しいお母さん、といった感じです(顔はこのイラスト結構似てると思います)。

HPなどで明記されてませんので、時代はちょっとわかりませんが、創建当初からの、「最澄作」というのはちょっと難しいかな^^;。時代はもうちょっと下ると思います。鎌倉末期、または室町くらいじゃないかな、と。いや、でも、何の根拠もないあれです。雰囲気だけでは、そんな感じだった、と思ってください。

とはいえ、何より感じたのは「ああ、ここのあったかい雰囲気通りの弁天さんだなあ」ということ。拝観したくて集まってきた人々がにこにこして譲り合う感じ。お寺側でご奉仕している氏子の方々もみんな楽しそうだった。いらいらした人なんて一人もいなかったなあ。
そんな優しい雰囲気の中心にいるのが、こちらの弁天さん、というのが、ものすごく腑に落ちる感じでした。とにかく優しいのです。そしてなんだかおめでたいのです。

吉祥寺が文化度高いのにはやっぱり…
そもそも、弁天さんこと弁才天は、仏教の中の神様ですが、もともとはインドのヒンズー教に登場する川や湖の女神サラスヴァティーのこと。水と豊穣をつかさどる女神で、富・福をもたらす女神であり、芸術や言語の女神でもあります。

吉祥寺は、100年ほど前には山深い武蔵野の地でしたが、ここ数十年はまさに文化の街として発展しています。そんな街に、こちらの弁天さまがいらっしゃる、というのが何となくものすごく正しい気がします。

さすがだなあ、やっぱり吉祥寺だなあ、なんて思いながら拝観を終え、お堂の外に出ました。お堂の左わきには、「不動堂」があります。こちらには不動明王が祭られているとのことですが、こちらも秘仏みたいですね。
お堂の周りを一回りしてみると、こちらにもかわいらしい弁天さんがいらっしゃいました。
弁天さんこちらの石像の弁天さんも頭の上に宇賀神さんお乗せてるので、宇賀弁天さんです。江戸時代のものだと思われますが、こちらも優しい感じで素敵ですね!

境内には、こんな石像もたくさんありましたが、そのすべてにお花が供えられてました。そのお花が、なんだか妙にお洒落でね。ガーベラやユリを中心に、まるでフラワーアレンジメントって感じ。こちらの弁天さんにはこんなお花もまたよく似合います。
弁天さんこの頭頂部でとぐろを巻いてる宇賀神さんがまたいいですね!
お堂の中の弁天さんには12年に一度しかお会いできませんが、こちらの弁天さんにはいつでもお会いできます。それでも十分ありがたいなあ。

皆さんも、吉祥寺にいらっしゃる際には、ぜひこちらの弁天さんに足を延ばしてみてください!
なんだかとって和みますよ~!

井の頭弁財天
http://www.inokashirabenzaiten.com/welcome.htm

file.10 母特製「白花豆」


いちにちいちあんこ

週末はびっくりするような寒さでしたね。おまけに雨。私はすっかり雨に濡れてしまいちょっと泣きたい気分になりました。

寒い時、おなかがすいた時というのは、なんとも心細い気持ちになりますね。まるで天に見放されたような、この世界に自分が一人だけで佇んでいるような、そんな迷子のような気持ちになります(大げさ)。

そんな時、私を温めてくれるのは…そうです、言うまでもありません。あんこです。
あ・ん・こ!!!

私の場合、そこにカフェオレとかカフェラテがあるとなおよし。
日本茶も大好きですが、重度のコーヒー中毒なもんで、あんこにもだいたいコーヒーを合わせていただきます。

そんな心細い心持で、帰宅すると…おおおお!!!
はなまめこれはハナマメではないですか!?やった~!
母が、白花豆を甘く煮ておいてくれたのです。

早速アツいカフェラテを入れて、まだ温かい白花豆をわしわし食べました。それまでの孤独感がうそのように、こうして一気に孤独から立ち直ってしまいました(カンタン^^;)。

白花豆は、白インゲン豆ともいいますね。あんこ的に言えば「白あん」のことです。私はあんこと名の付くものはすべて好きですが、白花豆はベストスリーに入る大好きなあんこ。
はなまめ母はお料理上手なので、こういうものをとてもおいしくさりげなく作ってくれます。ちょっとしたおやつ代わりに、私は甘い煮豆(ほぼあんこ)を食べて育ちました。
栄養価も豊富で、甘いものではありますが、余分な脂や添加物も入ってませんから、間違いなく体にいいですよね。

皆さんも、ぜひ豆を炊いてみてください!おやつに最適ですよ!!

白花豆(豆類協会HPより)
http://www.mame.or.jp/syurui/syurui_10.html

 

file.9  たねやの「オリーブ大福」


いちにちいちあんこ今日は、尊敬する友人Kさんから、「いちあんこ、あげる~」と差し入れをいただきました。なんと、「オリーブオイルをかけて食べる大福なんだよ」と!

オリーブオイルをかけて食べる??
斬新すぎますよね?!

たねやさんは、私も大好きな和菓子屋さんです。もともと滋賀県は近江八幡の和菓子屋さんですが、今や全国で展開しているお店です。
初めてたねやの和菓子を食べたときは、確か名物の「たねや最中」でした。羊羹のようなあんを、食べる直前に皮ではさんで食べるっていうスタイル。真正面に美味しい最中です。ちなみに近江八幡のお店にも2回ほど行ったことあるんですよね。近江八幡は、素晴らしいお寺さんが点在してるので、大好きな街なんですけど、行ったらよらずにはいられないのが、洋菓子部門の名物・焼きたてバームクーヘンが美味しくてですね~(うっとり)。

おっと、脱線してる場合ではありません。今日は「オリーブ大福」ですよ!
オリーブ大福おしゃれなパッケージです!
小さな大福の真ん中にあるのがオリーブオイルです。これをかけて食べる、というわけですか!すごいアイデアですね。
オリーブ大福この美しいオリーブオイルは、イタリア中部にあるカステッロ・モンテヴィビアーノ・ヴェッキオ(CMV)社のエキストラバージン・オリーブオイルなんだそうです。この写真だと黄色く見えてしまうかもしれませんが、緑がかった美しいオイルです。
さすがに最高級のオリーブオイルというだけあって、まるでオリーブオイルのジュースみたいなフレッシュな匂いがします。
オリーブ大福大福の部分は、ものすごく丁寧に作られてることがわかる上品な味。あんこには塩が聞いていますが、この塩味が強めのあんこと、オリーブオイルが妙に合う!

たっぷりかけてもまったく重くならないんですよね。味としてはこしあんの大福、香りがオリーブ、みたいな感じです。

ううむ。不思議だけどおいしいわあ!

それにしても、この組み合わせ、よく思いつきましたよね。たねやさんは絶えず新しい商品を提案してくれるし、パッケージもすてきなんですよね。そして、オーソドックスな和菓子もまじめに作ってるかんじがして、ほんと、感心します。

Kさん、美味しいあんこもの、ありがとうございました!!

たねや
http://taneya.jp/okashi/index.html

12年に一度だけ会える女神さま(井の頭弁財天)②ハッピー感が止まらない!


 

人面犬?
そんなこんなで和気藹々と行列で待ちながら、境内を眺めていますと、何やらこのお堂の境内には、ハッピー感を高めずにはいられないお像がたくさんあります。いわゆる仏像ではないですけど…
獅子吽形まずはこの獅子ですよ。なんでしょう、この見事なデフォルメ。極限までむだをなくしたこの体の表現。そして顔は……人間じゃん。これって人面犬みたいですよね。
素晴らしい尻尾表現そして、尻尾はこんな尻尾ですよ。なんだろうこのデフォルメ。かわいすぎる!
日本犬のような立尾の子たちって、なんかお尻の穴丸出しで無防備すぎて笑っちゃうんだけど、そんな感じの気持ちになります。
獅子阿形とお神楽そして、こちらが阿形のお獅子。わあ、なんかもうおっさんにしか見えない。
この写真見てると、お神楽とこのお獅子の顔があまりにも愛らしくて、ハッピー感垂れ流しですよ!

「まだ弁天様見てないけど、なんか楽しい!!」
Yさんがにこにこしながらおっしゃいます。ほんと!なんか楽しい!テンション上がります!

しかし散々笑ってしまったこのお獅子、帰宅してから調べてみたところ、実はこの手のものにしては結構古いお像で三鷹市の文化財でした。笑って済みません。

さて、私は先程から「お獅子」と読んでいて、「狛犬」と呼んでおりません。実はこれには理由がありまして、本来、狛犬というのは、犬みたいな動物で、頭部に一本の角のある神獣なのです。

ですが、鎌倉時代に有識故実などを記した書物に、「向かって右側には、口を開いている獅子、左側には口を閉じている狛犬を配す」とあり、その当時から、この両者を一セットとして「狛犬」と呼ぶようになりました。
ところが、その後、いろいろ簡略化されることが多くなり、狛犬の角がなくなり、江戸時代中期以降はついに両方とも獅子で表されることが多くなりました。

狛犬+獅子=狛犬

狛犬(角なし)+獅子=狛犬

獅子+獅子=狛犬

こんな感じ。いつの間にか狛犬いなくなっちゃったじゃん、みたいな。世の中結構いい加減にできてますよね。

ハッピー感が止まらない!!?
そんなこんなで人笑いして、目を転じると…おおおおお!これは!!!!
宇賀神さんでた~!宇賀神(うがじん)さん!!あははははは!!

いや、笑っちゃいけない。この神様はとても大切な神様なのです。
実は、今回拝観しに来た弁天さんは、「宇賀弁天」と聞いてます。宇賀弁天さんというのは何かというと、弁財天という女神さんなんですが、頭の上に宇賀神という神さまを乗っけてる、というスタイルの弁財天なのです。

この宇賀神さん、いったいどんな神様かと言いますと、その出自はよくわからない(諸説あります)のですが、ざっくりいうと穀物の神様です。体は蛇、頭が人というお姿です。
蛇というのは、水霊の象徴ですから、水に関係してる神さまともいえるんじゃないかと思います。弁天さんも水の神様ですから、天台宗の教理の中で、一緒にまつられるようになり、ついには合体パターンが誕生して信仰された、ということみたいです。

それにしても、こちらの宇賀神さん、ものすごくキュートです。まるっとしてるし。
宇賀神さん目の形がへにょんとしてて、笑いジワがあります。頬の筋肉が上に上がっていて、鼻の横にしわが入り、笑いをこらえてるような表情。
体のほうをみますと、尻尾の先がぴょんと上へ跳ね上がっていて、かわいらしいし。

なんだか見てるこちらも、含み笑いしちゃうって感じです。これだけ異形なのに、蛇におじいちゃんの合体型で不気味なはずなのに、なんか、すごい楽しくなっちゃうのが不思議です。

「なんか、なんか楽しいですね!」

私とYさんは、にっこりとほほ笑みあいました。

(続く)

file.8 一元屋の「きんつば」


いちにちいちあんこ昨日は、いつもお世話になっている出版社の近くにあってその渋いたたずまいがずっと気になっていた「一元屋」さんでついに「きんつば」を買いました。

「きんつば」は「金鍔」とかきます。「つば」は刀の鍔(つば)のこと。丸く整えたあんこの周りを薄くといた小麦粉で包み、油を引いた銅鍋で焼いたものを言います。
この和菓子が考案されたのは江戸中期の京都だそうですが、そのころには「銀鍔(ぎんつば)」と言い、上新粉(米粉)でまわりをまとめていたそうですが、現在は小麦のほうが一般的なようです。

また明治になってからは丸ではない「角きんつば」が広まったそうです。今はきんつばといえば四角という印象ですよね。
きんつば一元屋さんのきんつばも四角です。そしてパッケージには見事に刀の鍔も描かれていて、その由来もあらわにしています。
こちらの小倉あんは、甘さ控えめで、少し塩がきいている関東風です。こういう塩気のあるあんこは、いかにも関東ですね。関西のあんこで塩気のあるものってあんまりないんじゃないかな。
きんつば小豆の皮もやわらかくて、プチプチしてます。小倉すきにはたまらない食感です。

でも、最初に手に取ってみたとき、正直言って見た感じ小さいなあと思いました^^;。
なんだなんだ、この大きさなら二個は食べなくっちゃだわ、なんて思ってたら、その考えは甘かった。
食べてみますと、必要十分な量!見た目以上にずっしりとおなかにたまります。
この塩気のあるあんこを美味しくいただくには、これくらいの大きさが適量ですわ。さすが、わかってるなあ。

今日もおいしゅうございました♪

一元屋
http://tabelog.com/tokyo/A1308/A130803/13006404/

 

12年に一度だけ会える女神さま(井の頭弁財天)①やっぱり大人気!



「秘仏」という存在

皆さん、「秘仏(ひぶつ)」という言葉はご存知でしょうか??
実は、日本ではなかなかそのお姿を見ることができない仏像、というのがありまして、それを「秘仏」と呼んでいます。

年に一回だけとか、春と秋の限られた期間だけ、とか。
普段は、奥ゆかしく扉付の厨子に収められていてます。ですのでその扉を開く、ということで、この秘仏を観られる期間のことを「秘仏ご開帳」と言います。

仏像好きとしては、この秘仏ご開帳は、ものすごく重要なファクターです。
いつそのお像に拝観できるかを毎年チェックしてます。とはいっても、どうしても見逃しがあって、「ああああ、この観音さん、次にあくのは32年後だああ!」なんてことになってしまうことも多々あります。
49年に一度とか60年に一度、なんて仏像もあって「生きてるうちにはもう会えないなあ」なんてこともよくあります。
さらにさらに。お堂に収めて以来、ご住職でさえ会えないという究極の秘仏もいます。これを「絶対秘仏」と読んだりします。有名なところでは、浅草寺のご本尊の観音像、善光寺の御本尊の阿弥陀三尊像は絶対秘仏。

さて、今回ブツタビで訪ねましたのは、12年に一度、巳年の巳の週の三日間だけ会えるおかた、井の頭公園の、「井の頭弁財天」です!!

正直言ってノーマーク!あの井の頭公園にこんな秘密が!井の頭公園内の弁天堂皆さんもよくご存じ、吉祥寺の井の頭公園です。
「住みたいまち」に必ずナンバー1とかで入ってくるあの吉祥寺。私も、お仕事ではちょいちょい訪れてきた街です。でも、埼玉の自宅からだとちょっと遠いので、用事がないとなかなか行けないエリア。
今回、この貴重な情報を教えてくださったのは、先輩フリー編集者のYさん!!
さすがの吉祥寺在住。ネットで探してもなかなか上がってこないレア情報です!

「小さなお堂ですから、あんまりみんなに知らせてしまうと、大変なことになっちゃいそう。だから大きくお知らせしなくていいと思ってるのかもしれませんね~」

とYさん。なるほどねえ。確かにそんな感じかも。
それにしても、正直言って井の頭弁天さん、盲点でした~。ノーマーク!!
弁天さんがあることはわかりますけど、「秘仏」だったなんて…!
ちょっと変な言い方ですけど、秘仏でも、文化財に指定されてるとチェックできるので、なんとなくわかるんですが、文化財になっていないお像は、なかなか情報をつかみきれないところがあります。

あ、そうだそうだ。

ちょっと誤解していただきたくないのは、文化財になっていない、ということが、イコール価値がないとかそういうことじゃないんですよ。文化財指定には調査が必要ですけど、その調査をするために秘仏を日の下にさらしてしまうことになります。仏像というのは、あくまでもお祈りするためのお像です。だから、調査のために決まりを破るというのは、それは違うでしょ、とお考えの方もいらっしゃるわけで、それはそれでなるほど、と思います。なので、一切調査をお断りされているお寺さんもいらっしゃるわけで、ひょっとしたらこちらもそんな感じなのかもしれません。逆に、お像を子々孫々まで伝えていきたい、と保存のことなども考えて調査を了承したり依頼される場合も多々あります。今はこちらの選択をされるお寺さんのほうがですが、どちらの場合も「大切にしたい」という目的は同じだと思います。

ちなみに、このお像に関する情報は本当に少ないです。
お寺のHPには「最澄作と伝わるお像」と書かれているだけです。最澄さんが作ったとなると、平安初期にまでさかのぼってしまいますが、さて、どうなんでしょうか。ワクワクしてきましたよ!
弁天堂入口それでも、やっぱり知る人ぞ知るなんですねえ。
私たちがお堂のあたりについたのは、12時ごろ。かなりの行列が!入口付近の張り紙で、待ち時間45分、と書かれてます。

いやいや、そんな。
待ちますよ~全然問題ないっすよ!
弁天堂とお神楽

お堂からは、獅子舞のお神楽がずっと聞こえています。途切れることのない笛と太鼓の音が、あったかいこの井の頭公園の空気にものすごく合う!
ならんでる人たちもみんな笑顔。和気藹々と弁天さんに会えるその瞬間を待ちます。

井の頭弁財天
http://www.inokashirabenzaiten.com/welcome.htm

【ニュース】こども動物自然公園でミナミコアリクイの赤ちゃんが誕生!


大好きな動物園「こども動物自然公園」で、ミナミコアリクイの赤ちゃんが生まれてました。
最近ちょっと忙しくてサイトチェックしてなかったんですよね~~><。

これは早めに会いにいかないと!
ミナミコアリクイ、ほんっと~に可愛いですから!
お母さんの背中に乗って移動してますから!!

たまらん♪♪

春は赤ちゃんラッシュで嬉しいですね♪

埼玉県立こども動物自然公園
http://www.parks.or.jp/sczoo/news/index.html

file.7 福田屋の「うきうきわ」


いちにちいちあんこ

「名物にうまいものなし」とよく言いますが、私はその言葉には真っ向から反対したいと思います。いや、やっぱしおいしいですよ。

京都の八つ橋、阿闍梨餅。伊勢の赤福。福島の薄皮饅頭。愛媛の一六タルト…。
思いつくものがあんこものばかり、とちょっと偏りはありますけども、どれもこれも銘菓です。ここまでビッグネームになりますと、大量生産のためにいろいろ添加物とか入ってたり、保存の問題とかでいろいろあるとは思いますが、これだけ多くの人が変わらずお土産に選ぶっていうのは、やっぱりすごいんじゃないかと思うんです。

お土産といえば、「東京バナナ」のように新しく考えられて定着しているお菓子もありますよね。洋風のベースに、地の名物野菜入れたりして。

前置き長いですけど、今日のいちアンコも多分、そんな感じで造られたものだと思われます。
うきうきわ熊本のお土産、「うきうきわ」。米粉のパイ生地の中に、芋+チョコアンが入っています。
うきうきわパイ生地、ということで重たいのかな?と思いきや、結構あっさりしてて食べやすい。
中のイモ+チョコあんも甘さ控えめで、全体的に一体感があります。

ちなみに写真撮るの忘れましたが、パッケージの包み紙には、今を時めく『くまモン』さんが!これを見る限り、たぶん新名物になるべく、お土産屋さんでも頑張って売られてるんだろうなあ、と。お土産物としては、なるほど、ありかなあ。でも好みとしてはもっとガツンとアンが詰まっててほしいなあ。

実はこれ、自宅近くのスーパーで買いました^^;。なので全然お土産物じゃないんですけどね。これって熊本ではメジャーなお菓子なんだろうか…

福田屋
http://fukudaya.co/?pid=36158807

file.4 石塔寺三重塔(滋賀県)


不思議な引力のある地・近江の国
「この石ものが好き」4番目にご紹介するのは、ひょっとしたら、私が好きな石もの3本の指に入るであろう、とっておき「石塔寺三重塔」です!

場所は滋賀県、近江の国。
関東在住の人間にとっては、滋賀県と言われてもピンと来ないかもしれませんが、この辺りは日本一大きな琵琶湖を擁する特別な場所、歴史好き、仏教美術好きにとっては避けて通れない、強力な引力のある場所です。

例えば、ナゾの多い古代の大王、継体天皇の出身地であり、天智天皇が都を遷した場所であり、比叡山が作られた場所であり、織田信長が安土城を築いた場所でもあります。

京都や奈良のように、塊で語られることが少ないので、どうも印象が弱いような気がしますけど、こうして並べてみると、「覇者」に縁の深い場所ですよね。でも、継体帝は近江から出ていった人なので、別として、ここに何かを築こうとした覇者二人は、一代で終わってしまってます。
織田信長も天智天皇も強烈なカリスマで、なんだか共通点みたいなものを感じます。この二人が近江の国に都や肝心な城を築いたというのは、やはり不思議ですね。

「この場所を制することは、覇者がやりたくなることなんだけど、結局この地の呪力みたいなものには太刀打ちできなかった」。そんな感じかもしれません。

日本じゃないみたい!
さて、そんなわけで、この辺りはとても古くから文化が根付いていました。渡来人も多く住んでいたので、優れた石造物もたくさん造られています。

その中でも、燦然と輝くのが今回ご紹介する「石塔寺三重塔」です。
石塔寺三重塔実はこの写真、8年前に携帯で撮影したもの^^;。ちょっと画面が荒れてる感じですけど、あしからず…。

いや、しかし!

写真の状態は最悪ですけど、久しぶりに見ていて、テンション上がってきちゃいました!かっこいい~~!上段に向かうにつれわずかに小さくなっていく軸部。屋根の部分も緩やかな軒ぞりでいい感じ。「作りすぎる」とは対極な、自然な感じがします。達人の上、ってかんじです。
それにしても、この写真だけ見ると、なんだか日本じゃないみたいですよね。

この石塔が作られたのは、奈良時代前期といいますから、710~750年くらいです。聖武天皇のころくらいかな。
この辺りは、天智天皇の時代に、朝鮮半島で百済が滅亡した際に亡命してきた人々が入植したと、記録に残っています。おそらく、そういった人々がこの美しい塔を作ったんだろう、ということなんですね。

というのも、まずこのデザインがまんま百済っぽいということもありますが、素材も花崗岩なので、ますます大陸の人たちが作ったんだろうと。
#古代の日本では、石造物といえば、柔らかい凝灰岩を使うのが一般的でした。
石塔寺三重塔また、この塔を取り巻くように無数の五輪塔があるのも、壮観です。
これらの五輪塔は、鎌倉期以降、この石塔に奉納されたものらしいんですね。この塔自体が信仰の対象だったわけです。

「阿育王(あしょかおう)塔」の伝説
鎌倉時代に書かれた『源平盛衰記』にも、この塔について書かれてそうなんですが、ちょっと不思議な伝説があります。

紀元前3世紀ごろ、インドに実在した人物でアショーカ王(漢字表記だと阿育王)という人がいました。アショーカ王は、仏教に深く帰依し、仏教を広めるために力を尽くした人物です。

とくに有名なエピソードは、ブッダガヤに詣でて、仏舎利(仏陀の骨)を掘り出し、8万4千の仏塔に分納したというもの。8万4千という数字は誇張でしょうけども、実際、王が起源になっている塔が、アジア中にたくさんありますから、本当の話かもしれません。

そしてこの日本にも。
このたくさんの塔のうちの二つが日本に飛んできた、というのです!そう!そのうちの一つがこの「石塔寺三重塔」だと!

いや、それはも、ちょっと無理っていうか、なんですけどね^^;。

でもそんな伝説が残るほど、この塔は特別なものであり、その後も大切にされました。この周りにかしづく五輪塔群がそれを物語っているのです。

この不鮮明な写真を見ていて、またこの塔に会いに行きたくなりました。写真でもかっこいいですけど、生で見るともっとかっこいいんですよね!
ぜひ、皆さんも足を運んでください。
もしちょっときついなあ、と思われる方は、京都の法然院に模造がありますので、そちらを訪ねてみてください。ちょっと雰囲気違いますが、こちらの塔もまたすがすがしくて美しい塔です。

石塔寺
http://www.biwako-visitors.jp/search/spot.php?id=536